まさか肝臓が原因!?インスリンが効かない理由と2つの改善方法

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糖尿病を悪化させないためには、 血糖値をしっかりと下げたいですよね。

糖尿病が悪化してしまうと、 3大合併症と言われる腎臓や目、 神経の障害がでる可能性があるからです。

糖尿病治療は血糖値を下げるために、 薬の内服やインスリン注射をします。

インスリンは血糖値を下げるために、 必要不可欠なものです。

ただ、インスリンを使っていても、血糖値が下がらないことがあります。

思うように血糖値が下がらないと、不安や苛立ちがあると思います。

そんな場合には、 肝臓の状態にも気をつけることが、 大切だとご存知でしょうか。

糖尿病と言えば、 膵臓をすぐに思い浮かべるので、肝臓は関係ないように思われるかもしれません。

しかし、肝臓とインスリンには、 深い関わりがあるのです。

多くの方は、 インスリンが血糖値を下げると認識しています。

これは間違いではないのですが、 インスリン自体には血糖値を下げるための、 直接的な働きはないのです。

インスリンの役割は、 血糖値を下げるための指令を出すことです。

実質的に血糖値を下げているのは、肝臓や筋肉、脂肪の役割なのです。

つまり、肝臓の状態が悪いと、 インスリンを使っても血糖値が下がらないということです。

なんだか混乱してしまいますよね。

そこで今回は、肝臓とインスリンや糖尿との関係について詳しくお伝えします。

この記事をご覧の方は、 糖尿病治療について真剣な方だと思いますので、 ぜひ今後の治療の参考にしてください。

 

 

 

 

 

1.肝臓が原因の糖尿病?!

糖尿病患者さんは年々増加していますが、とても危険な病気です。

なぜなら、腎臓や目、 神経の障害が出る可能性があるからです。

腎臓の障害で1日おきの透析が必要になったり、目が見えなくなったり、脚が痺れて歩けなくなることで、 介護が必要になる可能性もあるからです。

厚生労働省のホームページにも、次のように記載されています。

糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、 末期には失明したり透析治療が必要となることがある。さらに、糖尿病は脳卒中、 虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を 促進することも知られている。引用:厚生労働省
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b7.html

こうした危険を回避するためには、 血糖値を下げることが必要になります。

ここで重要になるのがインスリンです。

血糖値を下げるには必要不可欠だからです。

インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンです。

そのため、膵臓の機能が悪くなれば、 インスリンが不足して血糖値が上がってしまいます。

このインスリン不足を補うのが、 薬や注射による治療です。

しかし、インスリン治療を行っていても、 思うように血糖値が下がらないことがあります。

なぜ、医師の指示通りに治療をしているのに、 血糖値が下がらないのかと、不安や苛立ちを感じたことはないでしょうか。

実は、これには膵臓だけではなく、 肝臓の機能が関係しているのです。

つまり、肝臓の機能が悪いと、 インスリンの効果を十分に発揮できないことがあるのです。

ただ、肝臓とインスリンの関係については、 あまりご存知ないと思いますので、これから詳しくお伝えしていきます。

まずは、どのようにしてインスリンが血糖値を下げているのか、 この点について詳しくみていきましょう。

キーワードは、 インスリンの分泌量とインスリン抵抗性です。

 

 

 

2.インスリンと血糖値の関係とは

インスリンとは、血糖値をコントロールするために重要なホルモンのことです。

そして、血糖値のコントロールができない状態が糖尿病です。

もう少し具体的にお伝えすると、 糖尿病とは次のような病気です。

糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、 高血糖が慢性的に続く病気です。引用:厚生労働省 eヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-048.html

つまり、次の2つが糖尿病の原因です。

・インスリンの分泌不足
・インスリンの作用低下

この2つには、それぞれ違いがあるのですが、 分かりづらいと思うので詳しくお伝えします。

2-1.インスリンの分泌不足は膵臓の機能低下

インスリンは、膵臓(すいぞう)で作られ、 血液の中に分泌されています。

つまり、膵臓の働きは、 血糖値を常に監視してコントロールすることです。

食事を摂ると血糖値が上昇するのはご存知の通りですが、 これを膵臓がすぐに感知します。

すると膵臓のランゲルハンス島の β細胞と言われる部分からインスリンが分泌されます。

この膵臓の機能が低下してしまうと、インスリンの分泌量が減ってしまいます。

その結果、高血糖状態が続き糖尿病を引き起こします。

その原因としては、膵臓が疲労してしまうからだとよく言われています。

暴飲暴食や不規則な食生活を繰り返すと、高血糖状態が続くため、 血糖値下げようとする膵臓に負担がかかるからです。

そのほかにも、遺伝、加齢、肥満も原因となります。

まとめると次のようになります。

膵臓の機能低下

インスリンの分泌不足

高血糖状態が続く

糖尿病の発症

このようにインスリン分泌不足によって、糖尿病が引き起こされるということは、 比較的イメージしやすいと思います。

しかし、ここで注意しなくてはならないことがあります。

それは、インスリン自体には、 血糖値を下げる直接的な機能はないということです。

インスリンの役割は、 血糖値が高くなったことを知らせることなのです。

実質的に血糖値を下げる役割は肝臓、 筋肉、脂肪が担っています。

スポーツに例えるなら、 インスリンが指示を出す監督で、 肝臓・筋肉・脂肪が実際にプレーをする選手のようなイメージです。

 

 

2-2.インスリンの作用低下と肝臓の役割

インスリンは分泌されているのに作用せず、 効果を発揮しないということがあります。

先ほどお伝えした例で言えば、 インスリンの分泌不足というのは、 監督からの指示がなく、 選手がどうしたらいいのかわからない状態です。

一方で、インスリンが作用しないというのは、 監督からの指示が出ているにも関わらず、 選手が指示通りに動かないことです。

つまり、膵臓からインスリンは分泌されているのに、 肝臓・筋肉・脂肪が血糖値を下げる働きをしないことです。

これが、インスリンの作用が低下した状態です。

このような状態のことをインスリン抵抗性と言い、 お伝えしたように肝臓の働きが関係しています。

高血糖や糖尿病は、 インスリンが足りないことが原因だと思われていますが、 このインスリン抵抗性も忘れることはできません。

近年の糖尿病患者さんが増加している理由として、インスリン抵抗性が関係しているとも言われます。

また、メタボリックシンドロームや高血圧、 動脈硬化の原因もこのインスリン抵抗性だと言われます。

さらに、インスリン抵抗性により血糖値が下がらないと、 膵臓はインスリンが足りないと勘違いしてしまい、 さらに頑張って働くことになります。

その結果、膵臓に負担がかかって疲労してしまい、インスリンの分泌量までも少なってしまうという、 悪循環に陥ってしまうのです。

こうしたインスリン抵抗性の原因は、まだはっきりしていないのですが、 遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスだと考えられています。

 

 

 

3.肝臓とインスリンの関係とは

糖尿病治療をしているのに、 なかなか血糖値が下がらないことがあると思います。

その場合には、肝臓が関係している、インスリン抵抗性が原因の可能性があります。

インスリン治療を行えば、 血糖値が下がるものだと思われていた方は、 混乱してしまったかもしれません。

そこで、これまでお伝えしたことを整理しながら、肝臓とインスリン抵抗性の関係についてまとめていきます。

まず、食事を摂ると血糖値が上がります。

食事を摂る目的は、エネルギーを補給することです。

その過程で、まず食べたものを主に胃で消化して、 腸から栄養素を吸収します。

この栄養素の中にブドウ糖が含まれています。

ブドウ糖を含む栄養素は、 腸から吸収されて血液の中に取り込まれます。

この血液中に取り込まれたブドウ糖の量が血糖値です。

次に、これらの栄養素は血液の流れに乗って、様々な臓器へ運ばれていきます。

栄養素が運ばれてくると、 これを各臓器が取り込みます。

ブドウ糖の場合には、肝臓・筋肉・脂肪です。

ここで、「ブドウ糖を取り込め」と、 指示を出しているのがインスリンです。

この指示を受けて肝臓・筋肉・脂肪はブドウ糖を取り込み、 エネルギー補給をしています。

このエネルギー補給によって、 血液中のブドウ糖が減るため、 血糖値が下がるのです。

このようにして、 私たちの体は血糖値をコントロールしています。

しかし、この血糖値のコントロールを乱してしまう原因が、 インスリンの分泌低下とインスリン抵抗性の2つです。

この2つのうち、インスリン抵抗性とは、 インスリンが分泌されているにも関わらず、 血糖値が下がらないことをいい、 肝臓の機能と深い関わりがあります。

肝臓の機能が低下すると、 ブドウ糖を取り込む力がなくなるため、 血糖値を下げることができなくなるからです。

たとえば、肝脂肪や肝硬変などの肝臓に病気がある場合には、 血糖値のコントロールが難しくなるのです。

つまり、インスリン治療をしていても、思うように血糖値が下がらない理由は、 そのインスリン抵抗性にあるのです。

 

 

 

4.インスリン抵抗性を改善する方法

では、どうすればインスリン抵抗性を改善して、血糖値をコントロールすることができるのでしょうか。

そして、糖尿病の怖い合併症を、 予防することができるのでしょうか。

その方法は、運動療法と食事療法です。

ただ、どちらもなかなか始められなかったり、 続けることが難しいものだと思います。

そこで今回は、誰でも簡単に、 継続できる方法をお伝えしていきます。

4-1.運動療法

運動によってインスリン抵抗性を改善することができます。

それは次の3つの理由があるからです。

・筋肉が増える
・内臓脂肪が減る
・血糖値の上昇を抑える

4-1-1.運動療法でインスリン抵抗性が改善する3つの理由

一つ目は、筋肉が増えることで、インスリン抵抗性が改善します。

それは、筋肉に取り込まれる血糖の量が増えるからです。

筋肉が力強く動くためには、 血糖を取り込んでエネルギー補給をする必要があります。

つまり、運動によって筋肉の量が増えれば、取り込む血糖の量も増えるのです。

インスリン抵抗性とは、 血糖を各臓器に取り込む働きが低下した状態ですが、筋肉の量が増えれば、相対的に血糖を取り込む量が増加して、 インスリン抵抗性の改善に繋がります。

一つ一つの筋肉が血糖を取り込む量が少なくても、 その筋肉の数を増やせば、全体の量は増加するということです。

二つ目は、内臓脂肪の減少によるインスリン抵抗性の改善です。

内臓脂肪が増えることで、 インスリン抵抗性が増大することがわかっているのですが、 運動によって内臓脂肪を減らすことができます。

脂肪というと、食事制限を思い浮かべると思いますが、 内臓脂肪を減少させるためには、運動を行う方が効果的です。

三つ目は、運動によって血糖値の上昇を抑えることができます。

一つ目にお伝えした筋肉量の増加による効果と似ていますが、 筋肉量が増えるためには、数ヶ月の時間がかかります。

一方で、運動をしている時にも、即時的にエネルギーが必要となるため、血糖を取り込む量が増えます。

これが三つ目の理由です。

 

 

4-1-2.運動療法ができない、続かない理由

運動療法によって、 インスリン抵抗性が改善する理由はお伝えした通りですが、 なかなか始められなかったり、 続けられないという人もいると思います。

2008年に日本糖尿病学会が行なった 「糖尿病運動療法・運動処方確立のための学術調査委員会」 の調査があります。

この運動療法についてのアンケート結果では、 「以前は運動を行なっていた」が14.1%、「行なっていない」が33.6%という結果でした。

およそ50%の人が、運動療法を行なっていないということになります。

さらに、運動ができない理由は、 「時間がない」が40.5%、 「運動すると痛みが出る」が21.9%でした。

やはり、わかっていてもなかなかできないのが運動です。

では、誰でも簡単に続けられる運動療法はないのでしょうか。

 

 

4-1-3.インスリン抵抗性を改善するためにおすすめの運動療法

実はインスリン抵抗性を改善するためには、苦しくて辛い運動をする必要はありません。

ポイントは次の3つです。

・有酸素運動
・10分〜30分
・少なくとも1日おきに週3回

こうしたポイントをおさえた有効な運動がウォーキングです。

会話はできるけど、 少し息が弾む程度の速度で歩くのが効果的です。

ただ、もしかしたら、ウォーキングもなかなかできないという方もいるかもしれません。

そんな時は、普段の生活を見直してみると、 日常的に運動を取り入れることができます。

例えば、通勤中に歩く時間を増やしてみることはどうでしょうか。

・駅までの移動を歩いてみる
・1日おきに一つ手前の駅で降りてみる
・エレベーターやエスカレーターを使わずに歩いてみる

こうしたことで、通勤という日常的な行動が、インスリン抵抗性を改善するための運動療法になります。

他にも、

・車を使わずに歩いていけるスーパーへ買い物に行く
・車ではなくバスや電車を使ってみる

こうした工夫もできると思います。

しかし、中には外出すること自体が、 なかなかできないという方もいるかもしれません。

そうした場合には、外出する理由を見つけたり、 理由を作ることから始めてみましょう。

例えば、

・友達と出かける約束をする
・犬を飼ってみる
・喫茶店にコーヒーを飲みに行く

どんなことでもいいので、 まずは外出する理由を見つけてみると、 運動療法を始めるきっかけになります。

ちなみに、コーヒーは、 運動療法の効果を高めることもわかっています。

東京慈恵会医科大学の鈴木政登教授によると、 次のように言われています。

運動前にコーヒーを飲むことで、糖代謝に影響なく、 運動の脂質代謝・エネルギー代謝改善効果をより高め、 その効果は運動終了後もより長く維持される引用:糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/box/no24.pdf

つまり、運動前にコーヒーを飲むと、 運動療法の効果が高まるということです。

ここでは、運動する1時間前に、コーヒーを飲むことが推奨されています。

大量に飲む必要はなく、普通の量を飲めばいいようです。

喫茶店で友達と会う約束をして、コーヒーを飲みながら楽しく過ごし、帰りはしっかり歩いて帰る。

こんなふうに工夫することで、 インスリン抵抗性を改善するための、 運動療法を始めることができます。

運動しなくてはいけないと思うと、始められなかったり、 苦しくなって続けられないことがありますが、 日常生活に取り入れることで、 その問題も解決できます。

どうしたらウォーキングを取り入れることができるのか、 ぜひ考えてみましょう。

 

 

4-2.食事療法

食事療法も、インスリン抵抗性を改善するために重要です。

しかし、食事療法と聞くと、食事制限やカロリー制限、食品交換表を見てメニューを決めるなど、 難しく感じる方が多いのではないでしょうか。

運動療法と同じで、わかっているけどできないのが食事療法です。

ついつい食べ過ぎてしまったり、栄養が偏ったり、不規則な食生活になってしまうと思います。

しかし、苦しい思いをせずに食事療法を始めて、 インスリン抵抗性を改善する方法があります。

そのためのポイントは「和食」です。

近年、糖尿病患者さんが増えている原因としては、 食生活の欧米化があります。

つまり、肉料理、揚げ物、 ファストフードなどの高脂肪食です。

週末にもなれば、ファストフード店は人で溢れかえっていますよね。

小さな子どもから高齢者まで利用していて、 欧米化した食生活が当たり前になっています。

まずは、こうした食生活を見直すことから始めましょう。

アメリカのジョスリン糖尿病センターが行なった、 こんな実験結果があります。

この実験によると、 欧米食からアジアの伝統的な食事に変えたところ、 体重、体脂肪率、コレステロールなどが減少して、インスリン抵抗性が改善したというのです。

(参考:ジョスリン糖尿病センター
http://www.joslin.org/news/Asian-americans-lower-insulin-resistance-on-traditional-diet-in-joslin-trial.html

つまり、厳しい食事制限による食事療法ではなく、 和食中心の生活にすることで、 インスリン抵抗性が改善することがわかります。

こう考えると、食事療法は難しいというイメージが、変わるのではないでしょうか。

では、和食中心の食生活にするというポイント押さえた上で、 次のようなことに注意しながら食事療法に取り組んでみましょう。

 

簡単で継続できる食事療法のための3ステップ

・ステップ1:食事量を理解する

いくら和食生活にしたとしても、食べ過ぎてしまえば肥満の原因となり、 インスリン抵抗性も増大してしまいます。

そして、この食事量というのは一人一人異なっているため、 まず自分の適切な食事量を把握することが重要です。

では、どのように食事量を把握するのかというと、 エネルギー摂取量から割り出します。

糖尿病治療を受けている方は、 主治医に確認すればすぐにわかります。

ご自分で調べる場合には、次のような方法でわかります。

エネルギー摂取量=標準体重×身体活動量

標準体重は、次の方法で求めることができます。

標準体重=身長(m)×身長(m)×22

身体活動量は、次の表から当てはまるものを選びます。

デスクワークが多い職業、主婦 25〜30(kcal/kg標準体重)
立ち仕事が多い職業 30〜35(kcal/kg標準体重)
力仕事が多い職業 35〜(kcal/kg標準体重)

例)身長160cm、飲食店勤務で立ち仕事が中心の場合(身体活動量は30として計算)

標準体重=1.6m×1.6m×22=56.3kg

エネルギー摂取量=56.3kg(標準体重)×30(身体活動量)=1,689kcal

つまり、1日の摂取カロリーが1,689kcalになるように、 食事量を調節するということです。

 

・ステップ2:1日3食を一定の時間に摂る

私たちの体には、 血糖値を一定に保とうとする働きがあります。

食事によって血糖値が上がれば下げるように働き、血糖値が下がれば補おうとします。

このように血糖値が上がったり下がったりしながら、 リズムを保っているのですが、 食事の時間がバラバラになってしまうと、 血糖値のコントロールが難しくなります。

また、食事の回数を2回して、 空腹時間が長くなると、 体は栄養を蓄えようとして体脂肪がつきやすくなります。

こうしたことを避けて、血糖値をコントロールしやすくすることが、 インスリン抵抗性の改善にも繋がります。

そのために、 毎日3食を一定の時間に摂ることを心がけましょう。

 

・ステップ3:和食中心の食生活

先ほどお伝えした通り、 欧米化した食生活が糖尿病の原因となっています。

そのため、現在の食生活を見直すことが大切です。

ただ、食事を見直すといっても、 簡単なことではありません。

そこで、まずは和食中心の食生活に変えてみましょう。

欧米化した高脂肪食から和食に変えるだけでも、 インスリン抵抗性を改善することができます。

 

 

 

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

糖尿病とは、一般的に膵臓からのインスリン分泌が、足りなくなることだと言われています。

その不足を補うインスリン注射による治療は、多くの人が知っています。

しかし、糖尿病のもう1つの原因である、 インスリン抵抗性を忘れてはいけません。

インスリン抵抗性とは、 インスリンは分泌されているにも関わらず、その効果を発揮することができず、 血糖値が下がらない状態のことです。

そして、このインスリン抵抗性と肝臓には、 深い関わりがあります。

例えば、肝硬変や脂肪肝などの肝臓の病気があると、 血糖値のコントロールが難しくなります。

つまり、肝臓の機能に異常があると、 インスリン抵抗性が高まり、血糖値が下がらなくなるのです。

なぜなら、インスリン自体には、 血糖値を下げるような直接的な働きはないからです。

インスリンの役割は、 血糖値が高くなったことを知らせることです。

その知らせを受けて、 実際に血糖値を下げるために働いているのが肝臓です。

その他に筋肉、脂肪組織も関係します。

インスリン抵抗性は、こうした肝臓や筋肉、 脂肪組織の血糖値を下げる働きが低下していることを言います。

その原因としては、肥満、運動不足、 高脂肪食のほか、遺伝によるものが考えられています。

インスリン治療をしているのに、 血糖値が下がらない場合には、 このインスリン抵抗性が関係している可能性があります。

つまり、インスリン抵抗性の改善が、 血糖値のコントロールを良好にして、 糖尿病の悪化による危険な合併症を防ぐために重要となります。

その方法は、運動療法と食事療法があります。

ただ、どちらもなかなか始められなかったり、 一度初めても継続することが難しいものだと思います。

そこで、今回は、できるだけ簡単に、継続できる方法をお伝えしました。

ぜひ参考にしていただき、今後の糖尿病治療に役立てていただければ幸いです。

 

 

 


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