死亡率6割減少!肺の違和感から病気を早期発見する方法

oracast / Pixabay

最近なんだか肺に違和感を感じて、 もしかして病気なんじゃないかと不安になっていませんか?

そしてその違和感や不安を取り除くために病院を受診したい、 でもどこへ行けばいいのかわからないと困っているのではないでしょうか。

それもそのはず、 肺の病気を少し調べてみるだけでも50種類近くもあります。

さらに「違和感」と言っても、 一人一人その感じ方が違っています。

例えば、
・なんだか息苦しい
・息切れがする
・咳や痰が多い
・肺や胸が痛む、など様々です。

これでは自分の違和感や症状は、 いったいどの病気に当てはまるのかわかりません。

そのままどうしたらいいのかわからず、 どこへ行けばいいのかもわからないままにしておくと、 隠れた病気が進行してしまうこともあります。

やはり病気は早期発見が重要です。

例えば癌の場合、早期発見によって、 6割が治るようになっているといいます。(厚生労働省)

つまり死亡率が6割も減るということです。

では病気の早期発見のためには、 何が必要なのでしょうか?

それは、まさにあなたが今感じている「違和感」です。

その違和感から考えられる病気や原因を照らし合わせることで、 病気の早期発見に繋がる可能性があります。

病院を受診する際にも 正しい受診先へ行くことができます。

もし症状と関係のない科を受診してしまうと、 余分に時間も診察代もかかってしまいます。

そこで、あなたの感じている違和感と 考えられる病気を対応させながら調べられるように 今回の記事をまとめました。

文末には専門医を見つける方法も載せました。

ぜひ病気の早期発見にお役立てください。

それではまず、あなたは以下のうち どのような違和感を感じているでしょうか?

 

1.タバコが原因で感じる違和感

最近はタバコのパッケージに、 「喫煙は肺がんの原因の一つとなります。

喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が、 2〜4倍高くなります」と書かれていたり、 「喫煙はあなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます」と書かれています。

普段からこれらを目にしていると、 「やっぱりタバコが原因なんだろうか…」 「まさか肺がんだったらどうしよう…」と、 不安に感じているでしょう。

実際にタバコが原因で起こる病気は、 肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)が考えられます。

落ち着いてあなたの違和感を感じている症状と、 照らし合わせながら読み進めてください。

 

1-1.肺がん

【初期症状】
・咳(せき)が続く
・風邪を引いていないのに咳が出る
・乾いた空咳がでる
・痰(たん)が増える
・痰の色が濃くなる
・血液の混ざった痰がでる
・発熱
・呼吸困難、息切れ
・胸の痛み
・食欲低下
・疲れやすい
・顔や首がむくむ

【年齢、性別】
・30代以降の男女に見られる
・40代以降に多く見られる
・近年は女性にも増えている

01

【受診科】
呼吸器外科呼吸器内科

肺がんの初期症状は風邪と似ていることや、 癌が進行しないと自覚症状を感じにくいという特徴があります。

違和感を感じたら風邪だと油断せず、 早めの病院受診をおすすめします。

また、喫煙指数が600を越えると、 肺がんの危険が高くなるとされています。

喫煙指数は以下のように 求めることができるので参考にしてください。

・喫煙指数=1日に吸うタバコの本数×喫煙年数

 

1-2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)の 英語名を略してCOPD(シーオーピーディー)とよく言われます。

この病気の90%は喫煙が原因とされています。

また、40歳以上で10年以上の喫煙歴がある方には、 COPDの危険が高くなります。
【初期症状】
・風邪を引いていないのに咳(せき)や痰(たん)が出る
・階段や坂道で息が切れる
・休憩しないと息が切れて歩けない

【年齢、性別】
・40歳以上の男性に多い
・近年は女性にも増えている

02

(一般社団法人GOLD日本委員会 COPD情報サイトより
http://www.gold-jac.jp/copd_facts_in_japan/
【受診科】
呼吸器外科呼吸器内科

 

 

 

2.息苦しい違和感がありますか?

・息を大きく吸い込めない
・空気が入らない、
・のどが詰まって苦しい
・寝ていると苦しくなる、など
息苦しさを感じているのであれば次のような原因が考えられます。

2-1.気管支喘息

気管支喘息(きかんしぜんそく)とは、 気管支に慢性的な炎症が起きることで空気の通り道が狭くなり 発作的に呼吸困難などが起こる病気です。

【初期症状】
・深夜から明け方に起こりやすい呼吸困難
・呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする(喘鳴;ぜんめい)
・激しい咳
・発作時以外は目立った症状がない

【年齢、性別】
・成人以降は女性に多く見られる
・男女ともにどの年齢層でも見られる

03
(独立行政法人環境再生保全機構:https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/investigation/prevalence/01.html
【受診科】
呼吸器内科アレルギー科

気管支喘息の症状は夜間や明け方に発作的に起こりますが、 日中は症状が治っていることがあります。

しかし、症状が改善するから大丈夫だとか、 ただの風邪だと思って受診を先延ばしにしていると、 症状が悪化し治療を困難にする可能性があります。

日中には症状がなくても早めの受診をこころがけましょう。

 

2-2.間質性肺炎

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)とは、 肺胞(はいほう)と呼ばれる肺の細胞の周囲に炎症が起きる病気です。
【初期症状】
・呼吸困難、息切れ
・階段や坂道で息が切れる
・乾いた咳(せき)が出る

【年齢、性別】
・30代以降の男女に見られる
・特に50代以降の男性に多くみられる

04
※黒ぬりつぶし:男性、白:女性
(臨床調査個人票に基づく特発性間質性肺炎の全国疫学調査より)
【受診科】
呼吸器内科アレルギー科

 

2-3.心不全

心不全(しんふぜん)とは、 心臓の働きが低下して血液を送り出せなくなる病気です。
【初期症状】
・就寝中や寝転がると息苦しくなったり胸の圧迫感がある
・体を起こしたり椅子に座ると呼吸が楽になる
・坂道や階段など軽い運動で息が切れる
・疲れやすい
・顔や足がむくむ
・体重が増える
【年齢、性別】
・心不全に伴う症状として肺水腫が見られる
・心不全は30代以降の男女に見られる
・心不全は男女ともに50代以降に多く見られる

ƒN?ƒ‰ƒt_–«S•s‘S
厚生労働省 平成23年度患者調査 総患者数、性・年齢階級×傷病小分類別」より作成
(Mindsガイドラインセンター:http://minds.jcqhc.or.jp/n/public_user_main.php
【受診科】
循環器内科

 

 

 

3.乾いた咳や肺に違和感がありますか?

咳(せき)には2つのタイプがあり、 乾いた咳と痰(たん)の絡む湿った咳があります。

今回の乾いた咳というのは、 痰(たん)のないケンケン、コンコンとした咳のことです。

 

3-1.上気道炎

上気道炎(じょうきどうえん)とは、 一般的には風邪と言われているものです。

風邪を引いた時にも肺やその周囲に 違和感を感じることがあります。

【初期症状】
・乾いた咳
・鼻づまり
・鼻水
・のどの痛み
・発熱
【受診科】
内科呼吸器内科

 

3-2.間質性肺炎

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)とは、 肺胞(はいほう)と呼ばれる肺の細胞の周囲に炎症が起きる病気です。
【初期症状】
・乾いた咳(せき)が出る
・階段や坂道で息が切れる

【年齢、性別】
・30代以降の男女に見られる
・特に50代以降の男性に多くみられる

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※黒ぬりつぶし:男性、白:女性
(臨床調査個人票に基づく特発性間質性肺炎の全国疫学調査より)
【受診科】
呼吸器内科アレルギー科

 

3-3.肺気腫

肺気腫(はいきしゅ)とは、 肺の細胞である肺胞(はいほう)が壊れてしまい酸素や二酸化炭素の出し入れができなくなる病気です。

主にタバコが原因で、現在は慢性気管支炎とともに 慢性閉塞性肺疾患(COPD)として総称されています。
【初期症状】
・乾いた咳
・痰(たん)が増える
・階段や坂道で息が切れる
【年齢、性別】
・40歳以上の男性に多い
・近年は女性にも増えている

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(一般社団法人GOLD日本委員会 COPD情報サイトより
http://www.gold-jac.jp/copd_facts_in_japan/
【受診科】
呼吸器内科

 

 

4.湿った咳や肺に違和感がありますか?

咳(せき)には2つのタイプがあり、 乾いた咳と湿った咳があります。

今回の湿った咳というのは、 痰(たん)のからむ咳のことです。

 

4-1.急性気管支炎

空気の通り道である気管支が、ウイルス感染により炎症を起こす病気です。

風邪がなかなか治らない、 咳(せき)が長引くなどの時には 急性気管支炎が疑われます。
【初期症状】
・痰(たん)がからんだ咳(せき)
・痰の色が白、緑、黄色と変化していく
・鼻水
・のどの痛み
・悪寒(寒気)
・発熱
・体がだるい
【受診科】
呼吸器内科内科
急性気管支炎から肺炎に至る場合もあります。

風邪だと思っていたら違ったということもありますので、 早めの受診をおすすめします。

 

4-2.慢性気管支炎

慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)とは、 咳(せき)と痰(たん)が3ヶ月以上ほぼ毎日続き、 その状態が2年以上連続しているものとされています。

肺気腫(はいきしゅ)と慢性気管支炎を総じて、 慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれており 主にタバコが原因となります。
【症状】
・痰(たん)がからんだ咳(せき)
・病状により白、黄色と変化する
・坂道や階段などの軽い運動で息が切れる
【年齢、性別】
・40歳以上の男性に多い
・近年は女性にも増えている

08
(一般社団法人GOLD日本委員会 COPD情報サイトより
http://www.gold-jac.jp/copd_facts_in_japan/
【受診科】
呼吸器内科

 

4-3.肺炎

風邪をこじらせたものが肺炎だと、 考えられがちですが実は違います。

肺炎はウイルスや細菌が肺の細胞である 肺胞(はいほう)の炎症を起こす病気のことをいいます。
【初期症状】
・痰(たん)がからんだ咳(せき)
・ひどく咳き込む
・胸の痛み
・呼吸困難、息切れ
・体がだるい
・高熱

【年齢、性別】
・小児や高齢者に多く見られるが30代から徐々に増える
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【受診科】
呼吸器内科

 

4-4.気管支喘息

気管支喘息(きかんしぜんそく)とは、 気管支に慢性的な炎症が起きることで空気の通り道が狭くなり、 発作的に呼吸困難などが起こる病気です。
【初期症状】
・深夜から明け方に起こりやすい
・呼吸困難
・呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする(喘鳴;ぜんめい)
・激しい咳
・発作時以外は目立った症状がない
【年齢、性別】
・成人以降は女性に多く見られる
・男女とみにどの年齢層でも見られる

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(独立行政法人環境再生保全機構:https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/investigation/prevalence/01.html

【受診科】
呼吸器内科アレルギー科

気管支喘息の症状は夜間や明け方に発作的に起こりますが、 日中は症状がなくなっていることがあります。

しかし、ただの風邪だと思ったり受診を先延ばしにしていると、 慢性的な気管支喘息となり症状が悪化し、 治療を困難にする可能性があります。

日中には症状がなくても、 早めの受診をこころがけましょう。

4-5.肺がん

【初期症状】
・咳(せき)が続く
・風邪を引いていないのに咳が出る
・乾いた空咳がでる
・痰(たん)が増える、痰の色が濃くなる
・血液の混ざった痰がでる
・発熱
・呼吸困難、息切れ
・胸の痛み
・食欲低下
・疲れやすい
・顔や首がむくむ
【年齢、性別】
・30代以降の男女に見られる
・40代以降で多く見られる
・近年は女性にも増えている

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【受診科】
呼吸器外科呼吸器内科

肺がんの初期症状は風邪と似ていることや、 癌が進行しないと自覚症状を感じにくいという特徴があります。

違和感を感じたら風邪だと油断せず、 早めの病院受診をおすすめします。

また、喫煙指数が600を越えると、肺がんの危険が高くなるとされています。

喫煙指数は以下のように 求めることができますので参考にしてください。

・喫煙指数=1日に吸うタバコの本数×喫煙年数

 

4-6.肺水腫

肺水(はいすいしゅ)とは、 心不全などに伴い肺に水が溜まってしまう病気のことです。
【初期症状】
・ピンク色の泡状の痰
・就寝中や寝転がると息苦しくなる
・体を起こしたり椅子に座ると呼吸が楽になる
【年齢、性別】
・心不全に伴う症状として肺水腫が見られる
・心不全は30代以降の男女に見られる
・心不全は男女ともに50代以降に多く見られる

ƒN?ƒ‰ƒt_–«S•s‘S

厚生労働省 平成23年度患者調査 総患者数、性・年齢階級×傷病小分類別」より作成
(Mindsガイドラインセンター:http://minds.jcqhc.or.jp/n/public_user_main.php

 

 

5.肺の痛みや違和感がありますか?

肺の違和感は呼吸困難や咳(せき)、 痰(たん)だけではなく痛みを伴うことがあります。

またこれらの痛みは肺以外に原因のある場合があります。

 

5-1.気胸

気胸(ききょう)とは、 肺に穴が空き肺がしぼんでしまう病気です。

【初期症状】
・肺や胸、背中、鎖骨、肩の痛み
・突然の呼吸困難
・呼吸をしても大きく吸えない
・乾いた咳
【年齢、性別】
・男女とも10代から50代にみられる
・10代後半から30代の男性に多い
・痩せ型、高身長に多い

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新潟県立中央病院
http://www.cent-hosp.pref.niigata.jp/shinryou/kokyuukigeka.html
【受診科】
呼吸器内科

 

5-2.狭心症

狭心症(きょうしんしょう)とは、 心臓自体を取り巻く血管が細くなることで血流が悪くなり、 心臓の筋肉に血液が不足する病気です。

実はこの狭心症の症状にも肺や胸の痛みがあるのです。
【初期症状】
・運動(歩行や階段)により肺や胸の痛みや締め付け感が出る
また、左の肩や腕、のど、みぞおち、歯にも痛みが出ることがある
・食後や気温が下がると同様に痛みが出る
・運動時だけでなく安静時に痛みが出ることもある
・夜や就寝中、明け方に痛みや胸の圧迫感が起こる
・呼吸困難
・冷や汗
【年齢、性別】
・一般的には40歳以降の男性に多い
・しかし女性特有の微小血管狭心症というものもある

14

一般社団法人日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/guide/angina-pectoris.php
【受診科】
循環器内科

 

5-3.解離性大動脈瘤(大動脈解離、大動脈瘤)

心臓からの伸びる大動脈という血管が裂けるように傷つくことを 大動脈解離(だいどうみゃくかいり)といいます。

また、大動脈が部分的に膨らみ瘤(こぶ)のようになる病気を 大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)といいます。

大動脈解離による傷の中に血液が入り込み、 膨らんで瘤ができる病気の事を、 解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)といいます。

この大動脈の病気によって、 肺に違和感や痛みを感じることがあります。

あなたには以下のような症状はありませんか?

【初期症状】
・突然、肺や胸、背中に刺すような痛みが出る
・かすれた声になる
・咳(せき)が出る
・呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする(喘鳴;ぜんめい)

【年齢、性別】
・10代以降の男女に見られる
・特に40代以降の男性に多い
・高齢になるにつれ女性の発症が増える

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(大動脈瘤、大動脈解離診療ガイドライン2011改訂版より)
【受診科】
心臓血管外科循環器外科循環器内科

 

5-4.肋間神経痛

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)とは、 肋骨に沿うように伸びる肋間神経が傷ついたり、 帯状疱疹やストレスが原因で肺や肋骨の周囲に痛みが出るものです。

あなたには以下のような症状がありませんか?
【初期症状】
・肺、背中、肋骨、脇腹、みぞおちに痛みが出る
・深呼吸で痛みが出る
・上半身を曲げたり、捻ったりなど姿勢を変えると痛む
・重たいものを持ち上げるなど腕を動かすと痛む
・せきやくしゃみで痛みが増強する
・笑っても痛む
【受診先】
整形外科

 

 

 

6.今すぐ専門医師を探す

以下を参考に各専門医を探すことができます。

・呼吸器専門医一覧:
http://www.jrs.or.jp/modules/senmoni/

・循環器専門医一覧:http://www.j-circ.or.jp/information/senmoni/kensaku/senmoni_kensaku.htm

・心臓血管外科専門医一覧:
http://cvs.umin.jp/spcl_list/index.html

・アレルギー専門医一覧:
http://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/

 

 

 

7.まとめ

あなたの肺に感じている違和感と 当てはまる症状や病気は見つかったでしょうか。

肺の違和感と一言で言っても風邪や肺炎や肺がん、 心臓や動脈の病気と様々な原因によって引き起こされます。

そして中にはすぐに治療が必要な病気も存在しています。

やはり、まずは正確な診断を受け、 正しい治療を受けることが大切になります。

早期発見により命が救われることもあります。

ぜひ今回の記事を参考に 健康で不安のない生活を取り戻していただければ幸いです。

 

 

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