アトピーが生まれつきだと言われる3つの理由と意外な事実

TawnyNina / Pixabay

生まれつきアトピーに苦しむ人が増えています。

「私は生まれつきアトピーだから…」「うちの子が生まれつきアトピーになってしまって…」

そんな言葉をよく耳にすると、「アトピーは生まれつきだから仕方がない」という、イメージを持っているのではないでしょうか。

いったいなぜアトピーは生まれつきの病気だと、言われるのでしょうか。

それはアトピーになる原因や発症時期が関係しています。

具体的には、体質赤ちゃんの頃に発症するという、3つの理由があるからです。

今回は、なぜアトピーは生まれつきだと言われるのか、この3つの理由からわかりやすくお伝えします。

さらに、アトピーの発症に関わる、別の事実についてもお伝えします。

ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

 

1.アトピーが生まれつきだと言われる3つの理由

アトピー性皮膚炎のことをアトピーと呼んでいます。

アトピーとはひどい湿疹、かゆみが特徴の病気です。

最近、この病気が増えており、日本には600万人以上、20人に1人がアトピーだとも言われます。

このアトピーは、生まれつきの病気だとよく言われます。

生まれつきだと言われる理由には、アトピーは、遺伝や体質が原因となることや、赤ちゃんの頃から発症することが挙げられます。

1-1.生まれつきの遺伝が原因だから

アトピーになる原因として遺伝があります。

遺伝というのは親の持っている遺伝子が、子供に受け継がれることを言います。

遺伝子、体の設計図のようなものです。

この設計図が、親から子へ受け継がれるため、子は親に似るのです。

そして「遺伝」と「生まれつき」という言葉は、同じ意味として使われることがよくあります。

例えば、赤ちゃんを見た時に、目が二重(ふたえ)だったとします。

するとこんな声をかけることはないでしょうか。

「目がパッチリしていてカワイイね!ママの二重が遺伝したんだね。」

「生まれつき目がママに似ていてカワイイね!」

このように、「遺伝」は「生まれつき」という言葉に、置き換えることができます。

つまり、アトピーは遺伝する病気、言い換えれば、アトピーは生まれつきの病気だと言えるのです、これが、アトピーは生まれつきだと言われる一つ目の理由です。

実際に、厚生労働省の資料によると、両親が2人ともアトピーだと、75%の確率で子供がアトピーになるといいます。

片親がアトピーの場合は56%になります。

 

 

1-2.生まれつきの体質が原因だから

医師がアトピーを診断する時に、参考にすることがあります。

それは、アレルギー体質かどうかということです。

アレルギーというのは、通常は体を守る働きである免疫機能が、過剰に働いてしまう反応のことを言います。

この過剰な反応の結果が、様々な症状として現れます。

このようなアレルギーを起こしやすい体質のことを、アレルギー体質と言い、アトピーの原因になります。

すでに気管支喘息、アレルギー性鼻炎など、なんらかのアレルギーがある場合には、アレルギー体質だと考えられます。

また、アレルギーの症状はみられなくても、血液検査などで、アレルギー体質だとわかることもあります。

そしてこの「体質」という言葉も、「生まれつき」という意味で使われます。

例えば、生まれつき太りやすい体質だとか、生まれつき虚弱体質だと、表現されることがあります。

つまり、アトピーの原因となるアレルギー体質とは、生まれつきアトピーになりやすい体質とも言えます。

これが、アトピーは生まれつきだと言われる2つ目の理由です。

 

 

1-3.赤ちゃんの頃に発症するから

「私は生まれつきアトピーで、子供の頃から大変だった」「子供が生まれつきアトピーで困っている」

こんな話を聞くことがあります。

アトピーは、子供から大人までみられる病気ですが、生後1歳までの乳児期に、一番多く発症しています。

つまり、糖尿病や脳梗塞など、大人になってから発症する病気とは違い、赤ちゃんの頃からみられる病気なのです。

「赤ちゃんの頃から」という言葉も言い換えれば、「生まれつき」となります。

例えば、赤ちゃんの頃から体が弱く、大人になってからも体調を崩しやすい人でも、「赤ちゃんの頃から体が弱くて」ではなく、「生まれつき体が弱くて」と言うと思います。

アトピーは赤ちゃんの時から発症する、 これが、アトピーは生まれつきだと言われる3つ目の理由です。

 

 

 

2.遺伝や体質だけじゃない?!アトピーの意外な事実とは

実は親からの遺伝があっても、 生まれつきの体質であっても、 これだけでアトピーは発症しません。

それは、双子の違いを研究した結果を見るとよくわかります。

一卵性双生児の二人の遺伝子は同じです。

アトピーになることが、遺伝子だけで決められていれば、一人がアトピーなら、もう一人もアトピーになるはずです。

しかし、研究の結果、双子がどちらもアトピーになる確率は25%でした。

アトピーの原因は、生まれつきの遺伝や体質だけじゃないという事実が、明らかになったのです。

この結果から分かることは、アトピーの遺伝子を持っていても、発症することも、しないこともあるということです。

では、その違いとは一体なんなのでしょうか。

それは、皮膚にダメージを加える外からの刺激や環境と、体の内側からのストレスなどです。

つまり、遺伝や体質にこれらの要素が加わることで、アトピーが発症するのです。

 

 

2-1.皮膚を傷つける身近な環境が原因

皮膚というのは、全身を覆うボディースーツのようなもので、外敵や環境から身を守るバリア機能があります。

転んで擦りむいた時のことを思い出すとよくわかります。

皮膚があるおかげで擦り傷だけで済み、筋肉や骨が守られます。

もし仮に皮膚がなかったとしたら、筋肉や骨がむき出しの状態です。

その状態で転べばどうなるでしょうか。

当然、擦り傷では済まず、少し転んだだけでも大ケガになります。

また、夏の炎天下の環境に長時間いると、日焼けをします。

ひどいと皮膚が赤くなって剥がれ落ちます。

もし皮膚がなければ、筋肉や血管が焼けてしまいます。

このように皮膚には、外敵や環境から身を守るバリア機能があります。

しかし、アトピーの遺伝や体質があると、このバリア機能が弱くなります。

さらに保湿力も下がり乾燥肌となるので、よりいっそう皮膚が弱くなります。

この状態の皮膚に刺激が加わると、外敵から身を守ることができなくなります。

これがアトピーの原因となるのです。

具体的な刺激や環境は、次のようなものがあります。

・乾燥

・シャンプーやボディーソープ

・化粧品

・日光(紫外線)

・ダニやホコリ

・衣服の擦れ

・細菌やカビ

・汗や肌の汚れ

このような、一般的には外敵とはならないような刺激や環境が、 皮膚に大きなダメージを与え、アトピーの原因となるのです。

 

 

2-2.ストレスや不規則な生活が原因

さらに体の外からの刺激や環境だけではなく、体の内側からも、皮膚にダメージを与えることがあります。

具体的には次のようなものです。

・ストレス

・夜更かし

・睡眠不足

・食事

女性にはわかりやすいと思うのですが、これらは肌にダメージを与えます。

ストレスや寝不足だと肌の調子が悪く、化粧の乗りが悪いことがあると思います。

肌のツヤと張り、弾力も失います。

化粧をしない男性や子供の場合には、変化に気づかないかもしれませんが、

同じように肌へダメージを与えています。

このように、ストレスや不規則な食生活、 睡眠不足が、体の内側から皮膚にダメージを与える事が、アトピーの原因となるのです。

 

 

 

3.生まれつきのアトピーは防ぐことができるのか?

アトピーは遺伝や体質に、環境やストレスが加わることが原因となります。

つまり、生まれつき持った要素と、生まれた後の要素が、複雑に関係しているのです。

このようなアトピーを防ぐことは、できるのでしょうか。

最近の研究では、親がアトピーを持っている場合、その子供に対して、生後すぐから保湿剤を毎日塗ると、アトピーの発症を抑えることがわかりました。

つまり、 生まれ持った要素を変えることは難しいことですが、生まれた後の要素を改善することで、アトピーの発症を、防ぐことができると言うことです。

 

 

 

4.まとめ

アトピーが生まれつきだと言われる理由は、遺伝や体質がアトピーの原因となることや、赤ちゃんの頃からアトピーになる人が多いからです。

遺伝というのは、生まれつき親から受け継ぐものです。

体質というのは、生まれつきの体の特徴です。

赤ちゃんの頃からという言葉を言い換えれば、生まれつきとなります。

このようにアトピーになる原因が、「生まれつき」という言葉に言い換えることができるため、アトピーは生まれつきだと言われるのです。

しかし、この言葉の正しい意味は、生まれる前からアトピーだと決まっているとか、必ずアトピーになるということではありません。

遺伝子や一卵性双生児の研究からもわかるように、 遺伝子や体質を持っているだけでは、アトピーは発症しません。

これらに加えて、ダニやホコリ、汗などの外敵や環境、不規則な食生活、睡眠不足などによるストレスが、皮膚へダメージを加えることで、アトピーは発症するのです。

つまり、定期的に掃除をしたり、規則正しい生活をすることで、生まれつきアトピーになりやすい体質であったとしても、発症しないように予防することができます。

今回の記事が、アトピーは生まれつきの病気なのか、 という疑問を解決し、少しでも不安を取り除くことができていれば幸いです。

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