知って安心!更年期のほてり、のぼせ、大量の汗かきの対処法

tiburi / Pixabay

スーパーやデパート、お店に入ると、滝のように汗が流れてきて、 汗で服も髪もビショビショ・・

立ち上がったり、歩いたりするだけで、 頭から湯気が上がるように暑い・・

寝汗もひどくて、パジャマはもちろん、 シーツも濡れてしまうほど汗をかく・・

40歳を過ぎて、 こんな経験はありませんか?

季節や気温、運動などに関係なく突然暑さを感じ、顔や上半身などが熱くなる「のぼせ」「ほてり」や、 大量の汗が吹き出したりする異常な汗かきなどの、 更年期症状を「ホットフラッシュ」と言います。

いつ症状が出るか心配で、 外出や人に会ったりするのが、 おっくうになってしまう人も少なくありません。

なぜ、このような症状が出るのでしょうか? その原因と対処法をご紹介します。

 

 

 

 

 

1.更年期の代表的症状「ほてり・のぼせ・異常発汗」とは

更年期と呼ばれる閉経前後5年間は、 卵巣機能の急激な低下と停止にともなって、 女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少します。

それが引き金となって、自律神経失調症状がおこり、 血管の拡張や収縮が、うまくコントロールできなくなることで「のぼせ」「ほてり」「異常発汗」などが起こります。

通常、上半身あるいは顔面において、 「(下から)血がのぼるような感じ」、 「カーッと熱くなる」といったようなイメージです。
同時に頭から胸や背中にかけて、大量に汗をかきます。
発汗により体温が下がると、急激に身体が冷えたり、 上半身は熱いのに下半身は冷たいといった、 「のぼせ」と「冷え」が同時に起こるケースもあります。
このような症状は、「ホットフラッシュ」と呼ばれ、 昼間活動しているときにおこるものと考えられていますが、 実際には昼夜を問わず認められます。
この「のぼせ」「ほてり」が、 夜間睡眠時にも認められる場合を、欧米では ‘night sweats(ナイト スエット「寝汗」)’と表現しているようです。夜間に症状が認められた場合は、 そのために一晩に、何度となく目が覚めることがあったり、 ひどい場合は、睡眠障害をきたすこともあります。

http://www.jmwh.jp/n-yokuaru3-nobose.html (引用元:一般社団法人日本女性医学学会)

 

 

 

2.「ほてり・のぼせ・異常発汗」は他の病気の可能性も・・

「ほてり・のぼせ・異常発汗」の原因は、 更年期の症状だけとは限りません。

のぼせやほてりは、高血圧や心臓疾患が、 原因であることも考えられます。

甲状腺や糖尿病の疾患があった場合、 顔の汗が増える事がよくあります。

更年期障害と片づけないで、 他の重大な疾患がないかどうか、 病院を受診して検査を受けましょう。

 

 

 

3.どんな治療法があるの?

ホットフラッシュや異常な汗かきは、 更年期を過ぎれば解消されることが多いですが、

あまりに症状が長引いたり、重い場合は、 がまんしたり、クヨクヨ悩まず、産婦人科をはじめとした、 更年期障害の専門の医師を受診しましょう。

3-1. ホルモン補充療法:HRT

更年期障害の主な原因が、 卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少にあるため、 ホルモン補充療法(HRT)は、 低下した女性ホルモンを補う有効な方法です。

ただ、ホルモン低下はストレスのひとつに過ぎず、 これだけですべての症状が改善することは、 難しいというのが実情です。

もっとも効果が期待できるのは、 頻繁な「のぼせ」と、発汗を伴う「ホットフラッシュ」です。

特に仕事をしているときや、 外出先、 人と会っているときなどは、大きなストレスとなります。

このようなケースでは、ホルモン補充療法によって、 ほとんどの症状が改善することもあります。

 

|ホルモン補充療法:HRTの注意点

卵胞ホルモン(エストロゲン)とともに、黄体ホルモンを投与し、 月経があったころのホルモン状態に、近づけるホルモン補充療法。

エストロゲン単独では、子宮体癌のリスクが上昇するため、 子宮のある方には、黄体ホルモンを投与することで、 子宮体癌のリスクを、ゼロにまで減らすことができます。

子宮がない方には、エストロゲンのみの投与が選択されます。

卵胞ホルモンには、様々な形状があり、 投与方法も下記の図のように多様であり、 個人に合わせて選んでいきます。

また、表1のように使用できない場合がありますので、 その場合には、漢方療法などが行われます。

ホルモン補充療法中に、不正出血やおなかの張り、 乳房緊満感、嘔気などの症状が現れることがあります。

症状が強いときには、担当医にご相談下さい。

また、血栓ができやすかったり、 長期投与で乳がんのリスクが、若干増加することがあるので、 定期的な検査を受けながら、治療の5年以上の継続については、 担当医と相談の上決めることが重要です。

 

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(引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会)http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kounenki02.html

 

 

3-2. 漢方薬

漢方は、五臓六腑のそれぞれについて、 バランスを整える生薬を組み合わせていきますが、 病院では、はじめは保険が利くエキス材を、 調合して用いることが多いでしょう。

生命エネルギーの源である腎を補う薬方や 全身の気血を補う薬方(本治薬)を基本として処方し、 それを症状にあった薬方(標治薬)組み合わせていきます。

たとえば、根本原因に働く本治薬には、 冷えがある場合は八味地黄丸(はちみじおうがん)、 手足のほてりがあるときには六味丸(ろくみがん)、 下肢の力が弱いときには、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)を基本に置きます。

また全体的にエネルギーが切れているときは、 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を選択します。

症状を改善する標治薬としては、 動悸には炙甘草湯(しゃかんぞうとう)、 ホットフラッシュには温清飲(うんせいいん)、 イライラには抑肝散(よくかんさん)などがあり、 本治薬にかぶせたり変更したりして使います。

証があっていれば、 2週間以内に症状の改善がみられでしょう。

 

 

3-3. プラセンタ注射

プラセンタは胎盤のことで、 紫河車(しかしゃ)と呼ばれる漢方生薬です。

薬効として、 補腎益精(ほじんえきせい:人の生長に関係している「腎」を補って精気を益すという意味) ・助陽作用があり、楊貴妃の時代から滋養強壮や若返りの妙薬として、 使われていたようです。

ほ乳動物は出産時に排出される胎盤を、 必ず食べてしまいます。

胎盤を食べることで、 出産で失われた体力を一気に回復し、 厳しい自然の中で子育てをしながら、 生き残る力を獲得できることを、 本能的に知っているのです。

プラセンタは特定の臓器に働くのではなくて、 からだの1つ1つの細胞を活性化していきます。

1つの胎盤から1000本以上のアンプルが作られており、 このことからも胎盤のもつ効力の高さが伺えます。

更年期障害に対しては、保険適用で注射が可能で、 1アンプルを週2回打つことで、 2週間ぐらいで効果を実感できます。

疲れづらくなった、夜眠れるようになった、 冷えやホットフラッシュが改善したなどの効果がみられます。

 

 

 

4.日常生活での予防・対処法

緊張したり、気にすれば気にするほど、 顔の紅潮や汗が止まらない・・。

時間は場所を選ばず突然起こる、 ホットフラッシュの症状は辛いものですね。

日常生活でできる予防法や対処法を知って、 症状を和らげるのに役立ててください。

4-1. 突然、症状がおきたときは・・

|深呼吸をして落ち着くまずは落ち着きましょう。

動きや作業を一度中断して、深呼吸をします。

近くに椅子があったら腰を下ろしましょう。

心臓のどきどきを鎮め、気分を普段の状態に戻すことが大切です。

 

|アロマを活用

ミントやローズマリー、ラベンダーなど、 リラックス効果のあるエッセンシャルオイルや、 アロマクリームを普段からカバンに入れて、 持ち歩くのも良いですね。

出先で汗が出てきたら、取り出して香りを嗅いだり、 クリームを手や体に塗ると落ち着くでしょう。

汗の臭いを紛らわすこともできるので一石二鳥です。

エッセンシャルオイルを使用する場合は、 肌に直接つかないように注意しましょう。

 

|体の一部を冷やす

首の後ろ・脇・ひざ裏など太い血管がある部分を冷やすと、 体温を調整できるので、汗をかきにくくすることができます。

濡らしたタオルを使って冷やすのがいいですが、 外出先などで急に症状が出て冷やしたい時は、 冷却シートやウエットティッシュなどを使うと便利です。

 

 

4-2. 衣服や肌着の工夫

このような症状があるときは、自律神経が乱れ、 体内の温度調整機能が鈍っているので、 衣服による温度調整をこまめに行うことが大切です。

風通しのよい服装を心がけ、 すぐに羽織れるカーディガンや、 ストールを持ち歩くとよいでしょう。

汗対策として、肌着は吸水性や速乾性にすぐれた素材、 抗菌防臭加工のものがおすすめです。

また、汗ジミを防ぐためにも、 脇汗パッドを活用するのも良いでしょう。

においの元となる雑菌の繁殖を防ぐには、 汗をすぐに拭き取ることも大切です。

出かけるときは、吸水性のよいガーゼやタオルなどの ハンカチを数枚持ち歩くようにしましょう。

 

 

4-3. 運動のすすめ

40〜50代になると、身体を動かすことがおっくうになりがちです。

汗をかかない生活が続くと、 全身に分泌している汗腺は休眠状態になり

その結果、汗は比較的活発な汗腺がある 脇の下や顔に集中して出るようになってしまいます。

日頃から家事をしながら身体を動かすように心がけ、 体調をみながら無理のない程度に、 ウォーキングや水泳などの、軽い有酸素運動を行いましょう。

運動には、運動器への効果と合わせ、 精神や自立神経、内分泌への間接的効果、 相乗効果があることにも着目されています。

 

 

4-4. 入浴で血行不良を解消

更年期症状が続くと精神的に辛いですね。

そんな時は 、お風呂でリラックスするのがおすすめです。

入浴は自立神経を整えるのにも、 血行不良を解消するのにも効果的です。

ホットフラッシュの症状は、 上半身~顔など熱くなってほてりますが、 下半身や手足など、末端部分は冷えています。

上半身はほてるので、 意外と冷えているとは思わない方が多いのです。

自律神経失調症による血行不良は、 ホットフラッシュを誘発する引き金ですので、 お風呂で手足や下半身をゆっくりと温め、 血行を改善していきましょう。

 

 

4-5.有効なツボ押し

更年期のホットフラッシュや発汗に有効といわれる、 手足のツボを紹介します。

 

湧泉(ゆうせん)

湧泉は、体力や気力を高めて、 体全体を元気にする万能のツボで、 土踏まずのやや上の中央、 足の指を曲げてへこんだ所にあります。

両手の親指の先を使って強く押し揉みます。

3秒間隔で、押したり弛めたりの刺激を交互におこない、 湧泉が温かくなるまで繰り返します。

 

労宮(ろうきゅう)

労宮は手のひらの中央。

指を握ると、中指の先端が手のひらに当る所にあります。

精神の安定、緊張、ストレス、 不眠、イライラなどに効果があります。

 

 

血海(けっかい)

足腰の冷えやイライラ、 頭痛やのぼせなどの症状に効果があります。

太腿の内側で、ひざの間接から指3本分くらい上を押すと、 痛みのある所です。

 

 

三陰交(さんいんこう)

様々な婦人科系の症状に有効で、 ホルモンバランスを整える効果があります。

足の内側のくるぶしから指4本くらい上の、 スネの骨の内側のくぼみの所です。

※ツボ押しは、力任せで長時間同じところばかりを、 やり過ぎないように注意しましょう。

 

 

4-6. 更年期の不快症状を緩和させる栄養と食品

更年期におけるほてりや、異常発汗といった不快症状は、 女性ホルモンの減少によって、 自律神経がバランスを崩すことで現れます。

症状を緩和させる助けとなる、 栄養素や食事について紹介します。

 

ビタミンE

ビタミンEにはホルモン分泌調整作用があり、 ホルモンバランスの乱れによって起きる症状を緩和します。

血行を良くする働きもあるので、 更年期の症状である、のぼせや冷えを軽減する効果も期待できます。

ビタミンEを多く含む食材には、 かぼちゃ、アボカド、ナッツ類などがあります。

 

 

亜鉛

ビタミンEと同じく、 亜鉛にはホルモンバランスを整える作用があります。

亜鉛は卵巣に多く含まれており、 女性ホルモンの働きにも影響を与えています。

亜鉛を多く含む食材には、 牡蠣、レバー、ゴマなどがあります。

 

 

大豆イソフラボン

女性ホルモンであるエストロゲンの減少が、 更年期障害の原因のひとつです。

大豆イソフラボンには、 エストロゲンと似た作用があり、 骨粗しょう症の予防や、めまい、 ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)などの、 不調の改善に有効と言われています。

大豆イソフラボンを多く含む食品には、 豆腐、納豆、味噌などがあります。

 

 

ビタミンB1、ビタミンB12

自律神経の働きを維持する作用がある、 ビタミンB1、ビタミンB12は、 更年期のストレス対策に有効です。

ビタミンB1を多く含む食材には、 豚肉、レバーなどがあります。

ビタミンB12は、あさり、牡蠣などに多く含まれます。

 

 

ビタミンC

ストレスに対抗して体を守る、 ホルモンの材料の一つとなるのがビタミンCで、 更年期のイライラ緩和に有効です。

ビタミンCを多く含む食材には、 レモンやイチゴ、ほうれん草、ブロッコリーなどがあります。

更年期の食事には、 これらの食材を、多く取り入れることももちろん大切ですが、 重要なのは、バランスよく適量を食べるということ。

食事が偏っていたり、食べ過ぎたり、 栄養不足といった不摂生な生活をしていると、 自律神経が乱れやすくなってしまいます。

健康的な食生活を心がけ、 更年期を乗り切っていきましょう。

 

 

まとめ

更年期の症状として代表的な、ほてり・のぼせ・大量の汗かき。

更年期の一時的な症状だといわれていても、 症状が起きているときは辛いものです。

主な原因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少と、 それによっておこる自律神経失調が要因です。

症状が重く辛い場合は、がまんせずに受診し、 専門医と相談して、適切な治療を行うことが大切です。

急に発作がおきたときのために、 対処法を知り、準備をしておくのも安心につながります。

衣服の調整や汗対策、アロマの活用も有効です。

更年期の症状は、メンタルの状態にも左右されます。

適度な運動や入浴などでリラックスして休養をよくとり、 バランスのとれた食生活を心がけましょう。

 

 

 

 


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