慢性疲労症候群に治療法はあるのか?専門医に聞いた意外な答えとは

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慢性疲労症候群の治療に対して、 疑問を感じていないでしょうか。

この病気について調べてみると、その原因は未だに不明だと言われています。

しかし、病院を受診すると、ビタミン剤や抗うつ薬が処方されたり、 運動を勧められることがあります。

原因不明の病気にも関わらず、これらの治療は、本当に効果があるのでしょうか。

このような疑問を解消するために、 専門医に治療法について尋ねてみました。

すると、一般的に言われている治療法とは 別の答えが返ってきました。

そして、原因究明や新しい治療法の開発が、 日々進んでいることがわかりました。

そこで今回は、 専門医の回答をもとに見えてきた 慢性疲労症候群の、正しい治療についてご紹介します。

 

 

 

 

 

1.慢性疲労症候群とは?

慢性疲労症候群とは、 次のような病気のことを言います。

慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome: CFS)とは、 これまで健康に生活していた人が、 ある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、 それ以降強度の疲労感と共に、 微熱、頭痛、筋肉痛、脱力感や、思考力の障害、抑うつ等の 精神神経症状などが長期にわたって続くため、 健全な社会生活が送れなくなるという病気です。引用元:日本医療研究開発機構(AMED)
http://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/index.html

一般的には、 「原因不明の疲労感」という認識があります。

なぜなら、1988年にアメリカでこの病気が発表されてから、 現在までさまざまな研究が行われてきましたが、 その原因は判明していないからです。

 

 

 

2.一般的に病院で処方されている3つの治療法

原因不明の病気を治すことができるのでしょうか。

インターネットで調べて見ると、 慢性疲労症候群の治療が可能な病院だったり、 治療方法がいくつも出てきたと思います。

それを見て、「原因不明なのに治すことができるの?」と、疑問や違和感を感じたと思います。

実際に病院を受診されている方も、 本当にこれで治るのかと 疑問を感じているかもしれません。

一般的に行われている治療法とまとめると、次の3つに分類できます。

・薬物治療
・漢方薬による治療
・運動による治療

これらの治療法を調べてみると、 対処療法だということがわかります。

つまり、慢性疲労症候群の原因を取り除くものではなく、 現在現れている症状を緩和することを目的としています。

たとえば、疲労回復や、落ち込んだ気分を改善する薬が処方されます。

それぞれの詳しい内容は次の通りです。

2-1.薬物治療

薬物治療としては、主に、次のような薬が処方されています。

・ビタミン剤
・抗うつ薬
・抗不安薬

ビタミン剤は、疲労回復のために処方されます。

抗うつ薬や抗不安薬は、うつ病患者さんにも処方される薬で、抑うつ気分や不安を改善する目的で 処方されています。

 

 

2-2.漢方薬による治療

漢方薬とは、生薬(しょうやく)と言われる、 有効成分を含む植物や動物などを 原材料として作られるものです。

最近では、病院でも漢方薬が処方されることが増えました。

慢性疲労症候群に対して処方されている漢方薬には、 次のようなものがあります。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
・人参養栄湯(にんじんようえいとう)
・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

これらの漢方薬も、 疲労回復や精神的ストレスの緩和が、目的となります。

 

 

2-3.運動療法

慢性疲労症候群になると、 運動不足になってしまいます。

運動すれば疲労が増えますし、その疲労が怖くなってしまうため、 運動を避けるようになるからです。

また、そもそも強い疲労によって、 運動することが困難な場合もあります。

その結果、筋力や体力が低下して、 ますます体を動かすことができなくなったり、 免疫力が低下するという悪循環を招きます。

そこで、こうした問題を解消するために、段階的運動療法というものが行われています。

段階的運動療法とは、 負担の少ない運動から始めて、 徐々に運動量を増やして行く方法です。

例えば、ストレッチなどの軽い運動から始めて、 ウォーキングや筋力トレーニングなど、 段階的に負荷の大きい運動を行います。

つまり、慢性疲労症候群による筋力低下の改善や、 予防を目的とした運動です。

 

 

 

3.専門医に治療法を聞いてみた!その意外な答えとは

一般的に行われている慢性疲労症候群の治療方法は、 根本的な原因を治す治療ではなく、症状を緩和させることを目的としています。

なぜなら、原因不明の病気だと言われるからです。

たとば、転んで膝を擦りむいた時には、 絆創膏を貼って応急処置をしますが、 これと同じだということです。

絆創膏で傷をふさげば、 水に濡れても痛みを感じなくなりますが、 傷そのものは治りません。

慢性疲労症候群の場合には、 疲労に対してビタミン剤を処方されます。

これによって、 一時的な疲労感が回復することは期待できますが、根本的な病気の原因を治したとは言えないということです。

こうした対処療法が無駄だと言うことではありません。

たとえ一時的であったとしても、 辛い疲労感や気分をよくしたいものです。

ですが、本当に必要としているものは、根本的な改善となる治療だと思います。

本当に、対処療法しかないのでしょうか。

そこで、慢性疲労症候群を専門とする医師に、 直接質問をしてみました。

すると、意外な答えが返ってきました。

 

・マイコプラズマ感染が原因かもしれない?!

慢性疲労症候群に対する治療方法について 専門医に質問してみると、「マイコプラズマ感染が原因となることがある」という答えが返ってきました。

一般的に言われているような、 ビタミン剤や抗うつ薬などの対処療法ではなく、 マイコプラズマ感染が原因となることがあるため、 抗生物質での治療が、有効な場合があると言うのです。

そこで、詳しく調べてみると、 確かにマイコプラズマ感染が 原因となる可能性があることがわかりました。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、 慢性疲労症候群の原因として、 マイコプラズマをはじめとした感染症の 可能性があるとしています。

アメリカ疾病予防管理センター. 慢性疲労症候群.原因: https://www.cdc.gov/cfs/causes/

つまり、マイコプラズマ感染の治療をすることで、 慢性疲労症候群の根本的に治る 可能性があるといえます。

なぜなら、マイコプラズマ感染に対しては、 原因を特定する検査方法や、 抗生物質による治療方法が存在しているからです。

このように、専門医に質問して見たところ、 一般的な治療とは別の方法も 存在していることがわかりました。

 

 

 

4.慢性疲労症候群の治療は専門医を探すべき理由

慢性疲労症候群の原因として、マイコプラズア感染の可能性があることは、 先ほどお伝えした通りです。

その他にも、次のような原因が考えられています。

・マイコプラズマ以外の感染
・免疫異常やアレルギー
・脳、神経の異常
・栄養不足

このように、 原因究明に向けた研究が日々行われています。

ただし、明らかな原因がわかっているわけではなく、これらの様々な要因が、複雑に関わっているとされています。

原因不明であることには変わりありませんが、 対処療法しか方法がないというのは、間違いだと言えます。

では、どうすれば、 正しい慢性疲労症候群の治療を 受けることができるのでしょうか。

それは、数少ない専門医を探すことです。

現在も日々新たな研究結果や情報が出てきています。

日本の研究だけではなく、 海外からの情報も見逃すわけにはいきません。

こうした最新の情報を入手して学んでいるのは、 慢性疲労症候群の専門医です。

実際に、直接専門医に質問をした結果、一般的な治療法とは違った答えが返ってきました。

つまり、慢性疲労症候群の正しい治療を受けるためには、 最新の情報を学んでいる専門医を 受診することが必須だということです。

 

 

 

5.専門医を受診する前に必要なこと

正しい治療を受けるためには、 正しく診断を受けることから始まります。

しかし、専門医だからといって、 簡単に診断ができるわけではありません。

他の病気の可能性を除外したり、 詳しい検査によって診断を進めています。

そのため、患者側からもしっかりと情報を伝えることで、 正確な診断の手助けになることがあります。

そこで、もう一度、 あなたの症状について確認してみましょう。

慢性疲労症候群の症状は、 次のようなものがあります。

Ⅰ.6ヵ月以上持続ないし再発を繰り返す以下の所見を認める
(医師が判断し、診断に用いた評価期間の50%以上で認めること)
1. 強い倦怠感を伴う日常活動能力の低下
2. 活動後の強い疲労・倦怠感
3. 睡眠障害、熟睡感のない睡眠
4. 下記の(ア)または(イ)
(ア)認知機能の障害
(イ)起立性調節障害引用:筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)臨床診断基準http://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/index.html)

こうした症状があることを、 しっかりと医師に伝えることが重要です。

さらに、

・いつから症状が出ているのか
・どれくらい症状が続いているのか
・どんな時に症状が出ているのか
・今までどんな診断や治療を受けてきたのか
・その治療によってどんな効果や変化があったのか

こうした今までの経過も診断の役に立ちます。

一度、紙とペンを用意して書き出してみましょう。

この次にお伝えする専門医を見つける時にも、 その書き出した情報が役に立ちます。

 

 

 

6.専門医のいる病院一覧

慢性疲労症候群の治療ができる病院を探すために、 インターネットを使う方も多いと思います。

しかし、なかなか思い通りに見つからないのではないでしょうか。

病院検索サイトなどを使った場合には、 慢性疲労症候群の診療ができると書かれていても、病院のホームページには、 何も記載がないこともあります。

これでは、本当に治療ができるのか心配になります。

そこで今回は、 平成28年度の「慢性疲労症候群に対する治療法の開発と治療ガイドラインの作成」
(http://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/index.html) に関わっていた、 専門医が所属している、または所属していた病院を中心にご紹介します。

まずはこちらの病院へ電話で問い合わせて、 専門的な治療が可能か確認してください。

その際に、先ほどご紹介したように、 症状や経過、今までの治療方法などを書いた紙を用意して、 詳しく現状を伝えるようにしましょう。

 

東北
■外旭川サテライトクリニック

診療科:内科

ホームページ:http://www.jkk-sotohp.or.jp/sosac/

住所:〒010-0802秋田県秋田市外旭川字中谷地46

電話番号:018-869-7200

関東
■聖マリアンナ医科大学

診療科:リウマチ・膠原病・アレルギー内科

ホームページ:http://www.marianna-u.ac.jp/houjin/staff/univ/riumachin/

住所:〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1

電話番号:044-977-8111

■山王病院

診療科:心療内科

ホームページ:http://www.sannoclc.or.jp/hospital/patient/department/shinryo_naika/index.php

住所:〒107-0052 東京都港区赤坂 8-10-16

電話番号:03-3402-3151

■青山・めだらめクリニック

ホームページ:https://www.dr-madarame.com

住所:〒107-0062東京都港区南青山2-26-35 青山KKビル6F

電話番号:03-3405-4976

■静風荘病院

診療科:女性内科・女性外来

ホームページ:http://www.seifuso.or.jp/

住所:〒352-0023 埼玉県新座市堀ノ内1-9-28

電話番号:048-477-7300

■東洋医学研究所附属クリニック

診療科:自然医療部門(※自由診療)

ホームページ:http://toyoigaku.or.jp/natural/index.html

住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町28番9号

電話番号:03-3476-1581

中部
■ミワ内科クリニック

診療科:内科・循環器内科

ホームページ:http://www.miwa-naika.com/index.html

住所:富山県富山市新富町1丁目4-3 三羽ビル2階

電話番号:076-482-3014

■さいがた医療センター

診療科:神経内科

ホームページ:http://www.saigata-nh.go.jp/shinryoannai/nurology/index.html

住所:〒949-3193 新潟県上越市大潟区犀潟468−1

電話番号:025-534-3131

■名古屋大学医学部附属病院

診療科:総合診療科

ホームページ:https://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/departments/general_m/

住所:〒466-8560 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65番地

電話番号:052-741-2111

■桑名東医療センター

診療科:膠原病リウマチ内科

ホームページ:http://www.kuwanacmc.or.jp/east/section/ryumachi/

住所:〒511-0061 三重県桑名市寿町3丁目11番地

電話番号:0594-22-1211

関西
■大阪市立大学医学部付属病院 疲労クリニカルセンター

ホームページ:http://www.med.osaka-cu.ac.jp/21coe/hirou_gairai/cfshome.html

住所:〒545-0051 大阪府大阪市阿倍野区旭町1丁目5−7

※こちらの病院では初診を受け付けていません。

先に、ナカトミファティーグケアクリニックへお問い合わせください。

■ナカトミファティーグケアクリニック

ホームページ:http://tukare.jp/

住所:〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4-5-12 TERASOMAビル2階

電話番号:06-6233-6136

■堺市立総合医療センター

診療科:血液内科

ホームページ:http://www.sakai-city-hospital.jp/medical/center/hematology.php

住所:〒593-8304 大阪府堺市西区家原寺町1丁1番1号

電話番号:072-272-1199

■康生会クリニック

ホームページ:http://www.takedahp.or.jp/group/clinic/koseikai/

住所:〒600-8231 京都府京都市下京区油小路通下魚ノ棚下る油小路町277番地

電話番号:075-354-7227

九州
■福岡山王病院

診療科:心療内科

ホームページ:https://f-sanno.kouhoukai.or.jp/infor/department/psychosomatic_medicine

住所:〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜3丁目6番45号

電話番号:092-832-1100

■鹿児島大学病院

診療科:心身医療科

ホームページ:http://com4.kufm.kagoshima-u.ac.jp/specialty/102.html

住所:〒890-0075 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8−35−1

電話番号:099-275-5111

 

もし、近くに受診できる病院がない場合は、インターネットを使って、慢性疲労外来 地域名」このように検索してください。

例えば、北海道にお住いの方であれば、「慢性疲労外来 北海道」このように検索します。

検索結果の中から、 慢性疲労の診療を扱っている病院を探し出し、 同じように電話で問い合わせをしましょう。

 

 

 

7.まとめ

慢性疲労症候群の治療法は、 一般的に薬物療法、漢方薬、運動療法が行われます。

ただし、これらはどれも対処療法となっています。

なぜなら、この病気は原因不明だと言われるからです。

ただ、今も様々な研究が続けられているため、 新たにわかった原因や治療方法が出てきています。

その一つが、今回ご紹介したような マイコプラズマ感染が原因となるものです。

これは、慢性疲労症候群の専門医に聞いてわかりました。

さらに詳しく調べてみると、 免疫異常や脳、神経が原因となっていることも考えられています。

このように、原因究明や新しい治療法の開発が続いています。

こうした最新の情報を元にした的確な治療を受けることが、 慢性疲労症候群を根本的に解決するために必要と言えます。

ただ、まだまだ認知度の低い病気でもあり、 専門医も少ないのが現実です。

そのため、今回は、 専門医のいる病院もご紹介しました。

慢性疲労症候群の治療について疑問を感じていたり、 専門的な診断や治療を希望される方は、ぜひ参考にしてください。

 

 


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