血行不良よりも神経痛が原因?!冷えて痛む膝を改善する便利な方法

WolfBlur / Pixabay

寒い季節や冷房で冷えると、 膝が痛くて苦しんでいませんか。

膝の痛みは女性に多い悩みです。

そしてその膝の痛みが続くと、
・将来歩行困難になるかもしれない
・人工関節の手術を受けなくてはいけない
・杖をつかないと歩けなくなり旅行にも行けなくなる
・運動不足になり太ったり体型が崩れる
・O脚がひどくなり好きな服が着れなくなる
という不安があると思います。

実際に、膝の痛みで歩行困難となり、 膝関節を人工関節に取り替える手術が増えています。

2004年には年間で約4万件だったのが、2014年には8万3,000件にも上っています。

つまり10年間で2倍以上の手術件数となっています。

もちろんその手術で痛みが改善し、歩行能力も取り戻している方もいます。

ですが誰もが、 できれば手術を受けたくないはずです。

手術を受けるのは怖いですし、手術費用もかかります。

膝に大きな傷も残りますし、 手術直後は手術の痛みに苦しむことがあります。

ではそういったことにならないために、 どうすれば膝の痛みを改善できるのでしょうか。

これまで気温の低下や冷えによって起こる膝痛は、 血行不良によるものだとされてきました。

そのため改善するためには、 温めることが有効だとされてきました。

しかし、中には温めるだけでは、 膝の痛みが改善しない方もいたのではないでしょうか。

実は気温の低下や冷えによる膝の痛みは、 温度不耐性と言われる神経痛の影響もあるのです。

これを踏まえて膝の痛みを改善することができれば、
・いつまでも元気に歩いて旅行にも行ける
・階段や立ち上がりに怖さを感じなくなる
・手術をしなくても済む
・運動不足にならずに健康でいられる
・外見を気にしなくてもいい
というようなことが期待できます。

では具体的にどうすれば、気温の低下や冷えで痛むツラい膝痛を改善することができるのでしょうか。

そこで今回はすぐにでもできる 冷えた膝の痛みを改善する方法をご紹介します。

ぜひ今回の記事を参考に、 膝の痛みのない生活を取り戻しましょう。

 

 

 

1.血行不良が本当に原因なの?

従来から、 気温の低下や冷房の冷えによる膝痛の理由として、 血行が悪くなるからだと言われてきました。

実際に、 東日本大震災の復興支援に当たる人々にも、 寒い環境下での作業により関節痛が起きているという報告もあります。

気温の低下で血行が悪くなり関節が痛くなる理由は、 以下のように考えられています。

 

1-1.血管が縮み血行が悪くなる

真冬に素手で外に出ると、手が痛いほど冷たくなることは、 誰もが経験したことがあると思います。

これは手の血管を縮め体の表面の血流を少なくし、 体の深部体温を維持しようとする反応のためです。

これは人間が生命を維持するために重要な 内臓や脳が冷えてしまうのを防ぐためです。

命を守るために血管を縮めて、 体の表面の血行を少なくするのです。

これと同じように膝が冷えると、膝周囲の血管が縮み血行が悪くなります。

その結果、 老廃物質や痛みを感じる物質が関節に滞、 膝の痛みが増強すると言われています。

 

1-2.筋肉が硬くなる

真冬に外に出ると、体が震えることもあると思います。

これも体を守るための働きです。

運動すると体温が上がり汗をかきます。

これは筋肉を動かすと、 体の中に熱が生み出されるためです。

つまり、寒い環境では筋肉をブルブルと震わせて、 自ら熱を生み出そうとするのです。

しかし、慢性的な膝痛がある場合、 もともと筋肉が硬くなっていることが、 膝痛の原因となっていることがあります。

そのため、寒くなると一段と筋肉が硬くなり、 痛みが強くなるということが考えられます。

 

 

 

2.温度不耐性による痛み

気温の低下や冷えによる関節の痛みの増加は、 日本だけでなく海外でも一般的なものです。

ここまでご紹介したように、血行不良や筋肉のこわばりが原因だとされることが多くあります。

しかし、実はその原因は、まだ明らかでない部分が多いと言います。

そんな中、 日常的な気温の変化により痛みが増強する病態を 温度不耐性(おんどふたいせい)と呼び、 日本でも研究が行われています。

この温度不耐性による関節の痛みの原因は、 以下のように言われています。

 

2-1.神経の損傷や慢性痛が原因

通常、健康な人の筋肉や関節が、 日常的に起こる気温や室温の変化だけで、痛みを感じることはありません。

しかし、神経の傷が原因の痛や、筋肉や関節の慢性的な痛みが続いている場合は、わずかな温度の変化により痛みが悪化します。

実際に大規模住民調査の結果、慢性的な痛みを感じている人のうち、 47%が「寒いと痛みが悪化する」と答えています。

具体的には以下のような理由が考えられています。

 

2-2.神経が過敏になっている

神経の傷によって痛みが起きている場合、その回復途中で神経が過敏になります。

そのため少しの温度の変化にも反応し、 痛みを感じるようになります。

また傷ついた神経では炎症が起きています。

この炎症が神経の過敏さを活性化させていると言います。

 

2-3.皮膚が過敏になっている

慢性的な炎症が原因で膝痛が起きている場合、 皮膚の感覚が過敏になって痛みを起こしています。

つまり、皮膚の神経が過敏になり、気温の低下による皮膚温の低下や、 冷たい刺激に対して痛みを感じるということです。

 

 

 

3.血行不良ではなく神経痛?!

以上のように、 温度不耐性による気温の変化による痛みは、 神経が原因となっていることが考えられます。

今までは気温の低下や冷えによる、 血行不良が痛みの原因だとよくいわれました。

そのため、痛い患部を温め血行が改善すると、 痛みも改善すると考えられていました。

ですが、今回お伝えしたように、神経が原因の場合は単純に血行を改善するだけでは、 不十分だということが言えます。

もしかしたら、今まで膝を温めてみても、痛みが改善されなかった方もいるかもしれません。

それは血行不良だけが原因ではなく、神経痛が原因だったのかもしれません。

つまり、気温の低下や冷えにより痛みが増強する場合には、
・従来から言われている血行改善のための温める方法
・神経痛を改善するための温める方法

この2つを試してみることが大切だと言えます。

ではここからは具体的な方法を、 ご紹介していきます。

 

 

 

4.すぐ用意できる膝を温める便利グッズ3

従来から言われているように、膝を温めることでも膝痛が軽減することがあります。

それは、温めることによって、
・血行が改善し痛みを感じる物質が除去される
・筋肉が柔らかくなる
といった効果が得られるからです。

実際に整形外科などでも、 温熱療法と言って患部を温める治療を行います。

ですが、 病院と同じ道具を自宅で使うことは難しいです。

そこで、以下のような膝を温めるための便利なグッズを使ってみてはいかがでしょうか。

 

4-1.ホットパックで温める

整形外科などでも患部を温めるために、ホットパックというものを使います。

これと同じようなもので家庭でも使えるのが、 電子レンジで温める湯たんぽです。

袋の中にジェルが入っていて、電子レンジでチンするだけで患部を温めることができます。

なんども繰り返し使えますし、 電子レンジが使用できれば職場でも使えます。

ただし、低温やけどの危険がありますので、 使用方法を確認してから使用してください。

・購入先:ドラッグストアやホームセンター、ネットショッピングなど
・参考価格帯:600〜1300円

また価格が高くなりますが、 充電式のカイロも販売されています。

電子レンジで温めるタイプよりも、 保温時間も長くなるので検討してみてはいかがでしょうか。

・購入先:家電量販店、ネットショッピングなど
・参考価格帯:1500〜4000円

また、これらの道具がすぐに用意できない場合は、 蒸しタオルも効果的です。

蒸しタオルの作り方は、濡らしたタオルを硬く絞り、 およそ1分間レンジでチンするだけです。

やけどに注意して使用してください。

 

4-2.サポーターで温める

膝を保護して温める働きのあるサポーターが数多く販売されています。

膝関節を守りながら温める作用もあり、 一石二鳥と言えます。

・購入先:ドラッグストアやホームセンター、ネットショッピングなど
・参考価格帯:400〜4000円

また寒い時期に活躍するのがカイロです。

先ほどご紹介した湯たんぽは、 外出時には使用できませんが、 カイロなら外出時にも使用可能です。

最近は貼るタイプのものがあります。

これを膝に貼ることで、外出時でも膝を温めることができます。

ただし、直接肌に貼ると、 低温やけどの危険があります。

そんな時に便利なサポーターもあります。

このサポーターはカイロを入れることができるので、 膝を温めることができます。

・購入先:ドラッグストアやホームセンター、ネットショッピングなど
・参考価格帯:500〜700円

 

4-3.膝掛けで温める

膝を温めるためには膝掛けもよく使われます。

ですが、膝掛けをかけるだけでは、 冷えて痛くなった膝は温まらず、 なかなか痛みが改善しないのではないでしょうか。

そこで、電気毛布のような、 電気膝掛けというものもあります。

ただ膝にかけるだけのものよりも 温める効果があります。

・購入先:家電量販店、ネットショッピングなど
・参考価格帯:1500〜8000円

 

 

 

5.神経痛による膝の痛みを改善する方法

これまでご紹介したように、 気温の低下や冷えにより膝の痛みが強くなる原因として、 温度不耐性があります。

これは神経が過敏になった痛み、 つまり神経痛が原因となっています。

さらにこの神経痛には、交感神経(こうかんしんけい)が影響していると考えられています。

交感神経というのは体が興奮したり、 緊張している時に働く神経です。

逆に副交感神経(ふくこうかんしんけい)は、 リラックスしたり睡眠中に働く神経です。

交感神経が強く働く時には副交感神経が休まり、副交感神経が強く働く時には、 交感神経は休まっています。

この2つの神経がバランスを取ることで、常に体調が保たれています。

このうち、気温の低下や冷えによる膝の痛みは、 交感神経が影響しています。

つまり、交感神経の働きを和らげ、 副交感神経の働きを強くすることで、 膝の痛みを和らげることができるということです。

そこで今回ご紹介する方法は、 副交感神経の働きを高める入浴方法です。

冷えた膝を温めながら、 効果的に痛みを改善させましょう。

具体的には以下の4ステップです。

【ステップ1】
38〜40度の湯温に設定する。
40度以上の湯温では交感神経が働いてしまいます。

【ステップ2】
20分を目安にして温まる。
長湯しすぎると体は疲れてしまい交感神経が働いてしまいます。
リラックスして気持ちよく感じる範囲で入浴しましょう。

【ステップ3】
リラックスした姿勢で入る。
猫背だと自律神経が乱れると言われます。
ですので、なるべく足を伸ばしてリラックスした姿勢で入浴しましょう。
もし、自宅の浴槽では足が伸ばせないという場合は、スーパー銭湯などを時々利用してみるのもいいかもしれません。

【ステップ4】
食後1 時間以上、睡眠の1時間前に入浴する。
入浴により副交感神経を効果的に高めるためには、入浴時間も気にしてみましょう。
食事の直後に入浴すると消化へ負担がかかります。
また睡眠の1時間前に入浴することで、深い睡眠がられるため、 交感神経が抑えられ副交感神経が働きやすくなります。

 

 

 

6.まとめ

いかがだったでしょうか。

寒い時期やエアコンなどで膝が冷えると、膝の痛みが強くなることがあります。

その原因は従来から言われてきた、 冷えることによる血行不良だけでなく、 神経が過敏になる神経痛も考えられます。

これまで膝を温めても改善しなかった場合は、 神経痛による痛みが原因かもしれません。

今回はそんな神経痛による 膝の痛みの改善方法もお伝えしました。

膝の痛みは放って置くと運動不足につながり、結果的に筋力や体力が低下して膝の痛みが強くなるという 悪循環を招く可能性があります。

膝の痛みに悩む女性は非常に多く、 歩行困難や膝の変形がひどく、 手術を受ける患者さんが年々増えています。

医療の進歩とともに、膝痛に対する手術も進歩しています。

もちろん歩けなくなっては困りますし、 いつまでも痛むのも苦しいです。

だから手術という選択もあります。

しかし誰もが、 できれば手術はしたくないはずです。

そんな時は今回お伝えした方法で膝の痛みを改善させ、運動不足で膝の筋肉が落ちたり、 体力が落ちないようにしましょう。

今回の記事を参考に、 膝の痛みや将来の不安を取り除いて、 健康な体を取り戻していただければ幸いです。

 

 

 

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