不妊治療の諦め時を見つけるための6つの方法

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現在、日本には5.5組に1組の夫婦が、 不妊症に悩んでいるといわれています。

そして、何らかの不妊治療を受けている方は、 約50万人ともされています。

不妊治療のゴールは「出産」ですが、 日本産婦人科学会による2012年のART(生殖補助医療:体外受精、顕微鏡受精)生産率の調査によると、 体外受精、顕微鏡受精による不妊治療を行い、 出産まで至る割合は11.2%となっています。

そして、治療を受ける女性の年齢が40歳を堺に その割合は10%以下と更に低くなっています。

時々、海外の歌手などが不妊治療により45歳を過ぎて出産したというニュースを聞くことがありますが、 そのケースはあくまでも一部の声であって、 残念ながら不妊治療を行った全てのケースには当てはまりません。

「もう少し頑張れば妊娠するかも」と希望を抱きながら 何度も治療に挑戦し、妊娠できない。

落ち込んで、泣いて、また少し元気になって、 治療を繰り返して、また落ち込む。

そのように自分を奮い立たせて、治療を繰り返しながらも、 「もしかしたら、もう妊娠できないかも」という不安が頭をよぎる。
「でも、もう少しだけ」と治療を継続する。

あなたは不妊治療という、 ゴールが見えないトンネルから抜け出せずに 苦しみながら治療を続けていませんか?

不妊治療には治療を中止するための 明確な基準はありません。

ですから、医師も 「あなたはもう100%妊娠、出産することができません。」とは言いません。

しかし、医師からその言葉が聞けないからこそ、 治療をしている本人さえもいつ治療をやめるべきなのかが、 わからずに苦しんでいるのです。

悩み、迷い、苦しみながら治療を続けながらも 心のどこかで治療のやめどきを探してはいませんか?

今回は、そんな不妊治療の諦め時の 見つけ方についてお伝えしていきます。

 

目次

  1. 不妊治療を続ける理由を掘り下げて「見える化」する
  2. 不妊治療の結果を考えてみる
  3. 頑張った自分を認めてあげる
  4. 夫婦のビジョンを描き直してみる
  5. ビジョンを明確にし、夫婦2人で共有する
  6. 不妊治療の区切りを「ひと休み」として考えてみる
  7. まとめ

 

 

 

1.不妊治療を続ける理由を掘り下げて「見える化」する

あなたが不妊治療を続ける理由を 一度立ち止まって考えてみませんか。

もちろん、治療を続ける理由は、 「子供が欲しいから」という答えが出てきます。

しかし、他の感情や思いはありませんか?

治療を続けていると、冷静に自分の心と向き合う時間や 精神的余裕を持てなかったのではないでしょうか。

治療を続けていると、漠然とした不安がつきまといます。

その漠然とした不安を掘り下げていけばいくほど、 不安は小さく細分化されていきます。

小さく細分化されると不安が「見える」ようになり、 対応や対処法が見つかるものも出てくるのです。

漠然とした不安を抱えていたままでいると、 大きなストレスになります。

しかし、 自分で対処やコントロールできることが見つかれば、 その軽減になります。

あなたが不妊治療を続けている理由を全て紙に書き出して見て下さい。

例えば、
・子供が欲しいから。
・子供がいない人生は想像できない。
・夫の子供がほしい。
・仕事を辞めて、趣味も我慢してきた。今更治療をやめられない。
・夫の実家に顔向けできないから。
・これまで不妊治療に高額な費用をかけてきたから。
・夫婦2人の生活は将来が不安だから。
など理由は様々だと思います。

一度、紙にあなたの思いを書き出してみて下さい。

たったこれだけで意外と自分の気持ちを 客観的に見れるようになることもあります。

そして、夫婦でそれについて、 ゆっくり話し合う時間をもって下さい。

お互いの思いを共有することで、 何か見えるものができるかもしれません。

 

 

 

 

2.不妊治療の結果を考えてみる

不妊治療をしていると、 よく「結果」という言葉を耳にします。

しかし、不妊治療における「結果」とは何なのでしょうか?

結果=妊娠する ことなのでしょうか。

では、妊娠できなかった人は、 本当に結果を得られなかったということになるのでしょうか。

答えはNOです。

「妊娠はしなかった。しかし、今は夫婦2人で仲良く、楽しく暮らせている。」

これが、不妊治療をして得られた結果ではないでしょうか。

目指していた妊娠・出産はできなかったけれど、そのような「結果」を得ることができた、と考えてみて下さい。

「結果を出せずにやめてしまった。」と考え、治療を終えると、 知らないうちに自分自身に大きなダメージを与えてしまっています。

しかし、「結果を出せなかった。」と終わるのではなく、 「今の生活という結果を得た。」と考えることで、 自分自身に傷を残して不妊治療を終えるのではないので、あなたのその後の生き方は大きく変わってきます。

治療を終えた後の人生も傷を抱えて生きていくのか。

それとも、 得るものがあったと胸を張って生きていくのか。

それを決めるのは他の誰でもない、あなたなのです。

 

 

 

 

3.頑張った自分を認めてあげる

不妊治療を頑張っている方の多くは真面目で優秀です。

これまでの人生で努力して夢を叶えてきた方が多く、 不妊となって初めて人生で努力しても報われないことがある。

という壁にぶつかるのです。

しかし、頑張れば努力は報われるという経験を持っているので、 「自分の努力が足りない」と思っていますのです。

ですから、治療がうまくいかなかったら、 自分を責めてしまいます。

でも、そうではないのです。

あなたはもう十分頑張ってきましたし、 辛い治療にも耐えてきたし、たくさん悲しい思いもしてきました。

そして、いろんなことを我慢してきたし、 無理もしてきました。

治療を始めた頃は期待と落ち込みの心のアップダウンが、 激しかったと思いますが、治療の回数を重ねるうちに「今回もまただめかもしれない。」とあらかじめ 覚悟してしまうようになっていませんでしたか?

これは、人の防衛本能があなたの心が壊れてしまわないように 悲しみの量を少なくしていたのです。

そして、いつの間にか、悲しむことさえも知らずに我慢してしまうようになっていたのです。

しかし、本当は、 悲しんでもいいし、泣いてもいいのです。

悲しむ、泣くという行為は、 心理的にも大きな意味をもつのです。

早く自分の心に気づいてあげて下さい。

あたなの体だけでなく、 あなたの心も大切にして下さい。

 

 

 

 

4.夫婦のビジョンを描き直してみる

「結婚し、妊娠・出産し、子供が2人いる生活。上は女の子で下の子は男の子。
4人でいつも笑顔があふれるような家庭にする。」

結婚当初はそのような希望を持っていたかもしれません。

あなたはこのように夫婦で、 「子供を持つ」というビジョンを描いていました。

しかし、子供を得るという最初の段階でつまずいてしまい、 その先に進めなくなってしまった時に、 将来の家族像がグラつき戸惑っていると思います。

そして、夫婦の到着点が見えなくなっていませんか。

子供がいる未来しか思い描いていなかったのに、 子供がいなかったら私たちはこの先どうなってしまうんだろう。

という不安感が、 不妊治療をやめられない要因の一つだと思います。

子供を持つことは夫婦が幸せになる要素の一つであって、 子供を持つことが目的ではなかったはずです。

そのことをもう一度、 思い返してもらえたらと思います。

 

 

 

 

5.ビジョンを明確にし、夫婦2人で共有する

ビジョンとは目標(ゴール、到達地点)ではありません。

ビジョンとはゴールに到達した時の自分の姿です。

それを周囲の状況を含めて映像として描き、 五感を使ってリアルに感じ、心の中に強く持つのです。

【ビジョンを明確にするための質問】

・10年後の未来、20年後の未来、30年後の未来あなた方夫婦はどんな毎日を送っていますか?
・そのためには、何を備えておきたいですか?
・何が必要でですか?
・何が必須ですか?
・何があったほうがいいものですか?
・何がなくても大丈夫なものですか?
・そのために今どうしたいですか?

この質問に答えながら、 2人の将来をしっかり描いてみて下さい。

この作業は折にふれてみると良いです。

時の流れや、状況の変化によって、 ビジョンも変わってくるものです。

このビジョンは他の誰でもない、 あなたの夫婦のために描くものです。

ですから、2人で気持ちを話し合い、 その都度軌道修正して下さい。

 

 

 

 

6.不妊治療の区切りを「ひと休み」として考えてみる

医療技術の進歩とともに、 年齢が上がっても治療を継続できる環境が整ってきています。

これが、治療をやめる線引きをするのが、 難しくなっている要因の一つです。

治療をやめるという線引きをするのは自分自身と分かっていながら、 「治療は出来る限りやめたくない。」とも思ってしまうから、 いつまで不妊治療を続けてよいのかわかならなくなってしまうのです。

そのような時には「治療をやめる」のではなく、 「ひと休み」すると考えても良いです。

治療の区切りは人によって様々です。

・治療回数で区切る
・自身の年齢で区切る
・治療費の総額で区切る
・採卵ができなくなった時
などとやめ方は本当に人それぞれです。

「いつ、どうやったら」というのは、
他人に言われて納得できるものではないですし、

本人しかわからないし、 本人しか決められないことです。

それは、本当はあなたもわかっていると思います。

しかし、それを聞かずにはいられないのもわかります。

実際、ある日を堺に不妊治療を きっぱりやめるというのは難しいものです。

そのように、潔く治療をやめた方は本当に少数派です。

多くの方は大なり小なり気持ちを残して、「やめなきゃ」「やめよう」と決心しながら、 やめる方向に自分の気持を持っていこうと、 頑張ってやっとの思いでやめるのです。

あるいは、休んだり、再開を繰り返しながら、 その歩みを徐々にゆっくりにしていき、 静かにフェードアウトしていくのです。

 

 

 

 

7.まとめ

不妊治療をあきらめ時というのは本当に難しいし、 決心がつかないものです。

しかし、忘れないでほしいのですが、 不妊治療によって妊娠、出産に至らなかったとしても あなたの人生は続くのです。

もし、治療をやめることで子供が望めなかったとしても、 夫婦で仲良く幸せに暮らしているカップルは大勢います。

子供がいることが夫婦の目的ではありません。

夫婦で幸せな人生の時間を共有することが、 夫婦にとってのゴールなのです。

幸せのカタチは決してひとつではないのです。

いろんなことを我慢して、 辛い治療を続けてきたあなただからこそ、 自分を責めないでほしいです。

「治療の結果は得られなかった。」と自分を傷つけないで下さい。

不妊治療を経験し、 あなたが得られたものは必ずあります。

あなたの幸せはあなたが作るのです。

あなたがこれから先の人生で、 より多くの笑顔に囲まれ、 幸せになれるのを心から願っています。

 

 

 

 


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