悪化する前に知っておきたいアトピー治療の好転反応と副作用の違い

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我慢すれば本当にアトピーが治るのでしょうか?

アトピーの治療方法を探したり、 実際に治療を受けていると、 症状が悪化しているのに、「それは好転反応だから大丈夫です。
辛い時期を乗り越えるとアトピーが治ります。」

こういったことを聞いたり、 言われたことがあると思います。

いったい好転反応とはなんなのでしょうか。

そして、なぜ症状が悪化しているのに、 我慢しなくてはいけないのでしょうか。

実は、この好転反応という言葉だけが先行してしまい、 間違った治療を受けてしまうことがあります。

もちろん、間違った治療ではアトピーは治りません。

我慢すればアトピーが治ると信じていたのに、 アトピーが悪化したり、 感染症を引き起こしてしまうこともあります。

ただ、病院で治療を受けても、 なかなか治らないのがアトピーです。

アトピーの原因や治療方法も、 今だにわからないことが数多くあります。

だからこそ、 何か良い方法があるんじゃないかと、 アトピーに効くと言われるものを 探しているのだと思います。

ここで大切なことは、 間違った治療を選ばないためにも、 好転反応について理解しておくことです。

今回は好転反応とはいったいなんなのか、 そして間違った治療を選ばないために、 副作用との違いについても詳しくお伝えします。

ぜひアトピー治療の参考にしてください。

 

 

1.好転反応とは?

アトピーとは、つよい痒みや湿疹が、 良くなったり悪くなったりする 皮膚の炎症と言われるように、 通院して治療を続けても、完治しないことが良くあります。

そんな時、他にアトピーを治す良い方法はないのか調べてみると、 様々な情報が耳に入ってきます。

・脱ステロイド
・大量に汗をかく運動
・アロマテラピー
・漢方薬
・ハーブ
・整体

このように、 アトピーに効くと言われる方法がいくつもあります。

そして、この時に気になるのが、 好転反応という言葉です。

いったい好転反応とはなんのでしょうか。

シンプルにまとめると、「一時的に症状が悪化してから、 回復へ向かうこと」これを好転反応と言います。

もともとは東洋医学における考え方の一つです。

鍼治療やお灸、漢方薬による治療後には、 症状が悪化したり、体調不良となることがあります。

この期間のことを瞑眩(めんげん、めんけん)と言います。

そして、この瞑眩の期間を過ぎると、 病気や症状が回復へ向かう、 つまり好転すると考えられています。

これが好転反応です。

治療過程における症状の変化のことを表していますが、 詳しくみると、瞑眩→好転(反応)→回復 このような流れがあります。

ただし、アトピー治療の好転反応とは、 この全ての過程のことを表していることがほとんどです。

何か新しい治療を始めた時に、 症状が悪化した場合、「それは好転反応だから大丈夫。
この時期を乗り越えれば回復に向かう。」

このような表現で、 好転反応という言葉が使われています。

少し分かりづらいかもしれませんが、 アトピーの治療中に見られる、一時的に症状が悪化してから、 回復へ向かうこと」これが好転反応だと、理解していただければいいと思います。

 

 

 

2.なぜアトピーの好転反応が起こるのか?

では、なぜ好転反応が起こるのでしょうか。

回復へ向かっているのであれば、 なぜ症状が悪化するのかと、 不思議に感じると思います。

そこで、 好転反応が起こる理由についてお伝えします。

結論から言えば、 体の中に溜まった毒を出すために、 排泄機能が高まることが原因だと考えられています。

例えば脱ステロイド療法の場合には、 ステロイドをやめることによって、 体に溜まっているステロイドを排出しようとした時に、 好転反応が起こると言います。

漢方薬やハーブの場合には、 内臓の働きが改善し、 毒素を排泄する働きが高まった結果として、 好転反応が起こると考えられています。

つまり、体に溜まった毒素がアトピーの原因であり、 アトピーを治すためには排泄機能を改善して、 毒素を排泄すること必要だということです。

そして、治療によって排泄機能が改善した結果、 体から毒素が排泄される時に現れるのが、 好転反応だと考えられているのです。

 

 

 

3.アトピーの好転反応の症状と期間とは

では、具体的には、 どのような症状が現れるのでしょうか。

そして、その期間はどうなっているのでしょうか。

3-1.好転反応の症状

アトピーの好転反応には、 様々な症状が現れます。

その中でも多いのが次の3つです。

・かゆみ(痒み)
・湿疹
・乾燥

つまり、新たな症状が現れるというよりは、 今までのアトピー症状が悪化したり、 再発するということです。

ただし、中には予想外な症状や、 今まで見られなかった症状が現れることもあります。

その一例をご紹介すると、

・下痢
・便秘
・発熱
・痰
・腫れ
・発汗
・眠気
・倦怠感
・目ヤニ

このような症状が現れます。

治療後の症状の悪化や体調不良が、 好転反応に見られる症状だと言えます。

 

 

3-2.好転反応の期間

好転反応が見られる期間については、 明確な基準があるわけではありません。

東洋医学の教科書には、 治療開始から3〜4日以内に症状が悪化することが多く、 中には1週間持続するものもあるとされています。

ただ、アトピーの好転反応の場合には、 それまで行ってきた治療方法や、 症状の程度などによって変わるとも言われ、 明確な期間は定かではありません。

10年以上も好転反応に苦しんだという、 アトピー患者さんの声もあります。

ただし、好転反応は、 次のような期間を経過するとされます。

・弛緩(しかん)反応
それまで機能の低下していた臓器が回復してくると、 一時的に体のバランスが崩れてしまいます。

この時に、眠気や倦怠感を感じることがあります。

・過敏反応
弛緩反応を過ぎて臓器の機能が回復すると、 体が過敏になることがあります。

この時期には、下痢、発熱、発汗、 痛みなどを感じることがあります。

・排泄反応
過敏反応が過ぎると、 体の中に溜まった毒素を排出するために、 排泄反応が起こります。

具体的には、 皮膚、汗、尿、便などから、 毒素を排泄する働きが高まります。

そのため、下痢、発疹、発汗、 目ヤニ、尿の色が変わるなどの症状が現れます。

このような期間を経て、 アトピーが回復していくと考えられています。

 

 

 

4.アトピーの好転反応と副作用の見分け方

ここまで、アトピーの好転反応についてお伝えしました。

ただ、注意して頂きたいことは、 治療を始めて症状が悪化した場合、 それが本当に好転反応なのかということです。

実際に、好転反応を乗り越えた結果、 アトピーが治ったという方もいます。

「辛い時期が過ぎればアトピーが治る」こんなこともよく言われます。

しかし、好転反応という言葉だけが先行して、 安易に使われてしまう現実もあります。

例えば、今までステロイドを使っていた方が、 突然ステロイドをやめたとしたら、どうなるでしょうか。

病院での治療を全くやめて、 突然サプリメントに変えたら、どうなるでしょうか。

当然ですが症状がひどくなってしまいます。

これは好転反応ではなく、 治療をやめたことによる症状の悪化や副作用です。

しかし、これを好転反応だと言われ我慢しても、 アトピーが治るどころか、 悪化してしまうことになります。

痒みが我慢できずに皮膚をかき壊してしまい、 そこから感染症になってしまったという事例もあります。

実際に、好転反応という言葉を悪用する人たちがいます。

好転反応なのか、 それともただの悪化や副作用なのか、 これをしっかり見分ける必要があります。

では、どのようにして、 この違いを区別すればいいのでしょうか。

よく言われることは、 好転反応は今まで現れていた症状が悪化することで、 副作用は今までとは別の症状が出ることだとされます。

ただこれも、正解とは言えないようです。

好転反応(瞑眩反応)の研究結果によると、 好転反応には次の3 つのタイプがあります。

・全く予期しない症状が現れる
・以前からの症状が目立つようになる
・元々の症状に関連する新しい症状が現れる

つまり、治療を始めてから現れた症状は、 どれも好転反応の可能性もあれば、 副作用である可能性もあるということです。

好転反応を明確に見分ける方法はない というのが事実です。

では、どうしたらいいのでしょうか。

それはやはり、信頼できる人から治療を受けることではないでしょうか。

どんな治療方法なのかも大切ですが、 どんな人からその治療を受けるのか、 これも考える必要があります。

ぜひ、好転反応という言葉だけで、 間違った方法を選ばないようにしましょう。

 

 

 

5.まとめ

アトピーの好転反応とは、 新しい治療を始めた時にみられる「一時的に症状が悪化してから、 回復へ向かうこと」このように理解していただけると思います。

症状が悪化して辛い時期を乗り越えれば、 アトピーが治ると言われることがあります。

実際に、好転反応を経験して、 アトピーが治ったという方々がいます。

病院の治療では治らなかったアトピーが治ったという、 いわゆる民間療法と言われるものもたくさんあります。

インターネットが普及したことで、 そういった情報も簡単に手に入るようになりました。

しかし、これを逆手にとって、 好転反応という言葉を悪用したり、安易に使われてしまうこともあります。

残念ながら、この好転反応を 明確に見分ける方法はありません。

好転反応を経験してアトピーが治った人がいれば、 この言葉を悪用されて、 アトピーが悪化した人がいることも事実です。

大切なことは、こういった事実を知った上で、 どのような治療に望むのか、 そして誰から治療を受けるのかを 判断することではないでしょうか。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、 好転反応の理解を深めて、 アトピーの改善に役立てていただければ幸いです。

 

 

 


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