症状別に分かる!あなたの膝が赤い原因の見つけ方

valelopardo / Pixabay

 

気づいたら膝が赤くなっていて、 何が原因なのか心配になっていないでしょうか。

もし赤ちゃんの場合なら、 かゆそうにしていたり機嫌が悪くて、 どうしたらいいのか不安だと思います。

また、女性の場合には、 外見も気になってしまいます。

さらに、膝が赤いだけではなく、 かゆみやボツボツ、痛みもあるかもしれません。

このようなツラい症状を、 できるだけ早く治したいと、 思っているのではないでしょうか。

ただ、その原因がわからなければ、 どのように対処したらいいのかもわかりません。

そのまま様子を見て入れば治るのか、 それともすぐに病院へ行くべきなのかを、 判断することもできません。

では、膝が赤くなる原因とは、 一体なんなのでしょうか。

その答えは、炎症です。

膝に炎症が起きているため、赤くなっているのです。

ただ、一言で炎症と言っても、 皮膚、関節、それ以外の内臓など、 炎症が起きる場所によって、 治療や対処方法が変わります。

さらに、このように膝が赤くなる原因は、 様々な病気の症状が現れている場合もあります。

そこで今回は、 あなたの膝が赤くなる原因がわかるように、 症状別にまとめました。

原因を知ることができれば、 その治療方法も対処方法もわかります。

赤ちゃんのかわいそうな姿を見たくない、 膝が赤くて好きな服が着れない、 かゆみや痛みでイライラする、 そんな悩みを解決するために、ぜひお役立てください。

 

 

 

1.膝が赤い原因は炎症

突然、膝が赤くなると誰もが心配になります。

なぜなら、「赤」という色には、 危険、怒り、争いなどを、 イメージさせる効果があるからです。

例えば、赤信号は止まれと小さな頃から教わりますし、 漫画やアニメでも人が怒った時には、 顔が赤くなり頭から湯気が出ます。

パトカーや救急車のサイレン、 消防車の色も赤です。

周りに危険を知らせるためには、 黒ではなく赤なのです。

これは、人間の体でも同じで、 体が赤くなるのは危険を知らせたり、 何か問題が起きているということです。

具体的にはこれを炎症反応と言い、 怪我を治したり病原菌を退治する働きのことを言います。

そして、この炎症反応が起きる時に、 体は赤くなるのです。

炎症反応に必要な炎症細胞は、 血液中に含まれています。

この細胞は、普段は体の中をパトロールしていますが、 危険を察知すると現場に急行します。

この時、パトカーや救急車が通るために道を広げるのと同じように、 炎症細胞が現場に急行するために血管を広げ、 血流を増やすして充血させるのです。

目が充血した時のことを思い出すとよくわかりますが、 その場所は赤くなります。

つまり、膝が赤くなるのは、 怪我や病気から身を守るために、 炎症反応が起きているということなのです。

 

 

 

2.皮膚の炎症で膝が赤い場合

膝の皮膚に炎症が起きると、 赤みと共に腫れ、かゆみ、ブツブツができます。

これは赤ちゃんから大人まで、 日常的によく見られるものから、 何らかの病気が原因となる場合もあります。

2-1赤ちゃんや子供の膝が赤い

赤ちゃんは皮膚が弱く、 自分で身動きが取れないため、 様々な環境や要因によって、皮膚が赤くなってしまいます。

特に、この時期に起こりやすい皮膚の炎症があります。

2-1-1.あせも

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(出典:医療のネタ帳 メディトピhttp://beautyhealth.xsrv.jp/the-back-of-the-knee

あせもは赤ちゃんによく見られる症状で、 汗腺(かんせん)と言われる汗の通り道に汗がつまり、 炎症が起きることが原因です。

特に、汗をかきやすい場所や、 シワが多く汗のたまりやすい場所、 布団やオムツで蒸れやすい場所に、よく見られます。

具体的には首の周りや背中、 お尻や手足の関節部分です。

早めに気づくと白いブツブツが見られますが、 あせもを繰り返したり症状のひどい時には、 赤くかゆみを伴います。

その中でも、膝の裏は皮膚も弱くシワが深いため、 あせもになりやすい場所の1つです。

このようなあせもを治すために重要なことは、 汗をかいたら拭いたり着替えをすることや、 お風呂でシワの深いところも、しっかり洗い流すようにして、 皮膚を清潔に保つことです。

そうすることで、 症状の軽いあせもは数日で治ります。

しかし、症状のひどい場合には、 かゆくて爪で引っかき傷を作ってしまうと、 全身に「とびひ」するため注意が必要です。

とびひとは、 傷口からバイ菌が入り化膿してしまい、 それが全身に広がるものを言います。

このようなひどい症状の場合には、 小児科皮膚科を受診して、塗り薬などで治療が必要になります。

そうならないためにも、 赤ちゃんの皮膚を清潔に保ちましょう。

 

2-1-2.アトピー性皮膚炎

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(出典:カラダMEMO http://beautyhealth.xsrv.jp/the-back-of-the-knee)

一般的にアトピーと言われるものは、 正確にはアトピー性皮膚炎と言います。

このアトピー性皮膚炎は、 赤ちゃんや小さな子供の時に発症することが多く、 アレルギー体質や遺伝が原因だと言われています。

アトピー性皮膚炎の症状は、 かゆみを伴う皮膚の赤みや腫れが現れ、 良くなったり悪くなったりを、 繰り返すという特徴があります。

このような症状は、 主に顔や首から始まり全身へ広がります。

特に肘の内側や膝の裏は、 症状が起きやすい部分です。

ただ、先ほどもお伝えしたように、多くの場合は顔や首から症状が始まります。

突然、膝に限局して赤みが出る場合には、 あせもなどの他の原因が考えられます。

アトピー性皮膚炎の診断は、 医者でも専門医でないと難しいものなので、 不安な場合は、専門医を受診しましょう。

あせもとアトピー性皮膚炎については、 別の記事でも詳しくご紹介しているので、 ぜひそちらも参考にしてください。

 

2-1-3.乳児湿疹(しっしん)

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(出典:satokoのきゃんべら日記http://masaandsat.exblog.jp/10048456/

新生児や乳幼児(0〜1歳)に起こりやすい皮膚のトラブルには、 乳児湿疹があります。

湿疹とは皮膚炎とほとんど同じ意味であり、 皮膚の赤み、かゆみ、ブツブツ、乾燥などの症状が見られます。

しかし、新生児や乳幼児期は皮膚が弱く、 様々な原因で湿疹が起こるため、 その原因の特定が難しいことがあります。

そのため、この時期にみられる湿疹をまとめて、 乳児湿疹と呼んでいます。

乳児湿疹の特徴としては、 月齢ごとに症状の違いが見られます。

新生児から生後3ヶ月ごろまでは、 皮膚に脂肪分が多いため、 ニキビのように赤く腫れます。

生後9ヶ月ごろにかけて、 この脂肪分が徐々に減るため、 次第に乾燥してかゆみを伴うことが多くなります。

この乳児湿疹は、何ヶ月も続いてしまうものもありますが、 1歳ごろになってくると皮膚が強くなるため、 その多くが改善します。

乳児湿疹がよく現れる部位は顔ですが、 あせもと同じように汗をかきやすい場所や、 シワが深い場所、蒸れやすい場所でも起こります。

膝もその1つで、 特に膝の裏は、汗がたまりやすく皮膚も弱い場所であるため、 赤く腫れたり、ジュクジュクしてしまうことがあります。

乳児湿疹の治療も、 あせもと同じように、患部を清潔に保つことがポイントです。

汗をかいたらふき取ったり着替えをしましょう。

お風呂では、膝のシワを伸ばしながら、 汗や汚れを洗い流してあげましょう。

ここまでご紹介したあせも、アトピー性皮膚炎、乳児湿疹は、 どれも同じように皮膚が赤くなり、ブツブツやかゆみを伴うため、 その区別が難しいものです。

そのため、1週間経っても治らない場合や、かゆみがひどく、赤く腫れ上がりジュクジュクしている場合などは、 小児科皮膚科を受診しましょう。

その結果、ただのあせもで取り越し苦労になるかもしれませんが、 信頼できる医者が見つかれば、 今後の育児も安心できるのではないでしょうか。

 

 

2-2.かゆみやブツブツに伴って膝が赤い場合は湿疹

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(出典:おおふな皮膚科http://www.ofuna-hifuka.com/intro/?id=1413444877-031884&st2=3

大人にも日常的にみられる皮膚のトラブルと言えば、 湿疹があります。

湿疹の症状としては、 かゆみ、赤み、腫れ、ブツブツができます。

これらの症状は、湿疹の原因となるハウスダストや細菌、 薬や花粉などが皮膚から侵入した時に起こる、 体を守るための炎症反応です。

よくストレスで湿疹ができると言いますが、 症状の程度は、健康状態によって左右されます。

その他にも、皮膚の衛生状態や汗、 アルコールやアレルギー体質によって症状が変化します。

このような湿疹が膝に起きても、 症状の軽い場合は、1日から2日で自然に治ることがあります。

この場合も、やはり皮膚を綺麗に保つことが大切です。

しかし、慢性化してしまうと、 治るまでに半年もかかることがあるため、 数日経っても治らないような場合には、 一度、皮膚科を受診しましょう。

 

 

2-3.膝に銀白のかさぶたと、赤い膨らみができた場合は乾癬(かんせん)

3

(出典:社団法人日本皮膚科学会https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/q01.html

銀色のような白っぽいかさぶたや、 フケのような粉を伴う赤いふくらみが見られた場合、 それは乾癬かもしれません。

かゆみを伴う場合と、全くかゆみのない場合があり、 20代から40代の男性に多く見られます。

この乾癬は、次のような3つの原因があります。

・遺伝的要因
欧米では家族内の発症が40%も認められ、 遺伝的要因が考えられています。
日本における家族内発症は4〜5%です。

・外的要因
傷ができたり、肌の乾燥、薬剤などが原因となります。

・免疫学的要因
体を守る働きである免疫機能に異常が生じ、 炎症が起こることが原因となります。

さらに、この乾癬には5つの種類があり、
それぞれ皮膚の症状と共に、
特徴的な症状が見られます。

・尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

乾癬の90%以上がこのタイプで、 皮膚症状と共にかゆみのあるものと、 かゆみなどの自覚症状がないものがあります。

特に、刺激を受けやすい部位に見られ、 膝、肘、髪の生え際、殿部に好発します。

・乾癬性関節炎

皮膚症状と合わせて、 関節の痛みや変形を伴います。

乾癬のうち10〜15%を占め、多くの場合は非対称性に見られます。

・嚢胞性乾癬(のうほうせいかんせん)

カサカサした皮膚症状だけでなく、 ジクジクした部分があったり、 白や黄色の膿(うみ)ができます。

また、全身の症状として高熱や体のだるさ、 むくみ、関節炎が伴う場合があります。

・乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)

乾癬の皮膚症状が全身に広がったもので、 全身の90%の皮膚が赤くなることがあります。

・滴状乾癬(てきじょうかんせん)

子供が風邪を引いた後などに起こることが多く、 背中やお腹、手足の付け根に、 1cmほどの水滴のような小さな皮膚症状が、 急激に現れます。

治療はステロイドやビタミンD3の塗り薬が中心ですが、 内服薬や紫外線を当てて、 炎症を抑える紫外線療法も行われます。

このタイプの乾癬は、 慢性的に症状を繰り返す特徴がありますが、 30〜70%は完治するとも言われ、 中には自然治癒する方もいます。

一方で、関節を変形させたり、 高熱が出るものもあるため、 まずは皮膚科の受診をおすすめします。

 

 

 

3.関節の炎症で膝が赤い場合

痛み、腫れ、熱感を伴い膝が赤くなる場合には、 関節に炎症が起きる関節炎の可能性があります。

膝に起きる関節炎には、 次のようなものがあります。

3-1.変形性膝関節症

5

(出典:NTT東日本 札幌病院 https://www.ntt-east.co.jp/smc/practice/medical_sector/ms12/popup_07.html

変形性膝関節症は、老化や肥満、 過去の膝の怪我などが原因となり、 膝の軟骨(なんこつ)がすり減ることで、 関節が変形するものです。

特に、50歳以上の女性に多く見られます。

膝の軟骨は体重を受け止めるような、クッションの働きがありますが、 この軟骨がすり減ることで衝撃が大きくなり、 関節内で炎症が起こります。

初期には歩き始めや立ち上がり、 階段昇降の時に違和感や、痛みを感じるようになります。

症状が進行すると、 痛みが強くなって曲げ伸ばしがツラくなり、 しゃがんだり正座ができなくなります。

また、炎症が強くなると、 関節の中に水がたまり、腫れが目立つようになるため、 関節に注射器を刺して、水を抜くような処置が必要になります。

さらに症状が進むと、関節の変形が目立つようになり、 いわゆるO脚になってきます。

痛みが強く歩行も困難となり、 日常生活に支障が出てしまう状態です。

ただし、軟骨の摩耗や関節の変形と、 痛みや歩行困難などの症状は、 必ずしも一致しないことがあります。

つまり、整形外科でレントゲンを撮り、 わずかな変形しか見られない場合でも、 ひどい痛みで歩けないこともあります。

逆に、レントゲン上は変形が進行していても、 痛みもなく、日常生活に問題が起きない場合もあります。

このような違いが見られる原因としては、 筋肉の強さや肥満の影響などが考えられますが、 大切なことは早期に発見することです。

なぜなら、軟骨というのは、 一度摩耗してすり減ってしまうと、 再生することができないからです。

つまり、変形が強くなってしまうと、 人工の膝関節に取り替えるような、大手術が必要となってしまうのです。

もちろん、この手術によって、 歩くことができなかった方が、歩けるようになったり、 ひどい痛みから解放されます。

しかし、初めから手術を望む人はいませんし、 手術や入院で費用や時間が必要なため、 経済的にも精神的にも負担がかかります。

そうなる前に、膝が赤く腫れて痛みを伴う場合には、 そのうち治ると油断せずに、原因を調べることが大切です。

変形性関節症は、 整形外科で診察を受けることができます。

早期に発見することができれば、 筋力をつけたり姿勢の改善や、 ダイエットなど手術以外に治す方法があります。

また、手や足首にも痛みがある場合には、 次に紹介するような、リウマチや膠原病の可能性もあります。

 

 

3-2.関節リウマチ

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(出典:福岡みらい病院http://www.fukuoka-mirai.jp/knee/546/

関節リウマチとは、 免疫機能の異常により、炎症反応が過剰になってしまい、 自らの関節を破壊してしまう病気です。

30代から50代の女性に多く見られます。

関節リウマチの症状は、 手や足の関節が、朝になるとこわばる事から始まり、 次第に他の関節にも痛みや腫れが、見られるようになります。

このような症状は、 左右対称性的に現れることや、 同時に複数の関節に現れる特徴があります。

さらに進行すると関節の破壊が進み、 関節が変形していきます。

手や足の指の変形が特徴的で、 手の指が小指側に歪んだり、 指が曲がってしまうことがよく見られます。

また、リウマチ患者さんのおよそ80%に、 膝関節の症状が見られ、 痛みや腫れ、赤みとともに、 関節の変形が見られるようになります。

変形性関節症がO脚に変形するのに対して、 関節リウマチの場合は、 X脚に変形することが多く見られます。

このような関節リウマチの治療は、症状の緩和や、関節破壊の進行を遅らせることが目的となり、 完治できる治療がないというのが現状です。

そのため、やはり早期に発見し、 症状や進行を抑えることが重要になります。

そのための治療は薬物療法が中心で、 免疫の異常や、炎症反応を抑えることを目的としています。

関節の破壊が進んでしまうと、 痛みも強く、関節が固まり動かなくなってしまうため、 変形性膝関節症と同じように、 人工の膝関節に取り替えるような、手術が必要となる場合もあります。

膝に赤みや腫れ、痛みがあり、朝起きると手がこわばるような場合は、 一度整形外科を受診しましょう。

 

 

3-3.膠原病(こうげんびょう)

膠原病とは、 本来は体を守るはずの免疫機能に異常が起こり、 自らの体を攻撃してしまうことで、 全身の様々な場所に、炎症反応が起こる病気の総称です。

このような病気のことを、 自己免疫疾患とも言い、 関節リウマチもその1つです。

膠原病の炎症反応は、皮膚や関節だけではなく、 血管や内臓など全身の臓器に起こります。

この炎症反応が起こる場所や症状により、 次のような種類に分類されます。

・関節リウマチ

・強皮症

・全身性エリテマトーデス

・多発性筋炎

・皮膚筋炎

このような膠原病の診断は難しいため、 膝が赤く腫れて痛みのある場合には、 まずは整形外科を受診しましょう。

 

 

 

4.まとめ

膝が赤くなる原因は、 膝に炎症が起きているからです。

特にかゆみやブツブツを伴うような場合には、 皮膚に炎症が起きている可能性があります。

赤ちゃんや小さな子供の場合には、 あせもやアトピー性皮膚炎、乳児湿疹などが考えられます。

数日から1週間ほど様子を見ても改善せず、 悪化しているような場合には、 小児科や皮膚科の受診がおすすめです。

また、このような皮膚の症状はなく、 膝の赤みと痛みや腫れがある場合には、 関節に炎症が起きている可能性があります。

変形性膝関節症、関節リウマチ、 その他の膠原病などが考えられます。

これらが疑われる場合には、 まずは整形外科を受診しましょう。

このように、膝が赤くなっている場合には、 皮膚や関節に炎症が起きている可能性があります。

そして、これらの治療に共通するポイントは、 早期に治療やケアを始めることです。

今回の記事が、あなたの膝の赤みを1日でも早く治すために、 役に立てれば幸いです。

 

 


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