アルコールが好きな方必見!肝臓をダメにしない5つのポイント

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お酒(アルコール)を飲むことが好きな方や、仕事などでたまったストレスを解消するために、毎日のようにアルコールを飲んでいる方は、肝臓へ大きな負担がかかっていることを認識する必要があります。

お酒(アルコール)を大量に飲む方、毎日のように飲む方は、その日々を重ねていくと、肝臓の調子が悪くなりますが、肝臓は、沈黙の臓器と言われますように、少々の衰えでは、症状として表に現れませんので、調子悪いなと自覚した時には、かなり状態が衰えている場合が多いです。

症状が出ていないからまだまだ大丈夫といった具合に、大量のアルコールの摂取をしたり、
毎日のように飲み続けていると、自覚症状が出てきたときには、肝臓の状態の悪化が腎臓や膵臓などの他の臓器にまで悪影響を及ぼしていることもありますので、本当に注意が必要です。

肝臓は、体を健康に保つ機能として重要ですので肝臓の働きを正常に保つことは、様々な病気を防ぐことになります。

今回の記事では、アルコールを大量に飲んだり、アルコールを毎日のように飲んだ場合に、肝臓がどのようになってしまうのか。

肝臓が衰えてくときの様々な段階についてわかりやすく解説して、肝臓が使い物にならなくなってしまわないようにするには、どうじたらいいのかということをお伝えしますので、ぜひ、ご自身の体のために理解なさって、実践なさることをおお薦めします。

1.肝臓とアルコールの関係

飲んだアルコールは、胃や腸から吸収されて、肝臓でほとんどが処理されます。

肝臓がアルコールを処理するときには、肝臓の細胞の形や処理能力に変化が起こります。

体内のアルコールがなくなれば、肝臓の細胞は、再生して、元の正常な状態へと回復することができます。

しかし、大量のアルコールを長期に渡って摂取し続けた場合には、肝細胞に大きな負担がかかります。

そして、肝細胞の回復が追い付かなくなり、肝細胞に炎症が起きたり、破壊されて線維化したりして、肝臓の働きは衰えてしまいます。

この流れが、肝臓がアルコールによってダメになり、様々な段階のアルコールによる肝臓病の進行イメージです。

 

 

 

 

2.アルコールによる肝臓病の4段階を解説

アルコールの過剰摂取による影響で、肝臓の状態は衰えてしまいますが、その状態のことを大きくまとめて、アルコール性肝障害と呼んでいます。

アルコール性肝障害の初期段階は、アルコール性脂肪肝と呼ばれます。

そのまま、アルコールの過剰摂取を続けていますと、アルコール性肝炎、アルコール性汗線維症へと進み、さらに、ひどくなるとアルコール性肝硬変になってしまいます。

以下でそれぞれどんな状態なのかをお伝えします。

 

 

2-1.アルコール性脂肪肝

アルコール性脂肪肝とは、簡単に言うと、肝臓に脂肪が大量に蓄積してしまった状態のことを言います。

肝臓には、中性脂肪を蓄えて代謝させる機能がありますが、アルコールが大量に摂取された場合には、アルコールの処理を優先して脂肪の代謝が後回しになり、肝臓の細胞に脂肪がたまってしまうことになります。

肝臓が一時間の間に処理できるアルコールの量は、日本酒でいうと約4分の1合です。

1合の日本酒を飲んだだけでも、アルコールを処理するのに4時間も取られるということです。

肝臓が正常に処理を行える範囲のアルコールの量は、個人差はありますが、男性で1日40g(日本酒約2合)。

女性の場合は、1日20g(日本酒約1合)とされています。

許容範囲を超えるアルコールの摂取を続けると、脂肪の代謝が充分にできなくなるというわけです。

ちなみに、厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」として、その半分の量を推奨しています。

肝臓の細胞のうち30パーセント以上の細胞に脂肪がたまると、この状態のことを脂肪肝と呼びます。

イメージでお伝えするとフォアグラのような肝臓です。

このように脂肪がたまりすぎた肝臓において、血流障害が起き、肝細胞が破壊され肝機能が衰えます。

脂肪肝のうちは、無症状、もしくは疲れやすくなります。

定期検診や人間ドックなどで、はじめて自覚するということが多いです。

アルコール性脂肪肝の段階で運よく早期発見できた場合、禁酒をして野菜中心の食事にして、散歩や水泳や自転車などの適度な運動を生活に取り入れることで、肝臓内の脂肪は徐々に分解されていき次第に脂肪肝から正常な肝臓へと戻すことができます。

肝臓がただれる前に強い意志をもって禁酒をなさってください。

 

 

2-2.アルコール性肝炎

アルコール性脂肪肝の状態からさらにアルコールをとり続けると、約2割の人がアルコール性肝炎となります。

肝臓内に慢性の炎症が起きて、肝細胞が次々に破壊されていきます。

アルコール性肝炎の症状としては、発熱、食欲不振、嘔吐、黄疸、右上腹部痛、下痢などがあります。

症状として現れた時点で、それでもお酒を飲みたいという甘い考えは捨ててください。

この段階では、肝臓の細胞がただれていて機能も衰えています。

迷わず、禁酒ということになります。

禁酒をし食物繊維たっぷりの野菜を中心とした食事にして、散歩や水泳や自転車などの適度な運動をとりいれた生活をしていけば、肝臓には、再生機能がありますので、肝臓の機能を回復させることは可能です。

 

2-3.アルコール性肝線維症

アルコール性肝炎の状態が長引き、炎症がひどい状態を続けると線維化が起こります。

炎症の後に硬くなって線維の状態が増えていきます。

これが、アルコール性肝線維症です。

イメージでお伝えするとやけどした後に硬くなる状態です。

アルコール性脂肪肝の状態から約3割から4割がアルコール性肝線維症になります。

特に日本人は、このアルコール性肝線維症になりやすいです。

このアルコール性肝線維症がさらに悪化すると肝細胞が硬くなってしまいアルコール性肝硬変へと進みます。

アルコール性肝線維症であることが分かった場合も、お酒を飲みたいという甘い考えは捨ててください。

肝臓が徐々に線維化して硬くなっていき、肝臓の解毒機能は大きく劣化している緊急事態です。

当然のように禁酒をなさってください。

アルコール性肝炎の場合と同じように、生活習慣を改めれば、肝臓の機能は回復する可能性があります。

禁酒は必須項目です。

 

2-4.アルコール性肝硬変

アルコール性肝炎やアルコール性肝線維症の状態から、さらにアルコールを飲み続けると肝臓はどんどん硬く固まり、アルコール性肝硬変となります。

健康な細胞は減り、肝臓は委縮して、代謝機能や解毒機能は極端に低下します。

アルコール性肝硬変の症状としては、下肢のむくみ、痔出血、吐血、腹水などがあります。

ひどくなると昏睡状態になることもあり、肝臓がんに進行する確率も高くなります。

肝硬変になってしまいますと、肝臓を元の通りに戻すのは厳しいでしょう。

禁酒をなさって、野菜中心の食事にして、散歩や水泳や自転車などの適度な運動を習慣にすれば、肝臓の機能を回復させることは不可能ではありません。

 

2-5.健康診断の数値の見方

健康診断を受けて血液検査から出てきた様々な数値の中で、肝臓に異常をきたしているかどうかを判断する項目について解説します。

肝臓の場合、沈黙の臓器と言われなかなか症状に現れないので早期発見をするには、血液検査の数値の異常から判断するといいです。

アルコールの影響による、肝臓の異常を判断するための数値についてその項目の意味と基準値をお伝えします。

早期発見に役立ててください。

 

2-5-1.ALT(GPT)

ALT(GPT)とは、主に肝臓の中にある肝細胞で働いている酵素です。

これらは身体に入ってきた栄養素をアミノ酸に変換して、身体を動かすエネルギーを作りだしています。

肝臓が正常な働きをしている間は、このALT(GPT)とも正常にエネルギー代謝を続けられますが、アルコールなどの影響で肝細胞が傷ついてしまうと、ALT(GPT)とが血液中に流れ出します。

ALT(GPT)が血液中に流れ出した量を見ることで、肝細胞がどれだけ傷んでいるのかを判断することができます。

この流れ出す量が基準値である30IU/Lを下回れば、ALT(GPT)については異常なし。基準値を上回った時は、注意が必要です。

50IU/Lを越えている場合、脂肪肝などの可能性が高く、100IU/L以上だと肝炎や肝硬変の疑いがあります。

 

2-5-2.γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)

γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)は、肝臓や腎臓などでつくられる酵素でエネルギーの代謝を助け、タンパク質の分解や合成をする酵素です。

大量のアルコールが肝臓に入ってくると、その処理に追われてγ-GTPの量も増えてしまいます。

増えてしまったγ-GTPは、血液中に漏れ出します。

基準値は50IU/L以下です。

この数値が100IU/L以上なら脂肪肝、200IU/L以上ならアルコール性肝炎・肝硬変の可能性があります。

 

 

 

3.肝臓病になりにくいアルコールのとりかた

肝臓病の症状が現れてしまっている場合には、迷うことなく禁酒をする必要があります。

少なくともアルコール性脂肪肝以上に悪化しているわけですから、上記でお伝えした状態や症状を理解すれば危機感をもって禁酒をしなければならないことを理解できると思います。

この項目は、肝臓が健康的な状態である方が、どうしてもアルコールをとる必要がある場合に活かせる内容です。

 

3-1.お酒を飲む前にできること

空腹でお酒を飲むとアルコールの吸収が早くなり酔いやすくなり、肝臓への負担も大きくなるため、必ずなにか食べ物を口にしてからお酒を飲むようにしましょう。

お酒を飲む前におススメの食べ物は、ナッツ類、緑茶、牛乳、チーズ、梅干しなどです。

 

3-2.お酒を飲んでいる最中にできること

アルコール度数の強いお酒は、肝臓に過度な負担を与え、酔いやすくなります。

水割りやお湯割り、お茶割りでいただきましょう。

炭酸で割るとアルコールの吸収を早くし、酔いやすくなるので気を付けましょう。

薬などと一緒にお酒を飲むことは、薬の成分とアルコールの化学反応により体に良くない影響がありますので避けるようにしましょう。

良質なタンパク質と一緒にお酒を飲むと、肝臓の働きを助けて二日酔いにもなりにくいです。

おススメのおつまみとして、野菜や貝類やイカやタコや豆腐などを食材とした鍋野菜の中でも特に、ブロッコリーカリフラワーなどはおススメです。

ナッツ類、クルミ、ゴマなども、食材としておススメです。

お酒にしろおつまみにしろたくさんの量をいただくのではなく、ゆっくりと味を楽しみながら、会話を楽しみながらいただくといいです。

それぞれお酒の量の適量を本当はわかっていらっしゃるはずです。

飲んだ後気分が悪くなったり、吐き気がするまで飲まないようにしましょう。

気分が悪くなったり、吐き気がするということは、体が望んでいないということです。

 

3-3.お酒を飲んだ後にできること

お酒を飲むと、抗利尿ホルモンの分泌が抑えられ、尿が出やすくなり、脱水症状を起こす場合があります。

多めに水分を補給するようにしましょう。

 

3-4.二日酔いになってしまった時の対処法

二日酔いになってしまった場合には、ビタミンCを含む柑橘類などの果物をいただくといいです。

二日酔いの原因となる、アセトアルデヒドの分解を助けてくれます。

アセトアルデヒドの分解を促進してくれる栄養素として、アラニン、グルタミンがありますが、食材としてはしじみはまぐりあさりに入っています。

タウリンもアセトアルデヒドの分解を促進してくれる栄養素で、タコイカ貝類に入っています。

オルニチンもアセトアルデヒドの分解を促進してくれる栄養素で、ゴマナッツに入っています。

Lシステイン、メチオニンもアセトアルデヒドの分解を促進してくれる栄養素で、ひまわりの種に入っています。

セサミンもアセトアルデヒドの分解を促進してくれる栄養素で、ゴマに入っています。

肝機能を強化してくれる栄養素としては、スルフォラファンがありますが、これは、アブラナ科の野菜であるブロッコリーカリフラワーなどに入っています。

アルコールの代謝を促進してくれる栄養素としてクルクミンがありますが、これはウコンに入っています。

ウコンはサプリメントとして買うと高いですが、カレーパウダーとして買えばお安く手に入ります。

この欄でお伝えした食材をもとに、カレー風味の味付けをなさって、おいしい料理を作ると楽しめますね。

アルコールの代謝を促進してくれる栄養素としてビタミンB15がありますが、これは、かぼちゃの種ゴマ玄米に入っています。

以上の栄養素はお酒好きな方にとって、強力な味方になりますね。

サプリメントや薬に頼らなくても、食事から取ることが可能です。

二日酔いで気分が悪い時に迎え酒(さらにお酒を飲むこと)をすると二日酔いが楽になるということを酒豪の方が言っていたりしますが、それは、まさに気のせいであったり、酒好きの言い訳であって、再び血中アルコール濃度を高めて肝臓や腎臓に負担をかけるだけです。

迎え酒はアルコール依存症のきっかけにもなりますので注意してください。

 

 

3-5.休刊日を設けて肝臓を休ませてあげましょう。

アルコールの分解やアセトアルデヒドの分解をするのに、肝臓には大きな負担がかかっていることを認識なさってください。

少なくとも週2日程度はアルコールを摂取しないで肝臓を休ませてあげましょう。

また、量についても客観的にコントロールしていきましょう。

大量にアルコールを取ったとしても幸せの量は増えませんからね。

 

 

 

 

6.まとめ

今回は、アルコールの飲みすぎによって、肝臓が使い物にならなくなってしまわないようにするには、どうじたらいいのかというテーマでお伝えしてきました。

知っていることばかりだったという方もいらっしゃるかもしれませんし、肝臓の働きの重要性に気づいてアルコールの摂取について慎重になったという方もいらっしゃるかもしれません。

お酒(アルコール)は、百薬の長とも言われていますが、度を過ぎてしまうと、肝臓が大変なことになってしまいます。

肝臓は、臓器の中でも解毒機能という重要な役割を持っていますのでしっかりと休肝日を設けて、肝臓をいたわってあげてください。

肝腎要の肝臓、沈黙の臓器である肝臓について理解を深めていただけましたでしょうか。

「わかっちゃいるけど止められない。」と心の中でつぶやいている場合ではないことを理解し習慣に流されないように祈っています。

酒を大量に飲むことを自慢したり、同席の方に対して「付き合いの悪い奴だ!」と無理にお酒を強要したりなどは、もってのほかだと思いませんか。

まずは、ご自身の体を大切にすることからはじめてください。

 

 

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