膝の内側が腫れて痛い3つの原因と5分でできる対処法

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膝が腫れたり痛みが出て、 こんなツラい思いをされていませんか。

・歩くことも苦痛になる
・階段が怖くなる
・スポーツができなくなる
・膝の屈伸ができなくなる
・痛みで夜も眠れなくなる

特に膝は体重がり動きも大きいので、 負担のかかる関節です。

階段の上り下りでは、 体重の5倍もの重さがかかります。

体重50kgの場合、 250kgもの重さが膝にかかることになります。

その膝に異常が起きれば、 スポーツや運動だけではなく、 普段の生活にまで問題が起こります。

また、腫れた膝を見ると、
・大変な怪我をしているんじゃないか
・何かの病気かもしれない
・腫れが引かないけど治るのか
など不安も大きくなると思います。

実は膝の内側が腫れて痛むのは、 関節の中に水や血が溜まっていたり、 傷がついている可能性があります。

そういった場合は、 すぐに処置や治療が必要です。

ただそうは言っても、病院へ行った方がいいのか、 様子を見ていても大丈夫なのか、 わからないと思います。

そこで今回は、 膝の内側が腫れて痛む原因を詳しくお伝えします。

ぜひ病院受診の参考にしていただき、 痛みや不安を取り除きましょう。

ただ、中には病院へ行きたくても すぐに行けない方もいると思います。

仕事や育児が忙しく時間がないなど、様々な事情もあると思います。

そこで病院受診までに自宅で5分でできる対処方法もお伝えしていますので、お役立てください。

 

 

 

1.膝の内側が腫れる3つの理由

膝の腫れや痛みは、一刻も早く治したいものです。

いったいなぜ腫れや痛みが起きるのでしょうか。

それは関節に水や血が溜まったり、炎症が起こることが原因です。

具体的には次の3つの理由があります。

1-1.関節水症(かんせつすいしょう)

これは膝の関節に水が溜まった状態です。

もともと関節の中には、 関節液という液体が入っています。

この関節液は関節がスムーズに動くための潤滑油のような働きをしています。

もう一つの働きは、 関節の軟骨に栄養を与えています。

この関節液がなくなると、油が切れて錆びついたロボットのように 関節がきしんだり動きが悪くなります。

これとは逆に、関節液が増えてしまうことがあります。

これが関節水症という状態です。

関節が腫れて痛みを起こします。

関節水症が起こる原因は、以下のようなものがあります。

・すり減った軟骨による刺激
・繰り返される膝関節への負担
・関節の中で炎症が起きる
・関節が細菌に感染する

 

1-2.関節血症(かんせつけっしょう)

関節液は通常、 無色透明のものです。

しかしこの関節液に血液が混ざることがあります。

それが関節血症です。

原因としては関節内の出血です。

関節内の骨折や怪我、打撲により、 血液が関節内に溜まって腫れて痛みます。

 

1-3.関節炎

関節や筋肉に傷がついたり、 負担がかかると炎症が起こります。

これは体を治すための働きです。

しかし炎症が膝関節の中や周りの筋肉に起こることで、 膝が腫れて痛みを感じます。

また熱を持ち赤くなることもあります。

以上のように膝に水や血液が溜まったり、炎症が起こることで、 膝が腫れて痛みを起こします。

特に膝の内側が腫れる場合には、次のような原因が考えられます。

 

 

2.スポーツによる怪我

スポーツによる怪我は、 準備運動やトレーニングをしていても 100%防ぐことは難しいものです。

脚の怪我がもっとも多く、 中でも膝関節は足首の怪我に次いで多く発生しています。

次のような種目に多く見られます。

・アメリカンフットボール、ラグビー
・柔道
・レスリング
・野球
・バスケットボール
・バレーボール
・テニス
・サッカー
・スキー
(スポーツ安全協会:http://www.sportsanzen.org/content/images/1about_us/yoran.pdf

その中でも、膝の内側の腫れと痛みを起こすものには、 次の4つがあります。

 

2-1.内側側副靱帯損傷

内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)とは、 膝の内側にある靭帯が傷ついたり、 切れてしまった状態です。

特に膝の怪我の中でも多く見られるものです。

この靭帯というのは、膝の関節を安定させたり、 無理な方向へ動かないように制限するものです。

例えば膝の場合は、 曲げることは大きくできます。

しかし伸ばすことは、膝がまっすぐになる以上は不可能です。

靭帯が損傷すると、通常動のく範囲を超えてしまうため、 不安定な関節となり痛みも起きます。

また靭帯が損傷した時に炎症や内出血が起こるため、膝が腫れます。

【特徴】
・ラグビーやアメフトなどのコンタクトスポーツに多い
・バスケットボールやサッカーで相手と接触した時にも起こる
・スキーやスノーボードの転倒
・膝の外側から内側に向かってぶつかるなどの外力が加わった時に起こる
・ジャンプの着地や急激な方向転換などでも起こる

【症状】
・膝関節の内側の腫れと痛み
・外側にひねった時の不安定感

【診断】
・整形外科テスト
・レントゲン(ストレス撮影)
・MRI
・超音波検査

【治療】
・内側側副靱帯のみの損傷の場合はギプスや装具で膝を固定する
・スポーツ復帰までの期間は軽症の場合2〜4週間、中等度の場合6週間、重症の場合3〜4ヶ月必要となる
・他の靭帯や半月版の損傷がある場合は手術が選択されることがある
・手術後スポーツ復帰までは3ヶ月以上かかる

2-2.内側半月板損傷

関節の隙間には、クッションのような軟骨があります。

特に膝関節の場合、分厚いクッションがあり、これを半月板(はんげつばん)と言います。

靭帯損傷についで多い怪我です。

特に内側の半月板の怪我を内側半月板損傷と言います。

【特徴】
・バスケットボール、バレーボールなどジャンプの着地時に多い
・サッカー、テニス、スキーなど急激な方向転換で起こる
・ストップ&ゴーといった動作が多いスポーツに起こる
・野球や体操選手にも見られる

【症状】
・膝の内側が腫れと痛み
・階段昇降が困難
・しゃがんだり正座ができない
・何かが引っかかったような違和感(キャッチング)
・膝が伸びなくなり歩けなくなる(ロッキング現象)
・突然、膝の力が抜けて崩れ落ちそうになる

【診断】
・整形外科的テスト
・レントゲン
・MRI
・超音波検査

【治療】
・軽症であれば装具での固定や安静により改善する
・症状が重度、腫れが引かない、ロッキング症状がある、何度も繰り返すような場合には手術が選択される
・スポーツ復帰には1〜2ヶ月かかる

2-3.膝蓋骨脱臼

膝のお皿のことを、膝蓋骨(しつがいこつ)と言います。

実はこの膝蓋骨は膝の筋力を発揮したり、関節が安定するために重要な働きをしています。

この骨は通常は太ももの骨の溝にはまるようになっています。

しかし、この溝から外れてしまうことがあり、それを膝蓋骨脱臼と言います。

【特徴】
・ジャンプの着地で膝をひねると起こる
・10代の男女に多い
・一度起こると20〜50%が脱臼を繰り返す(反復性脱臼)

【症状】
・膝の内側の腫れと痛み
・膝が伸ばし切れなくなる

【診断】
・レントゲン
・整形外科的テスト

【治療】
・脱臼した膝蓋骨を戻した後に装具などで固定する
・脱臼を繰り返す場合は手術を行う
・スポーツ復帰には2ヶ月以上かかる
・手術をした場合は3〜6ヶ月かかる

2-4.鵞足炎

鵞足(がそく)とよばれる膝関節の内側に集まる筋肉の束があります。

この筋肉が運動によって、使いすぎたり骨と擦れることにより、炎症が起きたものを鵞足炎と言います。

【特徴】
・ランニングなど繰り返し膝を屈伸する動作で起こる
・サッカーやバスケットボールなど急な方向転換時に起こる
・平泳ぎの動作は鵞足炎を起こす

【症状】
・膝の内側の腫れと痛み
・立ち上がりや階段昇降の痛み

【診断】
・レントゲン

【治療】
・スポーツを制限することで炎症が改善し腫れ、痛みが改善する

 

3.老化現象

老化により膝の軟骨がすり減ったり、半月板が痛みます。

膝を滑らかに動かしたり、衝撃を吸収するものが傷み、膝に水が溜まり腫れて痛みを起こします。

変形性股関節症
膝の軟骨(なんこつ)がすり減って起こるものです。

老化によるものが多いですが肥満や遺伝の影響もあります。

また若い時の膝の骨折、靭帯損傷、半月版損傷などの後遺症として起こることもあります。

関節軟骨は膝のクッション作用があるので、これがすり減ることで膝の骨同士がぶつかり痛みが生じます。

また同様に、半月板も老化します。

そのため日常的な動作で半月板が傷つき、半月板損傷も起こります。

【特徴】
・多くが女性に起こり男性の4倍になる

【症状】
・膝の内側の腫れと痛み
・初期は膝のこわばりを感じる
・中期では立ち上がりや歩き始めに痛みが出る
・正座やしゃがむことが困難になる
・進行期ではO脚に変形する
・痛みが強くなり歩行困難、関節の可動範囲の低下が進む

【診断】
・レントゲン
・MRI

【治療】
・軽症の場合は薬、湿布、ヒアルロン酸注射など
・重度の場合は手術(人工関節置換術など)

 

4.打撲による内出血

転倒や転落で膝を打撲すると内出血とともに腫れます。

これは皮下出血といい、皮膚の下に出血した血液が溜まっている状態です。

通常、1週間前後で内出血や腫れが引くと言われます。

打撲であれば基本的には、患部の安静により改善します。

打撲直後であれば応急処置として、この後ご紹介しているような方法で、患部を冷やすことが大切です。

しかし、腫れがなかなか引かなかったり、痛みも治らない場合は不安になると思います。

そんな場合は打撲だけではなく、次のようなことが起きている可能性があります。

・骨折
打撲した時に骨折している場合もあります。

・靭帯損傷
同様に、打撲の際に靭帯を傷つけている可能性があります。

・コンパートメント症候群
内出血や炎症により血管が潰されてしまうほど腫れてしまう状態です。
このままだと血液が循環できず筋肉や神経が壊死してしまいます。
この場合はすぐに整形外科で処置が必要です。

・血腫
内出血した血液が固まっている可能性があります。

・細菌感染
打撲後に細菌に感染することがあります。

これらの場合は整形外科を受診し、適切な治療が必要になります。

しかし、なかなか自分では、判断ができないのではないでしょうか。

病院へ行くべきなのか、様子を見ていてもいいのか迷うと思います。

 

5.病院へ行った方がいいのか?

膝が腫れたり痛みがあっても、 できれば病院へ行かず治したいでしょう。

しかし、膝の関節の中に水や血が溜まったり、関節が傷ついていることがあります。

そういった場合には、整形外科で検査が必要です。

整形外科では、以下のような検査を行い、原因を診断して行きます。

問診 レントゲン 超音波検査
視診 MRI 関節鏡検査
触診 CT 関節液検査

ここまでお伝えしてきたように、膝の内側が腫れて痛みがあったとしてもその原因は様々です。

原因によって治療方法も変わります。

少しでも早く治すには、正しい原因の診断が必要です。

そのためには、これらの検査が受けられる整形外科の受診が必要です。

できるだけ早めに整形外科を受診しましょう。

ただ、どうしても忙しくて時間がないということもあると思います。

仕事後には病院が閉まっていたり、仕事や学校、部活が休めないかもしれません。

そんな時の応急処置として、次の3つの方法をお伝えします。

 

6.たった5分、自宅できる対処法

6-1.冷やして腫れと痛みを解消

腫れた膝の内側を冷やすことで、腫れや痛みを和らげる効果があります。

また痛みでこわばっている筋肉をリラックスさせる効果もあります。

スポーツや運動後の腫れや痛み、打撲後、突然起きた痛みには冷やすことが効果的です。

特に痛みが起きてから2〜3日の間は冷やして対応します。

膝が赤くなっている、熱を持っている、痛みもある場合は、膝を冷やしてみましょう。

プロスポーツ選手でも試合後にアイシングをします。

また、医療現場でもRICE(ライス)処置という患部を冷やす応急処置を行います。

具体的には次のステップで行います。

【ステップ1】
氷とビニール袋を用意する。
もしくは保冷剤を用意する。

【ステップ2】
氷をビニール袋に入れて縛る。
小さい保冷剤で代用する場合は、ジップ付きの袋に数個入れる。

【ステップ3】
氷袋や保冷剤をタオルで巻く。

【ステップ4】
あお向けで寝転がり、足の下にクッションを入れて脚を高くする。

【ステップ5】
タイマーを10〜20分にセットして膝を冷やす。

長時間冷やしすぎたり、タオルを巻かずに直接冷やすと、凍傷の危険があるので注意して行いましょう。

氷や保冷剤があれば、自宅でもすぐにできる腫れと痛みをとる方法です。

また冷湿布も冷やす効果があります。

今回ご紹介した方法よりも、冷やす効果は少なくなりますが、湿布の効果は4時間ほど続くので、仕事中や外出時に役立ちます。

 

6-2.簡単マッサージ

膝関節が腫れて痛むと、筋肉が硬くなっています。

そして筋肉が硬くなることで、痛みが増強している場合もあります。

また、実は筋肉が原因で、膝の痛みが起きている場合もあります。

その場合には筋肉のマッサージが、 痛みを和らげます。

今回はその中でもトリガーポイントのマッサージをお伝えします。

この方法は特別な技術がなくてもポイントを指で押さえるだけでいいので、初めてでも行いやすいものです。

またいつでも、どこでも行えるというメリットもあります。

具体的な方法は次の通りです。

【ステップ1 】
下の図を見ながら、太ももにある×印の周辺を親指で押さえる。

111
(出典:トリガーポイント研究所http://trigger110.net/symptom/knee-ache

【ステップ2】
親指で押さえた時に痛みのある場所を探す。

【ステップ3】
今まで感じたことのある最大の痛みを10とした場合、6の強さで20秒間押さえ続ける。

これを痛みの改善に合わせて数回繰り返す。

この3ステップで、膝の内側に痛みを起こす筋肉を柔らかくすることができます。

親指で太ももを押していると、押さえた部分から離れた膝の内側に痛みが響くことがあります。

これを関連痛(かんれんつう)と言います。

これは押さえている筋肉が原因で、膝の内側に痛みを感じている証拠です。

ですので関連痛を感じた場合は、押さえている筋肉を柔らかくすることで膝の痛みを軽減することができます。

関連痛がない場合でも、同じように筋肉を柔らかくすることで、膝の痛みが軽減することがあります。

 

7.温めてもいいの?

ここまでお伝えしてきたように膝が腫れている場合には、 炎症や傷がついていることがあります。

特に痛みだけでなく、熱や赤みのある場合は、炎症の可能せいがあります。

この場合、温めると腫れがひどくなったり、痛みが強くなることがあります。

関節内に出血している場合は、 出血量が増える可能性もあります。

ですので病院を受診する前の対処としては、 原因がわからないので温めずに、 冷やすようにしましょう。

 

8.まとめ

いかがだったでしょうか。

膝が腫れて痛む原因は、膝に水や血が溜まること、 靭帯や半月板が損傷していることがあります。

このように原因も様々で、その治療方法も異なります。

適切な治療を行うことが、腫れや痛みを改善するだけでなく、スポーツへ復帰したり痛みのな日常を取り戻す近道です。

治療が遅れれば回復も遅れてしまいます。

そこで今回は病院へ行くまでの5分でできる対処方法もお伝えしました。

ぜひ今回の記事を参考に健康な膝を取り戻していただければ幸いです。

 

 

 

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