ひと目で違いがわかる!赤ちゃんのアトピーとあせもの見分け方

sathyatripodi / Pixabay

赤ちゃんにブツブツができて、 かゆそうな姿を見ているのはツラいですよね。

少しでも早く治してあげたい、 楽にしてあげたいと思うのが親です。

ただ、その原因がわからないと、 「もしかしたらアトピーの病気なんじゃないか」 「あせもにしては治りが悪くて心配」 「かきむしってしまうけど、どうしたらいいんだろう」 そんな心配があると思います。

アトピーとあせもは原因が違います。

赤ちゃんの症状を早く治すためにはこの違いを見分け、 それぞれにあった治療や対処法が必要です。

そこで、違いを見分ける方法を、 ひと目でわかるようにまとめました。

さらに、それぞれの改善方法もご紹介します。

今回の記事を参考に、 少しでも早く赤ちゃんを楽にしてあげましょう。

 

1.アトピーとあせもの違いとは

アトピーとあせもは、 どちらも赤ちゃんに良く見られる病気です。

症状も似ていて、皮膚のブツブツやかゆみが見られます。

かゆいのはどうしても我慢できず、 つい赤ちゃんもかきむしってしまいます。

そんなかわいそうな様子を見ていると、 少しでも早く良くしてあげたいと思いますよね。

そのために大切なことは、まずアトピーとあせもの違いを見分けることです。

その違いは大きく分けると、アトピーはアレルギーが原因で、 あせもは汗が原因となります。

この違いがわかると、その後の治療や対処が正しくできるので、 赤ちゃんも早く楽になります。

 

1-1.アトピーはアレルギーが原因

アトピーとはアトピー性皮膚炎のことを言います。

慢性的に繰り返される皮膚のブツブツや、 炎症によりひどいかゆみがみられます。

アトピーは誰にでも起こるわけではなく、 アレルギー体質のある子に起こります。

つまり、アレルギーが原因となる皮膚の病気です。

乾燥する冬や春先に症状が見られ、 赤ちゃんの時に発症することが多いという特徴があります。

症状は下の表のように、年齢による特徴があります。

乳幼児(1〜6歳) 小児(6〜15歳) 思春期・成人期(15歳〜)
部位 頭、顔から背中や胸、お腹に広がる 首、肘や膝のくぼみ

 

顔、首、胸、背中
皮膚の特徴 赤く腫れて、水ぶくれのようなブツブツができる 皮膚が分厚く硬くなる 顔が広範囲に赤くなる

首の周囲に色素沈着が見られる

 

1-2.あせもは汗の詰まりが原因

あせもは漢字で汗疹と書きます。

このあせもはアトピーと同じように、皮膚のブツブツやかゆみがあります。

しかし、アトピーとの違いは、誰にでもみられる汗が原因になることです。

皮膚の下には汗を作る汗腺(かんせん)があります。

この汗腺はホースのようになっていて、 その中を汗が通り皮膚から外に出されます。

この汗腺の中で汗が詰まってしまうとあせもになります。

水を撒くホースが詰まると、そこに水が溜まってホースが膨らみます。

同じように、汗腺が詰まると汗が溜まり、 膨らんでボツボツができるのです。

汗腺が詰まる原因は、汗を拭かずにそのままにしていたり、肌を清潔にしていないことです。

あせもは症状の悪化具合によって3つに分かれます。

 

1-2-1.数ミリの水ぶくれ、かゆくないあせも

皮膚表面の角質で汗が詰まると、小さな水ぶくれのブツブツができます。

この段階では赤みもかゆみも見られません。

すぐに白くなって皮膚が剥がれ落ち、数日で症状は改善します。

小さな赤ちゃんの顔によく見られますが、大人でも風邪を引いた時などに見られる症状です。

専門的には水晶様汗疹といいます。

 

1-2-2.赤いブツブツ、かゆみのあるあせも

水晶様汗疹よりも症状が悪化して、皮膚の角質よりも深い所で汗が詰まると、1〜2mm程度の赤みのあるブツブツとかゆみが起こります。

よく見られる部位は背中や胸やお腹、肘や膝のくぼみ、お尻や足の付け根、首や脇に見られます。

高温多湿の環境や肥満、多汗症、乳児に多く、これを紅色(こうしょく)汗疹と言います。

 

1-2-3.平たい青白いブツブツ、かゆくないあせも

紅色汗疹を繰り返していると、汗腺の根元付近で汗が詰まるようになります。

この状態になると、汗をかいた時にかゆみのない、平たく青白いブツブツが多発します。

これを深在性汗疹と言います。

このように一言であせもと言っても、症状の悪化によって特徴が変わります。

まとめると次のようになります。

水晶様汗疹 紅色汗疹 深在性汗疹
汗の詰まる場所 皮膚表面(角質) 角質よりも深く 汗腺の根元
部位 顔に多い 背中や胸やお腹

肘や膝のくぼみ

首や脇

紅色汗疹をくり返した部位
ブツブツ 数ミリの小さな水ぶくれ 1〜2ミリ程度 ひらたい
乾いて白くなる 赤い 青白い
かゆみ ない あり ない
好発する人 赤ちゃん

大人でも風邪を引いいた時など

高温多湿の環境

肥満、多汗症、あかちゃん

紅色汗疹を繰り返すと起こる

 

 

 

 

 

2.赤ちゃんのアトピーとあせもの見分け方

赤ちゃんに何かあると、たとえどんな小さなことでも不安になり、少しでも早く治してあげたいと思いますよね。

赤ちゃんもブツブツやかゆみも同じです。

しかし、なんとかしてあげたくても、その原因がわからなければ、どうしたらいいのかもわかりません。

特に、アトピーとあせもは症状はよく似ていますが、その原因や治療方法が異なります。

そこで、この2つをひと目で見分けるために、下の表が参考になります。

アトピーとあせもの特徴と、赤ちゃんの症状を見比べて見ましょう。

アトピー あせも
かゆみ ひどいかゆみがある 症状が悪化するとかゆみが強くなる
皮膚の状態 ブツブツができ、周りの皮膚も赤く腫れる 白や赤いブツブツができる
部位 左右対称に見られる

頭や顔から始まり首や体に広がる

汗のかきやすい場所や蒸れる場所

(腰、お尻、股、背中、首回り)

経過 良くなったり悪くなったりを繰り返す 一過性
季節 乾燥する冬や春先 高温多湿の夏

 

 

 

 

 

3.アトピーは皮膚科で専門医の受診を!

もしアトピーかもしれないと思った場合には、専門医の診察を受けるのが安心です。

あせもの場合は、症状が軽いと自然と治ることもよくあります。

しかし、アトピーの場合は、良くなったり悪くなったりを繰り返す特徴があります。

まずは正しく診断をしてもらうことが、赤ちゃんを早く楽にしてあげるための第1歩です。

かかりつけの小児科などがあれば、一度受診してみましょう。

もしすでに受診しているけど、症状もよくならないし不安だと言う方は、アレルギー専門医のいる皮膚科の受診がおすすめです。

専門医を見つける方法は、日本アレルギー学会のホームページが便利です。

ホームページから、お住いの都道府県と診療科(皮膚科)を選択すると、 専門医のいる皮膚科の一覧を見ることができます。

また、ママ友や知り合いに、 おすすめの皮膚科がないか聞いてみることもおすすめです。

実際の診察の様子や雰囲気もわかるので、初めての受診でも安心できます。

 

 

 

 

4.油断は禁物!あせもの改善方法と対策

あせもなら心配ないと油断は禁物です。

かきむしった傷から細菌が入り込むと、とびひとなって全身に広がってしまうことがあります。

また、症状がひどくなると炎症が起きて、ひどいかゆみや皮膚が赤く腫れることがあります。

こうなると小児科や皮膚科を受診し、炎症を抑える塗り薬などが必要になります。

そうなる前に、今すぐできる方法を試して、 少しでも早く改善してあげましょう。

具体的には、赤ちゃんの皮膚を清潔に保つスキンケアが大切です。

自宅ですぐにできるスキンケア方法をご紹介します。

 

4-1.シャワーで皮膚を清潔にする

あせもは汗がたまったり、 肌が汚れることが原因となるので、シャワーで洗い流して肌を清潔に保ちましょう。

具体的には次のことに気をつけます。

・しっかりと泡立てる
ゴシゴシ洗うと刺激が強く傷になります。
皮膚を傷つけると、とびひの原因にもなります。
石鹸をしっかりあわ立てて、優しく洗ってあげましょう。
ハンドソープと同じように、ボトルから直接泡状になって出てくるタイプもあります。

・シワを広げて洗う
赤ちゃんの皮膚はシワが深く、汗が溜まりやすくなります。
特に、首や手足の関節、お尻や足の付け根、背中に汗が貯まりやすいので皮膚を広げて洗い流しましょう。

・拭き残しにも注意
あせもは高温多湿が原因となります。
お風呂上がりの拭き残しもあせもの原因となったり、治りを悪くします。
体を洗う場合と同じで、シワを広げてしっかり拭き取ってあげましょう。
また、拭き取る時も皮膚を傷つけないように、優しく拭いてあげましょう。

・湯温に注意する
シャワーも湯船の温度も38度前後のぬるめの設定にしましょう。
熱いと肌に刺激となってしまいますし、かゆみを強くします。

 

4-2.通気性の良い素材の服を選ぶ

赤ちゃんはもともと汗をかきやすく、首や関節のシワも深いため汗が溜まりやくなります。

そんな赤ちゃんの服選びは大切です。

・通気性や吸水性のいいものを選ぶ

汗をかきやすくなったり蒸れないようにするために、 通気性や吸水性の良い綿やガーゼ素材の服を選びましょう。

夏は肌着の上にもう1枚着せなくても、肌着1枚や半袖のカバーオールだけで大丈夫です。

赤ちゃんは体温調節が苦手なので、汗の具合を見て服を調節しましょう。

汗で服が濡れている場合は着替えましょう。

赤ちゃんも気持ちよく過ごせます。

 

・オムツのサイズにも注意

小さなサイズのオムツを使っていると、オムツで締め付けられたり蒸れてしまいあせもの原因となります。

紙オムツを利用している場合は、パッケージにサイズの目安が書かれているので参考にしましょう。

テープタイプのオムツの場合には、テープにサイズのメモリが付いているものもあります。

テープが回らなくなってきたらサイズアップの目安です。

パンツタイプのオムツの場合は、ウエストや太ももが締め付けられて、赤くなっていたらサイズアップの目安です。

ウエストに指が2本入り、おへそが隠れるサイズが体にあったオムツです。

また、おしっこやウンチが吸収しきれず漏れてしまう場合も、サイズアップをしてみましょう。

オムツの中が湿った状態では蒸れてしまうので、あせもの原因になります。

 

4-3.こまめに汗を拭く

赤ちゃんが汗をかいていたら、タオルやハンカチで拭いてあげましょう。

特に汗の溜まりやすい首や手足の関節、背中やお尻、足の付け根部分はよく確認しましょう。

タオルやハンカチもこまめに取り替えて、清潔なものを使うようにしてください。

外出後やよく汗をかいた後は、シャワーを浴びて汗を流すのもおすすめです。

 

4-4.エアコンで温度と湿度の調節

高温多湿の環境はあせもの原因になります。

そこで、夏場は上手にエアコンを使いましょう。

・湿度は40〜60%

赤ちゃんは寝ていることや抱っこが多いので、湿度が高いと背中や首回りが蒸れてしまいます。

除湿機能を使って湿度を調節しましょう。

湿度の目安は40〜60%です。

・室温は26〜28度

また、赤ちゃんは体温調節が苦手なため、体温が気温や室温に左右されてしまいます。

赤ちゃんが汗ばんでいないか確認して、部屋の温度も調節しましょう。

室温は26〜28度が目安です。

また、赤ちゃんが日中過ごすベッドや布団は、日光が当たらない場所や風通りの良い場所を選ぶことも大切です。

 

4-5.傷にならないように爪を切る

あせもがひどくなると、どうしても赤ちゃんもかいてしまいます。

ひどくかきむしると、皮膚に傷がついてしまいます。

そこから細菌が入るととびひになります。

しかし、赤ちゃんにかいたらダメだと言ってもわかりません。

かゆいのはよくわかる、でもかいたら悪くなるからなんとかしたい。

そんな時にできる簡単な方法があります。

それは、爪を短く切ることです。

赤ちゃんの爪は柔らかいですが、それでも皮膚に傷ができます。

さらに赤ちゃんの爪の伸びるスピードは早いので、こまめにチェックすることが大切です。

・赤ちゃんにあった爪切りを選ぶ

爪切りにはハサミタイプと、大人と同じようなパチンパチンと切るタイプがあります。

どちらも赤ちゃん用の物があります。

生後わずかで爪も薄く柔らかい場合は、ハサミタイプがおすすめです。

少し爪が硬くなってきたら、大人と同じタイプの爪切りにすることもできます。

 

・爪を切るタイミング

爪を切るタイミングは、 赤ちゃんが寝ている時がおすすめです。

目が覚めている時だと赤ちゃんが動いてしまい、上手にきれなかったり、皮膚を傷つけてしまいます。

赤ちゃんの爪をチェックして、伸びていたらこまめに切ってあげましょう。

 

 

 

 

5.まとめ

赤ちゃんのブツブツやかゆみが、アトピーなのかあせもなのかを見分けることが、少しでも早く楽にしてあげるためには大切です。

アトピーの場合は次のような特徴があります。

・ひどいかゆみ
・ブツブツと赤く腫れ上がった皮膚症状
・左右対称に見られる
・顔や頭から症状が広がる
・乾燥する冬や春先に多い。
・良くなったり悪くなったりを繰り返す

あせもの場合は次のような特徴があります。

・初期にはかゆみがなく、悪化すると痒くなる
・はじめは白いブツブツ、悪化すると赤いブツブツ
・シワの多い首や手足の関節、背中やお尻に多い
・汗をかく夏に多い
・症状は一過性で、軽い場合は自然に改善する

アトピーとあせもは同じような症状なので、いったいどちらなのか迷ってしまいます。

しかし、詳しく見るとこのような違いがあるので、まずは赤ちゃんの体を良く観察しましょう。

アトピーかなと思った場合は、今回ご紹介したように専門家の受診がおすすめです。

あせもの場合は、症状がひどくなる前にスキンケアを始めましょう。

今回の記事を参考に、赤ちゃんの症状が少しでも早く改善できれば幸いです。

 

 

 

 


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