空気感染を防ぐ!風邪をうつされないための3つの方法

DarkoStojanovic / Pixabay

寒い時期になると不安なのが 風邪やインフルエンザではないでしょうか。

電車の中や職場、学校、幼稚園、保育園など、 周りに風邪を引いている人がいると、 自分や子供にもうつらないか心配になります。

大事な仕事が控えているかもしれませんし、 そもそも仕事を休んでは職場に迷惑がかかります。

また受験シーズンでもあり、風邪には神経質になっていると思います。

学級閉鎖のニュースなどを聞き、 子供に風邪がうつらないか心配な親も多いと思います。

特に咳がひどくゴホゴホしている人がいると、 風邪の菌が部屋中に飛び散り、 その場にいるだけで空気感染するのではないかと、 心配になるのではないでしょうか。

中には咳がひどいのにマスクをしていない人もいて、 非常識だと思い苛立ちさえ感じるかもしれません。

しかし、風邪をうつされたくないからといって、 仕事や学校などを休むわけにもいきません。

家から外に出ないわけにも行きません。

ではそんな時にどうしたらいいのでしょうか。

実は風邪やインフルエンザがその場にいるだけで、空気感染するようなことはほとんどありません。

つまり、風邪を引いた人と同じ電車にのったり、 職場や教室が同じというだけでは、 風邪やインフルエンザはうつらないということです。

そして空気感染よりも注意しなくてはいけないことがあります。

それが接触感染や飛沫(ひまつ)感染と言われるものです。

マスクをしていれば安心だと思われているのであれば、 それも要注意です。

そこで今回は風邪がどのようにしてうつるのかそして誰でもできる風邪をうつされないための 3つの方法について詳しくお伝えします。

 

 

 

1.なぜ風邪を引くのか?

風邪がなぜうつるのか、 そしてどうすれば防げるのかを知るためには なぜ風邪を引くのかを知ることが大切です。

風邪とは8〜9割がウイルスによる感染症です。

ウイルスというのは語源のラテン語では「毒」を意味する通り、 風邪を引く原因となる病原体のことです。

ウイルスの大きさは10万分の1ミリから1万分の1ミリという 肉眼では見ることができないほど小さなものです。

また感染症というのはこの目に見えないウイルスが、 体の中に入り込み病気を引き起こすことを言います。

風邪というのは風邪ウイルスが鼻、のど、目の粘膜に付着することで引き起こされたものです。

インフルエンザの場合は、 インフルエンザウイルスに感染することが原因です。

風邪とインフルエンザでは原因となるウイルスが違うのですが 感染の考え方は同じです。

ではなぜ風邪やインフルエンザがうつるのでしょうか?

その原因は3つあります。

 

 

 

2.風邪がうつる3つの原因

風邪を引いたりインフルエンザになると、 咳(せき)やくしゃみ、鼻水がでます。

これらは鼻やのどに付着したウイルスを追い出そうする反応なのです。

つまり風邪やインフルエンザにかかった本人にとっては、 体を守るための反応です。

しかし、周りの人は安心できません。

なぜなら風邪やインフルエンザにかかった人の咳や鼻水が原因で、 ウイルスに感染し風邪がうつってしまうのです。

実際に以下の厚生労働省の動画を見ると、 その様子がよくわかります。
https://youtu.be/9Mkb4TMT_Cc

この様に咳やくしゃみによって、 風邪やインフルエンザウイルスが飛び出していく様子がよくわかります。

同じように鼻水にもウイルスが含まれています。

そしてこのウイルスが風邪を引いていない人の鼻、 のど、目の粘膜に付着することで 風邪やインフルエンザがうつるのです。

ではどのようにしてウイルスが粘膜に付着するのでしょうか。

その経路は3つあります。

 

2-1.空気感染とは

一つ目に空気感染があります。

空気感染と聞くと空気中にウイルスがフワフワ漂っていて、 そこにいるだけで風邪がうつってしまうような イメージを持たれているのではないでしょうか。

実際にその通りで、 空気中に漂うウイルスを吸い込むことによる感染を空気感染と言います。

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(神奈川県立循環器呼吸器病センターhttp://junko.kanagawa-pho.jp/patient/disease/tuberculosis.html

 

2-2.飛沫感染とは

2つ目に飛沫感染(ひまつかんせん)があります。

飛沫というのは咳やくしゃみで飛び散るしぶきのことを言います。

先ほどの動画で見ていただいたのが飛沫です。

この飛沫は半径2mまでの範囲に飛び散りますが、 その後、空気中を漂うのではなく落下していきます。

つまり飛沫感染というのは、 咳やくしゃみ、会話により出た飛沫が他人の鼻、 のど、目の粘膜に直接付着することによって起こるものです。

空気感染の様に空気中に漂うウイルスを吸い込むのとは異なり、飛沫感染はその飛沫が直接粘膜に触れることで起こる感染です。

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(川本産業株式会社https://www.kawamoto-sangyo.co.jp/symptoms/infection/omonakansen/

 

2-3.接触感染とは

病原体のついたもの、例えばドアノブ、手すり、つり革、 便座、スイッチ、ボタン、握手、机、電話を触れた手で、 鼻やのど、目の粘膜をさわることで感染するものをいいます。

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(日本保健衛生協会http://www.sanipro.co.jp/news/sanitation/2011/0111203746.html

 

 

 

 

3.子供はどうして風邪を引くの?

小さなお子さんを持つ親であれば、 子供に風邪やインフルエンザがうつらないか、 不安に感じていると思います。

幼稚園や小学校では風邪やインフルエンザが流行し、 学級閉鎖になるニュースも毎年耳にします。

子供と大人とでは風邪をひく理由が違うのでしょうか。

実は子供が風邪やインルエンザにかかる原因は大人と同じ、 ウイルスによる感染です。

子供は免疫力が弱いことや感染しやすい環境など、 大人よりも風邪がうつりやすいということはありますが、 その原因は大人と同じと考えられます。

風邪やインフルエンザをうつされないための方法も、 基本的には大人と同じになりますので、 このまま読み進めてください。

 

 

 

4.風邪は空気感染しない?!

ここまでウイルスに感染する 3つの経路について見てきました。

では、風邪やインフルエンザは、 空気感染をするのでしょうか。

その答えはほぼ空気感染はないといわれています。

つまり先ほどの動画で見ていただいた様に 咳やくしゃみで出たウイルスは半径2mに飛び散りますが、 そのまま落下して行きます。

つまり、風邪やインフルエンザウイルスが、 空気中を漂っているとうことはないのです。

風邪を引いた人が電車の中や職場、教室にいるだけでは、風邪やインフルエンザはうつらないことになります。

これで空気感染の不安はなくなったのではないでしょうか。

しかし、実は空気感染よりも接触感染、 飛沫感染によりうつるのが風邪やインフルエンザなのです。

空気感染しないから安心というわけではなく、 それ以上に風邪をうつされないために大切なことがあります。

 

 

 

 

5.風邪やインフルエンザは咳でうつるのか?

風邪やインフルエンザが空気感染ではうつらないとすれば、 残る原因は飛沫感染や接触感染によるものです。

一般的な風邪は接触感染が多いとされ、 インフルエンザは飛沫感染が多いと言われています。

ですが、どちらの可能性もあるので、 両方の感染経路を防ぐことが風邪やインフルエンザを うつされないために必要になります。

もう一度風邪がうつる原因をまとめると、 風邪を引いた人が咳をすると飛沫が飛び散ります。

そしてその飛沫が半径2m範囲のものに付着します。

例えばドアノブに着いたとします。

そしてそのドアノブをあなたが触ったとします。

すると、ドアノブに付着していたウイルスが、 あなたの手指に付着します。

それに気づかないまま目をこすったり、 鼻を触ると粘膜にウイルスが付着し感染する可能性があります。

また、一緒に食事をしている最中に咳をした場合、 食事に飛沫が飛んでいる可能性もあります。

そのことに気づかないまま食事を取れば、 のどの粘膜から感染する可能性があります。

これが接触感染です。

これは鼻水でも同じです。

風邪を引いた人が鼻水の着いた手を洗う前に、 ドアノブにさわればこれと同じことが起こります。

また飛沫感染というのは、 咳やくしゃみで飛び出したしぶきを 直接吸い込んだり目に付着することで感染するものです。

この飛沫は半径2mの範囲に飛ぶので、 その範囲内にいると飛沫をかぶり感染する可能性があります。

また、咳やくしゃみだけではなく、会話中のしぶきでも感染すると言われます。

では、これらの感染から身を守り、 風邪をうつされない様にするにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

6.風邪をうつされない3つの方法

ここまで見てきた様に 風邪やインフルエンザをうつされない様にする方法は、 接触感染と飛沫感染を防ぐことです。

具体的には以下の3つの方法で、 これらの感染を予防することができます。

今すぐできることばかりなので、 ぜひ風邪をうつされないためにも試してみましょう。

 

6-1.接触感染を防ぐ正しい手洗い方法

まず一番大切なことは手洗いです。

たとえマスクをして予防をしていたとしても、 ドアノブなどに付着したウイルスを触れた手で目をかいたり、 鼻をこすってしまえば接触感染で風邪がうつってしまいます。

実際に厚生労働省の資料によると、 手洗いをしないと約100万個のウイルスが手に付着していますが、手洗いによって数個にまで減少させることができるとしています。
厚生労働省「ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000105662.pdf

具体的な手洗い方法は、 厚生労働省が出しているポスターがわかりやすいの、 以下を参考に手洗いを行いましょう。

上の表と合わせて見ると、 2回繰り返して手洗いをすることで、 ウイルスの除去率が高まることがわかります。

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(厚生労働省より:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/inful-poster25d.pdf

また、以下の様な部位に 洗い残しが多いので注意しましょう。

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(越谷大袋クリニックより:http://kocl.jp/feature/vol_002.html

 

6-2.飛沫感染を防ぐ正しいマスクの使い方

飛沫感染を防ぐためにはマスクが効果的です。

冒頭で提示した動画(https://youtu.be/9Mkb4TMT_Cc)を見ていただくとわかるのですが、 マスクをするだけで飛沫を抑えることができています。

しかし、よく見るとマスクの隙間から、 しぶきが出て入ることもわかります。

ここからわかることは、マスクで予防していても隙間からしぶきが入り込み 感染する可能性があるということです。

ですので、隙間のない様に、 マスクを正しく装着することが大切になります。

そのために正しい装着方法とサイズの選び方をお伝えします。

【正しいマスクの装着方法】
マスクには上下と裏表があります。
マスクの向きを確認してから、以下の方法で正しくマスクを装着しましょう。

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(JAPAN MEDICAL PARTNERSより:http://www.japan-medical-partners.jp/medical_point01.html

【マスクのサイズの選び方】
マスクを装着する時のポイントは隙間をなくすことです。

そのためには、 自分にあったサイズのマスクを選ぶことも重要です。

マスクのサイズは3ステップで測れます

1:親指と人差し指でL字形を作ります。

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2:L字型にした状態で、耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当て、 鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てます。

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3:親指から人差し指までの長さを測れば、それがサイズの目安になります。

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測定できたら以下の目安に合わせてマスクのサイズを選びましょう。

・9〜11cm:子供用サイズ
・10.5〜12.5cm:小さめサイズ
・12〜14.5cm:普通サイズ
・14cm以上:大きめサイズ
(引用:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会:http://www.jhpia.or.jp/product/mask/mask2.html

6-3.咳のひどい人にマスクをさせる方法

ここまでは自分でできる風邪や、 インフルエンザをうつされない方法についてお伝えしました。

空気感染よりも接触感染、飛沫感染を防ぐためには、 正しい手洗いとマスクの使い方が大切になります。

ただ、どれだけ自分が気をつけていても 職場やクラスにゴホゴホ咳をしている人がいれば、 心配にもなります。

さらにひどく咳が出ているにも関わらず、 マスクもしていない人がいれば心は休まらないと思います。

もしそんな人にマスクをしてもらうことができれば、 安心して仕事や勉強にも取り組めると思います。

そうは言っても、突然 「なぜマスクをしないんだ!周りは迷惑している!」なんて言えば逆効果です。

怒り出してしまって意地でもマスクをしなくなるかもしれません。

ではどうすれば人間関係もこじれず、 マスクをつけさせることができるのでしょうか。

そのために大切な事は、 相手にとってのメリットを伝えるという事です。

人間は自分にとってのメリット、 つまり自分の得になる事は喜んで話を聞きます。

ですが自分にメリットや得のない事は 聞く耳を持たないのです。

例えば、布団の訪問販売員が 自宅に訪ねて来たとしましょう。

ほとんどの方は、めんどくさいな、 布団なんかいらないし迷惑だと思います。

おそらくインターホン越しに門前払いとなるでしょう。

しかし、こんな場合だったらどうでしょうか。

もう半年以上も不眠症で悩まされています。

布団や寝室の環境も買えたし、寝つきをよくするために運動も始めた。

それでも全く不眠症が改善されず、 むしろどんどん疲労もたまり体調も悪化している。

なんとかして不眠症を治したいけど病院もダメ、 どうしたらいいのかわからない。

そんな時に、
「不眠症に効果のある布団をご紹介に来ました」 と布団の訪問販売員が訪ねて来たらどうでしょうか。

おそらく先ほどの門前払いとは異なり、 「藁にもすがる思いだし興味はある」 「少しだけなら話を聞いてみようかな」と、 話を聞きたくなるのではないでしょうか。

人は自分にとってメリット、得になる話は聞きたくなるのです。

では風邪を引いている人にとってのメリットや得とは、 いったいどんなことでしょうか。

おそらく風邪を引いて咳をゴホゴホしている人も、 早く風邪を治したいと思っているはずです。

つまり、マスクをすることによって、 風邪が早く治るというメリットや得がわかれば、その人は話を聞いてマスクをつけるようになります。

では具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

それは、マスクをつけることによって、 鼻やのどが加湿され温度も保たれます。

これにより、 ウイルスが活動できなくなると言われています。

つまり、つらい症状を緩和させたり、 回復を早くする可能性が考えられるということです。

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(日経新聞電子版より:http://style.nikkei.com/article/DGXKZO93955790T11C15A1W13001?channel=DF140920160919&style=1

この図はインフルエンザウイルスと湿度、 温度との関係を調べた有名な実験の結果です。

この結果からわかる事は、 温度が22度前後かつ湿度が50%以上になると、 インフルエンザウイルスが生存できなくなるという事です。

つまり、マスクをすると鼻やのどの温度が保たれ、 湿度が上昇することによってインフルエンザウイルスが、 増殖できなくなるということです。

このメリットを踏まえて風邪を引いている人に マスクをつけさせる具体的な方法を以下にまとめました。

【ステップ1】
「風邪でツラそうですね。大丈夫ですか?」などと 相手のことを気づかう声かけをする。

【ステップ2】
「よかったら使ってください」と先にマスクを差し出す。

【スッテプ3】
「マスクをつけるとのどが加湿されて、湿度が50%以上になると、 たとえインフルエンザウイルスでも死んでしまうらしいですよ。
早く風邪を治してくださいね」と相手にとってのメリットを伝える。

これで人間関係もぎくしゃくせずに、 相手がマスクをしてくれるようになります。

少なくとも、 「余計なお世話だ!」などと 怒り出すような人は少ないのではないでしょうか。

ぜひ、一番のストレス源をなくすために試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

7.まとめ

いかがだったでしょうか。

新型インフルエンザや鳥インフルエンザが、 ニュースでも騒がれています。

そのため感染予防への意識が強まっているのではないでしょうか。

たまたま乗った電車にひどく咳き込む人がいた、 職場やクラスに風邪を引いている人がいるなど 風邪がうつらないかと心配になることがよくあります。

また小さな子供をつれて外出することにも不安を感じているかもしれません。

そんな時は今回ご紹介したような 正しい手洗いとマスクの装着方法を身につけて 風邪をうつされない様にすることが大切です。

また、職場やクラスなどに咳がひどいのに マスクをしていない人を見かけた場合は、 今回ご紹介したマスクをつけさせる方法を是非一度試してみてください。

今回の記事を参考にしていただき、 健康な生活を送っていただければ嬉しく思います。

 

 

 

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