市販薬で大丈夫?風邪を短期間で改善する3つの秘訣と長引く理由

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風邪はどのくらいの期間で治るのでしょうか。

答えは1週間です。

通常の風邪なら1週間もすれば自然に治ります。

しかし、正しい治療をしないと、 思わぬ結果になることがあります。

例えば、風邪が長引いて大事な仕事で失敗したり、 受験やテスト勉強に集中できなくなります。

楽しみにしていた旅行や、 デートも台無しにしてしまうかもしれません。

さらに、ただの風邪だと思って市販薬で様子をみていたら、 実はすぐに治療が必要な別の病気だったということまであります。

そんなことにならないためには、 どうすれば風邪を短期間で治すことができるのか、 なぜ風邪が長引くのかを知っていることが大切です。

あなたが少しでも早く風邪を治したい、 もしくは、なかなか風邪が治らずに不安を感じているのであれば、 ぜひ今回の記事を参考にしてください。

 

 

1.風邪が治るまでに必要な期間は1週間って本当?

あなたも1度や2度は、 風邪で病院を受診したことがあると思います。

すると多くの場合、「風邪です。1週間分のお薬をだしますね」と医者から言われます。

でも、なぜ1週間分しか薬を出さないでしょうか。

それは普通の風邪は、 1週間で治るものだと医者は知っているからです。

風邪の原因は、およそ90%がウイルス感染によるものです。

そして、このウイルスによる風邪症状の継続期間は、 4〜9日と判明しています。

つまり、風邪は1週間から、 長くても10日もすれば治る病気だと医者は知っているのです。

 

 

 

2.風邪薬は風邪に効かない?!

医者はこんな事実も知っています。

それは、風邪を治すための特効薬は無く、 ほとんどが自然に治る病気だということです。

風邪薬で風邪は治らないのです。

こんな話をすると、 「自然に治るのになんで薬を出すの?」「風邪に効かない薬をなんで出すの?」と疑問に感じると思います。

その理由は風邪薬の効果を見ればわかります。

病院で処方される薬や市販の風邪薬は、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン薬、咳止めなどの 熱を下げたり鼻水、咳を抑える薬です。

風邪が治るまでのツラい症状を抑えるために、 風邪薬が処方されたり販売されているのです。

つまり、風邪の原因を治すための薬ではなく、 風邪症状抑えるための対処療法だということです。

風邪の原因であるウイルスに効く薬はないのです。

 

 

 

3.風邪は自然に治る病気

風邪薬に風邪を治す効果が無いとすれば、 なぜ風邪が治るのでしょうか。

風邪の主な症状は、 鼻水、くしゃみ、咳(せき)、発熱です。

これらの症状が出る理由は、 体が侵入したウイルスを退治しようといているからです。

鼻水は鼻から入ったウイルスを流し出すためのものです。

くしゃみや咳はのどに入ったウイルスを、 体の外に吹き飛ばすためのものです。

実際に1回のくしゃみで200万個ものウイルスが体の外に飛び出し、 1回の咳では10万個も飛び出すと言われています。

このように鼻水、くしゃみ、咳は、 ウイルスを体の外に追い出すための防衛反応と言えます。

熱が出る理由も同じです。

ウイルスは体の中に侵入すると増殖を繰り返します。

しかし、体温が高くなるにつれ、 その増殖機能が低下します。

38度を越えるとウイルスそのものが死滅していきます。

つまり、熱を出すことによって、 体の防衛反応を高めているということです。

このような体の防衛反応のことを免疫(めんえき)と言います。

この免疫機能がウイルスを退治するまでに必要な期間が、 1週間から10日ということです。

つまり、風邪が治る理由は薬の効果では無く、 もともと体に備わっている免疫機能が治していると言うことです。

風邪は自然に治る病気なのです。

 

 

 

4.市販の風邪薬が風邪を長引かせる理由

風邪を治すためには免疫機能が働き、 体の中からウイルスを追い出す必要があります。

そのために鼻水、くしゃみ、咳や発熱などの症状が出ます。

しかし、市販薬に含まれている風邪薬の効果は、 これらの風邪症状を抑えるものです。

つまり、体が風邪を治そうとしている反応と、 逆の作用があるということです。

市販薬が原因で風邪が長引いているかもしれません。

確かに風邪を引くと仕事や勉強、 プライベートにも影響します。

そんな時に風邪薬を飲むと、 症状を抑えてくれるので楽になります。

ただ、風邪を治すという観点から見ると、市販薬で風邪が治ると安易に考えるのは危険があります。

例えば、どんな薬にも副作用があります。

特に市販の総合感冒薬には、 熱を下げる薬、鼻水を抑える薬、 咳を抑える薬など複数の成分が含まれています。

熱がないのに熱を下げる薬は必要ありませんし、 咳が出ないのに咳止めは不要です。

不必要な薬を飲むメリットはありませんが、 副作用というデメリットや危険があります。

さらに、総合感冒薬を飲んでいても頭痛が治らないからといって、 別の頭痛薬を重複して飲んではいけません。

解熱鎮痛薬の成分を多量に摂取することになり、 危険な副作用の可能性もあります。

これは病院で処方される薬も同じです。

抗生物質が処方されることがありますが、 ウイルスが原因である風邪には抗生物質は効果がありません。

抗生物質を飲めば風邪が治るというのは、 正しくありませんので注意してください。

薬を使用するときは、 どうしても休めない仕事や予定があるなど、 一時的な対処法だと考えるのが安全です。

 

 

 

 

5.風邪を短期間で改善する3つの秘訣

風邪薬を飲んでも風邪が治らないとすれば、 一体どうすればいいのでしょうか。

それは、免疫機能を十分に活用することです。

免疫機能がしっかり働けば、 普通の風邪は自然に治ります。

逆に、免疫機能が働かなければ、 風邪がいつまでも長引いてしまいます。

風邪薬を飲んでいるから大丈夫だと思っていると、 それが風邪を長引かせる原因になっているかもしれません。

風邪を治す薬はありません。

風邪を早く治すためには薬に頼るのではなく、免疫機能を充分に働かせることが大切です。

風邪を早く治すために、 今すぐできる3つの秘訣をご紹介します。

 

5-1.質の高い睡眠で体力回復

体力を回復するには、 やはり睡眠が重要になります。

ただ、毎日忙しくて7時間も8時間も、 寝ていられないかもしれません。

そんな場合は短い睡眠時間でも、質の高い睡眠をとるように気をつけましょう。

次のような方法がおすすめです。

 

・睡眠時は寝室を真っ暗にする

豆球などの常夜灯も消しましょう。

遮光カーテンの利用もおすすめです。

 

・寝室の温度と湿度を整える

夏は26度以下、湿度50%前後にします。

冬は18度前後、湿度50% 前後にします。

 

・耳栓を利用する

周囲の音も睡眠の質に影響するので耳栓の利用もおすすめです。

 

 

5-2.栄養補給で免疫力アップ

風邪を引いた時には食事にも注意しましょう。

ここでは風邪を早く治すために、 免疫力をアップする食材をご紹介します。

コンビニ弁当や外食、インスタント食品は避け、 なるべく自宅で調理するように心がけましょう。

 

・たんぱく質

鶏肉、豚肉、レバー、豆製品に多く含まれています。

 

・ビタミンA

緑黄色野菜のニンジン、ホウレンソウ、かぼちゃ、レバー、うなぎに多く含まれています。

 

・ビタミンC

レモンやみかんなど柑橘系の果物や、 柿、トマト、ブロッコリーにも多く含まれています。

 

 

5-3.正しい入浴で体を温め免疫力をサポート

風邪を引いた時の発熱は、 ウイルスを退治するための免疫反応です。

体温が上がると免疫力が高まり、 38度以上になるとウイルスが死滅するのです。

体温が1度上昇すると免疫力が30%増加するため、 風邪を引いた時には体を温めると良いとよく言われます。

ただし、注意していただきたいことがあります。

風邪を早く治すために大切なことは、 とにかく体を温めればいいのではなく、 冷やさないようにすることです。

熱発している時に無理に体を温めて、 汗をダラダラとかくのが良いのではありません。

かえって汗で体が冷えて、 症状が悪化することもあります。

そこでおすすめの入浴方法があります。

38度以上の熱やひどい風邪症状のない場合は、 正しい入浴で体を温めましょう。

次のようなポイントがあります。

・41度の湯温にする
・20分〜30分を目安にする
・入浴後は体を冷やさないようにしっかりと拭く
・髪の毛もドライヤーで乾かす

冬場であれば脱衣場を温めておくこともおすすめです。

そして、入浴後は水分補給にも気をつけましょう。

体を冷やす冷たい飲み物や、 寝つきを悪くするカフェインの含まれるコーヒーなどは避け、 生姜湯や暖かいカモミールティー、白湯(さゆ)がおすすめです。

 

 

 

6.こんな時は要注意!長引く風邪の見分け方

普通の風邪の場合、 治るまでの期間は1週間から10日が目安になります。

そして、風邪を治すための特効薬はなく、 睡眠と栄養をとって体を温めることが、 風邪を早く治すために大切なことです。

しかし、これは一般的によくみられる普通の風邪の場合です。

もし、1週間以上経っても治らない、 もしくは症状が悪化している時には、 ウイルスによる風邪ではないかもしれません。

そういった場合には、 すぐに病院で治療が必要な病気の可能性もあります。

次のような症状が見られる場合は、 すぐにかかりつけの内科を受診しましょう。

 

6-1.黄色い鼻水と片側の顔面の痛みがある

風邪症状が1週間以上続き、 黄色い鼻水と顔面の痛みがある場合には、 細菌性副鼻腔炎(ふくびくうえん)の可能性があります。

これは、鼻の奥にある副鼻腔という部分に、 細菌感染が起こるものです。

ウイルスとは違い、 細菌感染の場合には抗生剤が効きます。

 

6-2.のどの痛みは軽いが咳はひどい

「風邪をこじらせると肺炎になる」とよく言われます。

しかし、これは厳密には間違いで、 のどの奥や肺にまで感染が起きると、 肺炎もしくは気管支炎になります。

そのため、喉の痛みよりも咳がひどくなる特徴があります。

息がきれる、呼吸が荒いという場合も注意して下さい。

 

6-3.38度以上の高熱と、のどが腫れて押すと痛い

扁桃腺(へんとうせん)が腫れて、 高熱が出たということを聞いたことはないでしょうか。

これは免疫機能のある扁桃腺が、 細菌や溶連菌(ようれんきん)に感染して起こる、 扁桃炎もしくは扁桃腺炎のことです。

この場合、あごの下からのどのあたりが腫れて、 押すと痛みがあります。

また同じように、 のどの奥で細菌や溶連菌などに感染しても痛みがあります。

この場合、咽頭炎(いんとうえん)と言われます。

感染する部位によって病気の名前が違いますが、 このような症状が見られる場合には、 病院を受診して抗生剤などの治療が必要です。

 

6-4.寒気がひどくて震えが止まらない

風邪をひいて熱が出ると寒気を感じます。

しかし、寒気がひどく体の震えも止まらないような場合には、 敗血症になっている可能性があります。

この病気は血液中に細菌やウイルスなどが入り込み、 血液が感染する病気です。

この場合には、すぐに入院して治療が必要です。

 

6-5.ひどいのどの痛みがある

口が開けにくかったり、 つばが飲み込めないほど強いのどの痛みには注意が必要です。

そういった場合には、 声帯に近い部分で炎症が起きている可能性があり、 急性喉頭蓋炎(こうとうがいえん)かもしれません。

この病気はのどが腫れて気道を塞いでしまうため、 呼吸困難になることがあります。

その他にはのどの腫瘍や大動脈解離、 心筋梗塞やくも膜下出血といった病気の可能性も否定できません。

 

 

 

 

7.病院受診したほうがいい目安

ただの風邪だと思っていたら、 別の病気だったということがあります。

すぐに入院して治療が必要かもしれません。

そういった場合の見分け方もお伝えしました。

しかし、こんな話を聞いて、とても不安になってしまったかもしれません。

ただ、今回お伝えしたいことは、 「市販薬を飲んでいれば大丈夫」 「ただの風邪だからそのうち治る」などと油断せず、 風邪を早く治すための秘訣を試して、 体調を整えることが大切だということです。

そして、風邪症状が長引いている場合には、 病院受診も考えていただきたいということです。

病院を受診した方がいい目安をまとめると、次のようになります。

・1週間以上経っても風邪が治らない
・39度以上の熱がある
・ネバネバした黄色や緑色の鼻水が出る
・のどの強い痛みや腫れがある
・咳が止まらない

仕事や家庭が忙しくて時間がなかったり、 病院で風邪をうつされてしまうんじゃないかと、 不安もあるかもしれませんが、 これらの症状が見られたら注意しましょう。

また、市販の風邪薬も病院で処方された薬も、 風邪の原因を治すものではなく、 一時的に鼻水や咳を抑えたり熱を下げるものです。

つまり、薬を飲んでいるけど、 いつまでも長引くという場合にも注意が必要です。

症状は抑えられているけど、 その原因となっているものは治っていない、 もしくは風邪以外の原因があるかもしれません。

風邪をこじらせたり長引かせないためにも、 病院受診の目安を参考にしてください。

 

 

 

 

8.まとめ

普通の風邪の場合には、 1週間から10日で自然に治ります。

しかし、風邪薬を飲んでいれば治ると油断していたり、 不規則な生活や食事をとっていると風邪が長引きます。

そうならないためには、 風邪を治すための免疫力をアップさせる睡眠や食事、 体を冷やさないことや水分摂取も大切です。

そして、もし1週間から10日経っても治らない場合には、 今回ご紹介した症状や病院受診の目安を参考に、 風邪が長引く前に診察を受けましょう。

今回の内容が、 あなたの風邪を少しでも早く治すために、 お役に立てれば幸いです。

 

 

 

 


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