アレルギーとアトピーの違いまとめ&30秒で見分ける方法

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湿疹(しっしん)が出て病院を受診した、 でもアレルギーなのかアトピーなのかはっきりしない、 そんな経験はありませんか。

「このままで治るんだろうか」 「今の薬でいいんだろうか」 「別の病院を受診した方がいいんだろうか」 そんな不安を感じているかもしれません。

・皮膚にボツボツができる
・かゆみが治らない
・赤く腫れる
・肌が乾燥する
・肌がジュクジュクになる

これらの症状は湿疹と言われます。

湿疹は赤ちゃんにも大人にも出ます。

赤ちゃんは突然ボツボツができたり、 体調が悪くて風邪を引いても出ます。

ミルクや離乳食を始めた時にも出ます。

大人の場合も同じです。

赤くなりかゆくて我慢できません。

数日様子を見ていても治らないこともあります。

そんな時、病院へ行けば治ると思って受診します。

しかし、逆に不安が大きくなることがあります。

赤ちゃんが心配で慌てて受診したのに、 「新生児湿疹かな。薬を出すので様子を見ましょう。」
「食物アレルギーかもしれない。離乳食は何を食べましたか?」
「アトピーの可能性もあるけど、1歳になるまではわからない」
こんな話を医者から聞かされたのではないでしょうか。

また、大人の場合でも同じです。

「なにかアレルギーはありますか?」
「アレルギー検査をしたことはありますか?」
「アトピーかもしれませんが薬で様子を見ましょう」

そんな説明で、結局アレルギーなのか、 それともアトピーが原因なのかはっきりしません。

これでは何が原因なのか、 今の薬で本当に治るんだろうかと不安になります。

そんな時に役に立つ方法があります。

それは手のひらを見て、 アレルギーとアトピーを30秒で見分ける方法です。

今回はアレルギーとアトピーの違いから、 この2つを簡単に見分ける方法までお伝えします。

今の治療に不安な方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

1.手のひらでアレルギーとアトピーの違いを見分ける?!

医者からの説明もアレルギーなのか、 アトピーなのかはっきりしないのに、 その違いが手のひらを見るだけでわかるなんて 信じられないかもしれません。

しかし、最近の遺伝子研究の結果、 手のひらのある特徴からその違いがわかるようになりました。

では具体的にどうすればいいのでしょうか。

その方法をお伝えする前に、 正しく治療を受けて湿疹を治すためには、 アレルギーとアトピーの違いについて知ることが大切です。

 

 

 

2.アレルギーとアトピーの違い

アレルギーとアトピーとは、 厳密に言えば別のものです。

ただ、日本においては、 ほとんど同じ意味として捉えられています。

つまり、 アレルギーとアトピーは別物という意見も、この2つは同じだという意見も正解なのです。

しかし、そのせいで情報がまとまらず、 患者は困ってしまいます。

医者の説明でも二つの言葉が出てきます。

医者はその違いがわかるかもしれませんが、 患者にはわかりません。

ではなぜこの二つの言葉が混同しているのでしょうか。

 

 

 

3.アレルギーとは

アレルギーと言えば、 どのようなものを思い浮かべるでしょうか。

例えば花粉症や喘息(ぜんそく)があります。

また、食事が原因となる卵アレルギー、そばアレルギーや、 金属アレルギー、動物アレルギーなどもあります。

このようにアレルギーの種類は数多くあります。

また、近年アレルギーに悩む人が増えています。

厚生労働省の資料によると、 日本人の3人に1人がアレルギーだと言います。

ではこれらのアレルギーとは一体なんなのでしょうか。

 

3-1.免疫異常が原因

アレルギーとは、 免疫の異常によって起こる反応のことを言います。

免疫というのは体を守る働きのことです。

例えば風邪を引いた時に熱や鼻水、咳が出ます。

これは体の中に入った病原菌を追い出すために、 免疫が働いた結果です。

病原菌と戦うために熱が出ます。

病原菌を流し出すために鼻水がでます。

病原菌を吹き飛ばすために咳が出ます。

このように害となるものを追い出し、 体を守る働きが免疫です。

しかし、免疫が過剰に働いてしまうことがあります。

例えば花粉症の場合、 目や鼻から花粉を追い出そうとする働きが過剰になり、 涙や鼻水がひどくなります。

このように本来は体を守る働きである免疫が、 過剰に働いてしまうことを免疫異常と言います。

この免疫異常によって起こる症状を アレルギー反応と言います。

 

3-2.それもアレルギーの症状なの?!

このようにアレルギー反応が起こる場所によって その症状は異なります。

鼻に出れば鼻炎です。

目に出れば結膜炎、のどなら喘息です。

そして肌に出れば湿疹、もしくは皮膚炎と言います。

他にも以下のような症状があります。

・くしゃみ

・せき

・鼻づまり

・呼吸困難

・目のかゆみ、充血

・涙が出る

・目やにが出る

・かゆくなる

・蕁麻疹(じんましん)

・腫れる

・腹痛

・嘔吐

・下痢

日常的によく見られる症状も多くあります。

ただの風邪だとか体調が悪いと思っていたら、 アレルギーだったとうこともあります。

 

3-3.食事や花粉などのアレルゲンが引き金

アレルギーの症状は、 アレルゲンという原因物質が引き金となり現れます。

そばアレルギーならそばがアレルゲンです。

花粉症の場合は花粉がアレルゲンです。

このアレルゲンを食べたり、 吸い込んだり、触れたりすることでアレルギー症状が現れます。

このアレルゲンは200種類以上もあります。

特に湿疹を起こすアレルゲンとして代表的なものは、

・卵、牛乳

・魚

・小麦

・ピーナッツ

・ダニ

・猫、犬、などがあります。

 

3-4.アレルゲンの検査法

アレルゲンは病院の検査で見つけることができます。

その一つが血液検査です。

この検査では、血液中に存在するIgEを測定します。

IgEとは免疫に関わるタンパク質です。

検査の結果、 IgEの数値が高ければアレルギーだとわかります。

さらにこのIgEは特定のアレルゲンに対応します。

つまり、花粉症の場合は花粉と対応するIgEが高くなり、 そばアレルギーであればそばと対応するIgEが高くなります。
(出典:もりざね耳鼻咽喉科http://morizane.la.coocan.jp/rast.html)

この検査結果の場合、ハウスダスト、ダニ、 猫、犬に対するアレルギーがあることがわかります。

このように血液検査によって アレルゲンを見つけることができます。

検査結果は検査を受ける場所や内容によって、 数時間から1週間かかることもあります。

また、プリックテストという検査もあります。

これは皮膚で行う検査のため、 血液検査が困難な乳児でも検査ができ、 結果が出るまでに15〜20分という特徴もあります。

他にはパッチテスト、スクラッチテスト、 食物除去テスト、食物負荷テストなどがあります。

 

 

 

4.アトピー(アトピー性皮膚炎)とは

では次にアトピーについて詳しくみていきます。

日本においてアトピーとは、 アトピー性皮膚炎のことを指します。

つまり皮膚の病気のことです。

 

4-1.慢性的な湿疹を繰り返す病気

アトピー性皮膚炎診療ガイドラインというものがあります。

ガイドラインとは教科書のようなものです。

これによると、アトピー性皮膚炎は以下のように言われています。

「アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す、 瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」

簡単に言えば、 良くなったり悪くなったりする湿疹のことです。

そしてその原因として、 アトピー素因と言われるものがあります。

これはアトピー性皮膚炎になりやすい体質のことです。

 

4-2.アレルギー体質が原因

アトピー性皮膚炎になりやすい体質というのは、 具体的には次のように言われます。

・家族にアレルギーやアトピー性皮膚炎の人がいる

・本人に何かのアレルギーがある

・アレルギーの原因となるIgE抗体を作りやすい体質

つまり、 アレルギー体質と言い換えることができます。

このようにアトピー性皮膚炎とは、 アレルギー体質が原因となると考えられています。

以上をまとめるとアトピー性皮膚炎とは、 良くなったり悪くなったりする湿疹のことを言い、 その原因の一つがアレルギー体質だということです。

 

4-3.ストレスも原因になる?!

ただし、アレルギー体質だからと言って アトピー性皮膚炎になるわけではありません。

あくまでも原因の一つです。

アレルギーの場合は、 症状を引き起こす原因となるアレルゲンが検査でわかります。

しかし、アトピー性皮膚炎の場合には、 アレルギー体質とその他の原因が合わさり症状が出ます。

その他の原因とは次のようなものがあります。

・汗

・食事

・ひっかく刺激

・ダニ、ハウスダスト、花粉

・細菌、真菌

・石鹸、シャンプー

・ストレス

 

 

 

5.アレルギーとアトピーの違いを30秒で見分ける方法

ここまでアレルギーとアトピーについて詳しくお伝えしました。

ただ、 「結局、自分(または子供)の湿疹はどちらが原因なの?」 と思われているのではないでしょうか。

そこで、 その違いを見分ける方法をお伝えします。

2006年にアトピー性皮膚炎の原因となる遺伝子が発見されました。

それがフィラグリン遺伝子です。

この遺伝子に異常が起こるとアトピー性皮膚炎が発症します。

ただし、遺伝子の異常は血液検査のように、 簡単に検査することはできません。

しかし、フィラグリン遺伝子の異常には、 特徴的な症状があります。

それが尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)です。

つまり、この尋常性魚鱗癬が見られる場合、 フィラグリン遺伝子に異常があり、 アトピー性皮膚炎の可能性があると言えます。

では具体的にどのような症状なのでしょうか。

それは手のひらや脚、背中の皮膚に現れます。

具体的には次のような方法で確認してください。

 

【ステップ1
手のひらのシワを見る。

 

【ステップ2
下の写真のように通常よりも深いシワが多い、 通常の手相では見られない部位に深いシワがあるか確認する。

02
(出典RegionalDerm:http://www.regionalderm.com/Regional_Derm/rd_regional/qr_palm.html

 

【ステップ3
脚の前面や背中の皮膚を見る。

 

【ステップ4
下の写真のように皮膚が乾燥し、 魚の鱗(うろこ)のような模様になってないか確認する。

03
(出典 DermIS.:http://www.dermis.net/dermisroot/ja/39958/image.htm

 

 

04
(出典 DermIS:http://www.dermis.net/dermisroot/ja/1269328/image.htm

以上のような症状が見られる場合、 アトピー性皮膚炎の可能性があります。

ただし、断定できるものではありません。

フィラグリン遺伝子異常は、 アトピー性皮膚炎患者さんの3割に認められるものです。

また、尋常性魚鱗癬の診断には医師の診察が必要です。

今回ご紹介した方法は、 今後正しい治療を受けるための目安にしてください。

 

 

 

 

6.アレルギー科?それとも皮膚科?

正しい治療を安心して受けるためには、 何科にかかればいいのでしょうか。

それは、アレルギー科、皮膚科、小児科の3つが考えられます。

しかし、それ以上に大切なことは、 専門医を受診し信頼できる先生を見つけることです。

 

 

6-1.専門医を見つける方法

専門医の見つけ方は以下の方法があります。

 

【ステップ1
下の英語の文字列をクリックし、 日本アレルギー学会のホームページを開く。
http://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/

 

【ステップ2
表示されたページで次の項目を選択する。
・都道府県:あなたのお住いの都道府県
・専門:皮膚科(子供の場合は小児科でも可)

 

【ステップ3
「検索」ボタンを押す。

 

【ステップ4
検索結果が表示されるので通院できる病院を探す。

以上の方法で専門医を見つけることができます。

ただし、地域によっては何人もの専門医が見つかります。

すると、どの病院を受診すればいいのか迷うと思います。

そこで大切なことは、信頼できる医師を見つけることです。

ではどのようにして信頼できる医師を見つければいいのでしょうか。

 

 

6-2.信頼できる医師の見つけ方

信頼できる医師を見つけるためには、 患者から医師への説明も大切なポイントになります。

しかし、病院の受診は緊張や不安も多いものです。

「本当は色々聞きたいけど忙しそうだから聞きづらい」
「こんなこと聞いたらバカにされないか」
「怖そうな先生だから話しづらい」
こういった思いもあるかもしれません。

しかし、正しい治療は、 医師の一方的な診察や処方では成り立ちません。

特にアレルギーやアトピーの場合、 まだまだ不明な部分が多い病気です。

患者からの話で気づいたり分かることもあります。

だからこそ、 患者からのコミュニケーションも大切です。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

そのための5つのポイントをご紹介します。

ポイント1:疑問や質問は事前にまとめておく
ポイント2:患部を見せやすい服装で受診する(症状を目で診てもらう)
ポイント3:症状を詳しく伝える
ポイント4:触診で詳しく症状を診てもらう
ポイント5:詳しい薬の使い方の説明を受ける

日本アレルギー友の会から 動画でわかりやすく紹介されています。

https://youtu.be/myunZAtGCDs

ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

7.まとめ

いかがだったでしょうか。

アレルギーとアトピーには その原因や症状に共通する点が数多くあります。

そのため医者からの説明でも この二つが混同されてしまうことがあります。

これでは患者は不安になります。

このままの治療でいいのか、 この薬でいいのか、本当に治るのか、 そんな不安を感じています。

やはり安心して治療を受けるには、 正しい診断が必要です。

そのためには、今回ご紹介した アレルギーとアトピーを見分ける方法や、 信頼できる専門医を見つける方法が参考になります。

今回の記事が、 少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

 

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