その症状は更年期障害?もしかすると更年期うつ病かも!?

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更年期になると女性ホルモンの分泌低下によって、 身体的・精神的な違和感や症状が現れやすくなります。

なかでも、神経質、憂うつなどの精神症状や、 入眠困難や夜中に目覚めて眠れなくなるなどの 睡眠障害などで悩む方もいます。

このような症状は更年期の症状として、 時期が過ぎると改善する場合もありますが、 一方で「はじめは更年期障害と診断されが、実は更年期うつ病だった」と 日常生活に支障をきたすほどの人もいます。

それだけ症状が似通っていて、 医師でも判断が難しい場合もあるようです。

様々な心身の不調を何でも 更年期のせいにしてしまうのは危険かもしれません。

更年期のうつ症状やうつ病との違い、 治療法、日常生活の過ごし方などをまとめました。

 

 

 

 

1.更年期とは

今まで活躍していた卵巣が加齢に伴って、その機能に低下を生じ、数年間で停止し、 女性ホルモンの中心的役割を 副腎皮質にバトンタッチする移行期をいいます。

具体的には閉経前後の5年間の合計10年間、 一般には45歳〜55歳の期間をいいます。

 

 

 

 

2.更年期障害の精神症状「うつ・不安感」

この時期は、卵巣機能の急激な低下と停止に伴って、 女性ホルモンの一つである エストロゲン(卵胞ホルモン)の量が急激に減少します。

それによって様々な症状が現れます。

更年期に現れる多種多様な症状の中で、 検査で病変をとらえることができない症状を 「更年期症状」と呼びます。

女性ホルモンの分泌量が減少し、 脳の視床下部にある自律神経中枢に影響を及ぼすことから、 自律神経失調症状が引き起こされます。

代表的な症状として、 ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)異常発汗、動悸、めまいなど、 精神症状としては、情緒不安、イライラ、抑うつ気分、 不安感、不眠、頭重感などがあります。

中でも抑うつ症状は閉経女性の 約40%に認められると言われています。

 

 

 

 

3.更年期うつ病の可能性と要因

更年期障害によく見られる精神症状が、実は、うつ病の症状の一部である可能性もあります。

更年期うつ病というのは 症状が更年期障害と似ている為に、 最初は更年期障害と診断されることがあるのです。

また、更年期障害で現れる憂うつや不安、 不眠といった症状の悪化によって、 うつ病になってしまうケースもあります。

心身の不調が続くときは、 更年期だから仕方がないとあきらめずに、 専門家を受診してみましょう。

 

3-1.うつ病の定義

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」 などと表現される症状を抑うつ気分といいます。

抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。

うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、 精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。

このようなうつ状態がある程度以上、 重症である時、うつ病と呼んでいます。

 

3-2.うつ病の分類

うつ病の分類方法の代表的なものとしては、 原因からみて外因性あるいは身体因性、内因性、心因性あるいは、 性格環境因性と分ける場合があります。

身体因性うつ病とは、アルツハイマー型認知症のような脳の病気、 甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの
薬剤がうつ状態の原因となっている場合をいいます。

内因性うつ病というのは典型的なうつ病であり、 普通は抗うつ薬がよく効きますし、 治療しなくても一定期間内によくなるといわれます。

ただ、本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、 早く治療したほうがよいことは言うまでもありません。

躁状態がある場合は、双極性障害と呼びます。

心因性うつ病とは、 性格や環境がうつ状態に強く関係している場合です。

抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、 環境の影響が強い場合は反応性うつ病という言葉もあります。

 

3-3.うつ病の症状

うつ状態で一般にみられる症状を表1に示します。

早期発見のためにも重要です。

ふだんの自分と違う心身の調子の変化に気づいたら、 また周囲の方であれば、いつもと違う相手の様子に気づいたら、
一度はうつ病を思い浮かべてください。

表2にはDSM-Ⅳの大うつ病エピソードの診断基準を示します。

「ほとんど一日中、ほとんど毎日の」
「すべて、またはほとんどすべての活動における」
「同じ2週間の間に存在」のようにかなり厳しい
(うつ状態がかなり重症でなければ満たさないような)
基準であることに注意してください。

表1 うつ状態でみられる症状

1) 自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、
イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、
細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、
物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない
2) 周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
3) 体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、
動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く

(宮岡等:内科医のための精神症状の見方と対応、医学書院、1995を改変)

表2 大うつ病エピソードの診断基準(DSM-IV)

大うつ病エピソード(Major Depressive Episode)
A 以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている。これらの症状のうち少なくとも1つは、(1)抑うつ気分または(2)興味または喜びの喪失である。
注:明らかに、一般身体疾患、または気分に一致しない妄想または幻覚による症状は含まない。1.    その人自身の言明(例:悲しみまたは、空虚感を感じる)か、他者の観察(例:涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分。
注:小児や青年ではいらだたしい気分もありうる。

2.    ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退(その人の言明、または他者の観察によって示される)。

3.    食事療法をしていないのに、著しい体重減少、あるいは体重増加(例:1カ月で体重の5%以上の変化)、またはほとんど毎日の、食欲の減退または増加。
注:小児の場合、期待される体重増加がみられないことも考慮せよ。

4.    ほとんど毎日の不眠または睡眠過多。

5.    ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止(他者によって観察可能で、ただ単に落ち着きがないとか、のろくなったという主観的感覚でないもの)。

6.    ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退。

7.    ほとんど毎日の無価値観、または過剰であるか不適切な罪責感(妄想的であることもある。単に自分をとがめたり、病気になったことに対する罪の意識ではない)。

8.    思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる(その人自身の言明による、または、他者によって観察される)。

9.    死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画。

B 症状は混合性エピソードの基準を満たさない。
D 症状は、物質(例:乱用薬物、投薬)の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患(例:甲状腺機能低下症)によるものではない。
E 症状は死別反応ではうまく説明されない。すなわち、愛する者を失った後、症状が2カ月を超えて続くか、または、著明な機能不全、無価値観への病的なとらわれ、自殺念慮、精神病性の症状、精神運動抑止があることで特徴づけられる。

(引用元:厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html

 

 

 

 

4.更年期障害とうつ病の識別

更年期の女性が訴えるうつ状態の背景には、 女性ホルモンの欠乏という体の変化による要因のほかに、 子供の独立、親族や身近な人を亡くす自分や家族の病気や介護、長年勤めていた職場を退職する、 一方で、専業主婦または職場から離れていた女性が、 仕事に出るといった環境的、心理的な変化も要因になります。

この2つの要因を明確に区別することはなかなか難しいですが、 おおよその鑑別を行うためには、 ほてり・発汗・冷え・息切れなどの血管運動神経症状の有無、 うつ状態に特有の抑制症状の有無(3-3.うつ病の症状を参照)とその程度、 月経の状態、環境の変化や喪失体験など、 心理社会的要因があるかどうかなどの情報を得ることが役に立ちます。

血管運動神経症状がなく、 喪失体験をきっかけにしていることが明らかな場合は、 心理社会的要因によるうつ状態の可能性が高いと考えられます。

月経が順調であるにも関わらず、頑固な不定愁訴が続く場合も うつ病が背景にある可能性が疑われます。

特に、強い憂うつ感や意欲の低下が続くときは、 更年期うつ病の疑いがあります。

月経前症候群や月経前不快気分障害、産後のうつ経験がある方は、 更年期にうつ病になりやすいという報告もあります。

過去にうつ病と診断された事がある、気分の落ち込みや不眠といった 抑うつ症状を感じた事があるといった方の場合は、 うつになりやすい因子があると考えて、少しでも気になる症状がある場合は、 早めに専門医に相談しましょう。

 

 

 

 

5.更年期のうつ状態の治療

更年期のうつ状態の治療は、ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法、 向精神薬による治療、精神療法などが一般的で そのほかにフラワーエッセンスなどの自然療法もあります。

 

5-1.ホルモン補充療法:HRT

西洋医学では、更年期症状の主な原因を 卵巣機能の低下による卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少と捉えており、 ホルモン補充療法(HRT)が多く使われます。

これは、低下した女性ホルモンを補う有効な方法です。

ただ、これだけですべての症状が改善することは、 難しいというのが実情です。

乳がんや、子宮体がんにかかっていたり、 薬でアレルギー症状が出る場合などは、 ホルモン補充療法を受けられないこともあります。
|ホルモン補充療法:HRTの注意点

卵胞ホルモン(エストロゲン)とともに、黄体ホルモンを投与し、 月経があったころのホルモン状態に、近づけるホルモン補充療法。

エストロゲン単独では、子宮体癌のリスクが上昇するため、 子宮のある方には、黄体ホルモンを投与することで、子宮体癌のリスクを、ゼロにまで減らすことができます。

子宮がない方には、エストロゲンのみの投与が選択されます。

卵胞ホルモンには、様々な形状があり、 投与方法も下記の図のように多様であり、個人に合わせて選んでいきます。

また、表1のように使用できない場合がありますので、 その場合には、漢方療法などが行われます。

ホルモン補充療法中に、不正出血やおなかの張り、 乳房緊満感、嘔気などの症状が現れることがあります。

症状が強いときには、担当医にご相談下さい。

また、血栓ができやすかったり、長期投与で乳がんのリスクが、若干増加することがあるので、 定期的な検査を受けながら、治療の5年以上の継続については、 担当医と相談の上決めることが重要です。

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(説明・画像引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会)
http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kounenki02.html

 

5-2.漢方薬

うつ症状の軽症例では東洋医学的なアプローチが有効な例もあります。

軽症ではないうつ病における漢方薬の治療法は、 自殺に至るリスクを考慮して、一般的には、 現代医薬を補完するような位置づけとされています。

主に「気剤」といわれる漢方薬で、 エネルギーを活性化させるようなものが多く使用されています。

この気剤を中心に紹介していきます。

 

5-2-1.東洋医学での「うつ状態」とは

うつ病の症状は、東洋医学でいうところの 「気」の病変と重なるところがあります。

「気」とは働きだけがあって形のないもので、体を巡って生ある状態に保つものと定義されています。

たとえば、体を巡るエネルギー不足の状態は、 「元気がない」、「気が沈む」などの言葉が連想できます。

この「気」が異常な状態は、 「気虚(ききょ)」や「気滞(きたい)」などとは区別されています。

「気虚」とはエネルギーが不足した状態のことを指し、 症状としては、元気がない、だるい、疲れやすい、 食欲や意欲がない、貧血などがあげられます。

気虚の漢方薬に入っている生薬には、 人参(にんじん)、黄耆(おうぎ)、甘草(かんぞう)、 大棗(たいそう)がよく配合されています。

「気滞」とはエネルギーがうまく循環していない状態を指します。

からだの気の流れが滞っている状態です。

症状としては、頭が重い、のどがつまる、 胸・わきが痛む、お腹がはる、四肢の痛みを感じるなどがあげられます。

気滞の漢方薬には枳実(きじつ)、木香(もっこう)、 半夏(はんげ)、厚朴(こうぼく)などが配合されています。

5-2-2.中枢機能や胸の痛み

これらの気の病態に使用する漢方薬と合わせて、 中枢機能調節性の漢方薬も使用します。

黄連(おうれん)が配合された漢方薬では「焦燥感」など、
柴胡(さいこ)や芍薬(しゃくやく)の配合された漢方薬処方では「不安感」などに使います。

うつ状態でしばしばみられる特徴的な所見として、 「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」があります。

これは、みぞおちから脇にかけて 重苦しく張っているような状態のことを言います。

右側に多く出ますが、左側にも出ることもあります。

胸脇苦満がある方において、 柴胡(さいこ)が入っている漢方薬(柴胡剤:さいこざい)が有効なことがあります。

 

5-2-3.黄連(おうれん)配合薬

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

比較的体力があり、イライラ傾向とのぼせのある人に使用します。

また、出血傾向のある場合にも用います。

気分がイライラして落ち着かず、 胃や胸のあたりにモヤモヤとしたつかえがある人に向いています。

血流の改善薬としての役割が多い漢方薬です。

黄芩(おうごん)、黄連(おうれん)を配合していることで、 消炎作用、解熱作用が増強されており、熱を持った症状を取り除きます。

気のめぐりが悪く、気を下げたい状態、具体的には、頭重感や腹部膨満感などの体の症状をともなうケースに使います。

 

5-2-4.柴胡(さいこ)配合薬

・大柴胡湯(だいさいことう)

代表的な柴胡剤です。上腹部が張って、 明らかな胸脇苦満がある場合に用います。

柴胡(さいこ)や黄芩(おうごん)が炎症を鎮めてくれます。

体力のあるガッチリタイプで便秘傾向の人に使います。

副作用として、肩こり、疲労、胃炎、 胃酸過多、悪心嘔吐、食欲不振、高血圧の人には、 頭痛、耳鳴、肥満傾向などが起こることがあります。

著しく胃腸が弱い人、冷え性の人、 下痢がある人には使いません。

小柴胡湯(しょうさいことう)と同様に、 肝機能の改善に使われることがあります。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

比較的体力のある人に使用します。

へその上部や下部に動悸があって便秘傾向があり、 不眠、多夢、不安、抑うつをともなう場合に使用します。

「腰から下が何となく重い」という症状も、使用の目安になります。

のぼせを改善する桂皮(けいひ)、 利尿作用を有する茯苓(ぶくりょう)、 鎮静作用のある竜骨・牡蛎を配合しています。

大黄を含む場合と含まない場合があります。

交感神経過敏の人の体質改善で使用されます。

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

体力がない人に使用します。

脈や腹力は弱く、胸のつかえや背中が急に熱くなったかと思うと、 あとに寒くなるという症状(いわゆる不定愁訴)が多い場合に使用します。

昔から女性の心気症的傾向の症状によく使われています。

不定愁訴の多い女性に使用することが多いですが、 神経症傾向の男性にも使用しているケースがあります。

・抑肝散(よくかんさん)

比較的体力のない人に使用します。神経の高ぶりを抑える漢方薬です。

入眠困難、悪夢、イライラ、怒りっぽさ、 眼精疲労、ムズムズ脚症候群、まぶたのピクつきなどの症状に使用します。

特に、柴胡(さいこ)や釣藤鉤(ちょうとうこう)といった、 生薬が交感神経の過緊張によいとされています。

本来はひきつけや夜泣きなど小児科の処方でしたが、 現代では年齢を問わず、幅広く精神神経系の病気に使用されています。

・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

比較的体力のない人に使用します。

前述の抑肝散(よくかんさん)に健胃作用のある陳皮と 制吐作用のある半夏を加えたものです。

へその左上部に明らかな抵抗と圧痛があり、 軽い胸のつかえと、腹力がやや軟弱な体質の方に使用します。

抑うつ気分や胃腸症状の改善が期待されます。

・加味帰脾湯(かみきひとう)

体力がなく、顔色が悪くて貧血傾向、 精神不安、健忘、不眠などの精神神経症状を訴え、 全身倦怠感をともなう場合に使用します。

胃腸の働きを改善する四君子湯(しくんしとう)がベースになっている 帰脾湯(きひとう)に柴胡(さいこ)や山梔子(さんしし)、 血行を改善する牡丹皮(ぼたんぴ)を加えたものです。

人参(にんじん)と黄耆(おうぎ)が配合されているため、 意欲減退や食欲不振がある場合に使用します。

 

5-2-5.その他:蘇葉(そよう)など、気を巡らせる生薬の入っている漢方薬

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

比較的体力のない人に使用します。疲労倦怠感、動悸、不眠などの 精神神経症状、口の渇きをともなう場合に使用します。

乾姜(かんきょう)が配合されているため、 冷えのある場合に使用します。

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

体力は普通もしくはない人に使用します。

気のめぐりをよくし、上がったままの気を下げる作用を持つ、代表的な漢方薬です。

のどが詰まる感じがあると、投与されることが多いです。

小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)に 厚朴(こうぼく)と蘇葉(そよう)を加えた漢方薬で、 気の変調を整える作用を持っています。

ノートなどにメモをびっしり書く人や、 神経症的な訴えある人に効果が高いです。

抑うつ気分や不安感がある場合に使用します。

・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

体力のない人で顔色が悪く、神経過敏、精神不安、抑うつなどをともない、 冷えのぼせなどの症状の他に、発汗や焦燥感、咳き込み、手足の冷えがある場合に使用します。

竜骨(りゅうこつ)や牡蛎(ぼれい)はカルシウムを多く含み、 気分を安定させる働きもあります。

・香蘇散(こうそさん)

比較的体力のない人に使用します。胃腸虚弱、不安、不眠、食欲不振があり、 抑うつ気分や不安感の強い場合に使用します。

香附子(こうぶし)と蘇葉(そよう)は発汗作用を持ち、 他の生薬で消化吸収機能を助けています。

香附子、蘇葉、陳皮には精神安定作用もあります。

感冒に用いられるケースも多いですが、 神経質で食欲がない場合に用います。

うつ病も軽症のうちに適切な治療を始めれば、効果も早く訪れます。

漢方薬の活用も精神科専門医に相談してみるとよいでしょう。
(引用元:ヘルスケア大学)
http://www.skincare-univ.com/article/016976/

 

5-3.抗うつ薬療法

抗うつ薬療法が好ましいと思われる状態の場合、最近はいわゆるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を用いられることが多いです。

SSRIは副作用が少ないと思われがちですが、 頭痛、下痢、嘔気などはよくみられます。

また服薬開始には、セロトニン症候群、減量や中止時には退薬症候群といって、 かえって不安感やイライラ感が強くなったようにみえることもあります。

「SSRIが発売されて、精神医学を専門としない医師にもうつ病治療が可能になった」かのような話を耳にすることがありますが、それほど簡単に使える薬ではありません。

SSRIやSNRI(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という分類で、 薬物治療の方針が示されることもありますが、
薬剤ごとに副作用や薬物相互作用の差が小さくありません。

個々の薬剤について、論文や添付文書を読んで適切に使う必要があります。

まずはきちんと決められた通りに服用することが大切です。

(引用元:厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html

 

5-4.フラワーエッセンス

私たちの周りで常に優しく見守ってくれている存在が植物です。

特に花は私たちを常に癒してくれます。

その効果については科学的裏付けをするまでもありません。

なぜなら花を嗅いで顔をしかめる人はいません。

私たちは無意識に花の癒しを求めて花を飾ったり、 花柄の衣類を身につけたりしています。

水を満たしたボールいっぱいに花を浮かべ、 雲ひとつない晴天の太陽の光を当てて造られるバッチフラワーレメディは、 花のエネルギーが転写された朝露に近いものと捉えることができます。

エドワード・バッチ博士が朝露を口に含んで、 ある感情の癒しを経験したように、 バッチフラワー・レメディは、更年期女性の様々な精神的な症状に大きな効果を上げています。

不安な落ち込み、イライラ、不眠などの症状や その根底にある性格の傾向に対応するレメディを 7種類選択し、調合して口に含んでいきます。

心のベールがとれて気持ちがどんどん軽くなり、 誰よりも本人がその効果にびっくりします。

その効き方も花のようにさりげなく穏やかに効いてくることが多いようです。

何よりも副作用がないことが安心です。

(響きの杜クリニック 西谷雅史院長)
http://www.hibikinomori.jp/index.html

 

5-5.通常のうつ病治療の考え方

「うつ病はこころの風邪。早く薬をのんで休養をとりましょう」という啓発活動が、 不適切な形で広まっているのではないでしょうか。

考えないといけないこころの問題を軽視して、 薬で治そうとする患者さんが増えた気がしますし、 出す薬の種類を変えるしかしない医師が増えたようにも思います。

うつ病治療の主な考え方を記します。

・身体疾患や薬剤がうつ状態の原因であったり、 うつ状態に影響を与えていたりしないか検討します。
もし可能性があれば、身体疾患の治療や薬剤の中止あるいは変更を考慮します。
この場合も、うつ状態が重症であれば抗うつ薬療法を併用します。

・身体疾患や薬剤が関係しておらず、うつ状態が、 うつの症状表2のような基準を満たす場合は、抗うつ薬療法を考えます。
ただし、うつ病が軽症である場合は、 抗うつ薬がそれほど有効でないとする報告もありますので、 抗うつ薬は期待される有効性と副作用を慎重に検討する必要があります。
また、躁うつ病のうつ状態では原則として抗うつ薬を用いず、気分安定薬に分類される薬剤を処方します。

・環境のストレスが大きい場合は調整可能かどうかを検討し、対応します。
過去にいろいろな場面でうまく適応できず、うつ状態になっているような人で、 性格面で検討すべき問題がある場合は、精神療法として一緒に考えていく必要があります。

(引用元:厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html

 

 

 

 

6.日常生活でのセルフケア

生活の中で簡単にできるセルフケアをご紹介します。

6-1.呼吸法

呼吸法はどこでも簡単にできる養生法です。

ここでは筋肉に力を入れて数秒間緊張させた後、 力を抜くことを繰り返すリラックス法を紹介します。

力を入れている間は、息を止めたり歯を食いしばったりせず 自然な呼吸で行います。

パソコン作業の合間に行うのもおすすめです。

<方法>

1.吐く息を意識した深い呼吸を2〜3回行います。
息を吐くときは丹田からすべての息を出し切るつもりで。
その反動で息を吸うようにします。

2.両手の拳を思い切り強く握ったあと、息を吐きながらゆるめます。

3.次に、吸いながら両肩を耳につくくらいまで持ち上げ、10秒間ほど筋肉が震えるぐらい緊張させたあとに、
息を吐きながら力をゆるめてリラックスします。

 

6-2.ツボ押し

・湧泉(ゆうせん)

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(引用元:ゆとりごころ)
http://yutorinokyu.blog101.fc2.com/category9-4.html

湧泉は、体力や気力を高めて 体全体を元気にする万能のツボで、土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだ所にあります。

両手の親指の先を使って強く押し揉みます。

3秒間隔で押したり弛めたりの刺激を交互におこない、 湧泉が温かくなるまで繰り返します。

 

・三陰交(さんいんこう)

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(引用元:ゆとりごころ)
http://yutorinokyu.blog101.fc2.com/category9-4.html

様々な婦人科系の症状に有効で ホルモンバランスを整える効果があります。

足の内側のくるぶしから指4本くらい上の、 スネの骨の内側のくぼみの所です。
・労宮(ろうきゅう)

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(引用元:ゆとりごころ)
http://yutorinokyu.blog101.fc2.com/category9-4.html

労宮は手のひらの中央。

指を握ると、中指の先端が手のひらに当る所にあります。

精神の安定、緊張、ストレス、 不眠、イライラなどに効果があります。
・血海(けっかい)

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(引用元:ゆとりごころ)
http://yutorinokyu.blog101.fc2.com/category9-4.html

足腰の冷えやイライラ、 頭痛やのぼせなどの症状に効果があります。

太腿の内側でひざの間接から指3本分くらい上を押すと、痛みのある所です。

ツボ押しは、力任せで長時間同じところばかりを やり過ぎないように注意しましょう。

 

6-3.爪もみ

福田稔医師と安保徹教授によって考案された爪もみ健康法。

神経繊維が密集している爪の生え際を刺激することで、 乱れた自律神経のバランスを整えようというものです。

<やり方>
1日に2〜3回、手の親指と人差し指で爪の生え際を2分程度もみます。

場所は、両手の親指、人差し指、中指、小指4本のみ。
注意:薬指は交感神経を刺激するため、もまないようにします)

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参考図書『爪もみ&経絡マッサージ』福田稔(著)
(画像引用元:Amazon)
https://www.amazon.co.jp

 

6-4.日光浴

太陽のエネルギーには、 体を温めて血流を促進する効果があります。

また太陽光によって体内で生成されるビタミンDが 免疫力を高めカルシウムの代謝を整えます。

さらに、精神を安定させる働きがある 脳内神経伝達物質セロトニンの分泌が活発になり、 「気分がふさぎがち」「なんとなく体がだるい」といった 状態から解放してくれます。

日光浴として効果があるのは、 朝日が昇ってからの時間帯。

できれば午前中の9時頃までに行うのが理想的です。

木漏れ日程度20分を目安にしましょう。

朝の光を浴びると体内時計のリズムを整えることができます。

紫外線を浴びすぎないようにUVケアも忘れずに。

 

6-5.森林浴

森林浴をすると、
リンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞が活発になり、 自然治癒力が高まることが証明されています。

風の音、土や草の感触、木々の色や香りなど、 自然の波動を全身で感じると、体内のコルチゾールと呼ばれる ストレスホルマンが減少することも判明しています。

また、木々から発せられるフィトンチッドという芳香成分には、 α波の増加作用、自律神経の安定、ストレス減少、 リフレッシュなどの効果がみとめられています。

深呼吸をしながら、自然のパワーを感じてみてください。

 

 

 

 

7.電磁波の影響も?

更年期の患者さんでもっとも多い訴えが、 疲れやすい、からだがだるい、 何もする気になれないといった症状です。

その原因として最近注目されているのが、 電磁波によってからだに帯電した静電気です。

現代は様々な電磁波が空中を飛び交い、 高電圧線、家電製品、PCなどからも電磁波が出ています。

このような訴えのある患者さんの静電気を計測してみると、 100V/m以上帯電しているケースがあります。

静電気を流す特別なアースシートに乗ってもらうと 瞬時に電位が下がり、 その場で症状の改善を実感される方が多くいます。

他にも、次のような症状や環境は、静電気の帯電が原因となっている可能性があります。

頑固な冷えや肩こりに悩まされている、 いつも目がショボショボしている、 台所に立つと具合が悪くなる、掃除機が苦手である。

コールセンターやPCが乱立する職場で働いている、 水に触れるのが好き、自然の中に行くと元気になる。

これらに当てはまるときには、まずからだをアースすることをお勧めします。

大地(芝生)に裸足で立つことで、 電気が抜けてからだが楽になるのを実感できます。

進行するとわずかな電磁波に反応して、 具合が悪くなる電磁波過敏症に進展することがあるので注意が必要です。
(響きの杜クリニック 西谷雅史院長)
http://www.hibikinomori.jp/index.html

 

 

 

 

 

8.まとめ

更年期のうつ症状は、体の機能低下という要因のほかに この年代の女性が経験する、子離れ、夫の定年、肉親との死別、介護疲れ、 肉体や容姿の衰え、老後への不安など、 家庭環境や社会環境による心理的要因が引き金となる場合もあります。

このように自律神経失調症状と、 さまざまなストレスとが影響し合って、 更年期の症状は複雑になっています。

更年期障害なのかうつ病なのか 専門家でもその見極めは難しいと言えます。

更年期症状と決めつけて、我慢したり一人で悩まずに 家族に相談し、症状が気になるときには受診しましょう。

一方、更年期を深刻に受け止め過ぎるのもよくありません。

更年期は誰にでもある人生の通過点と考えて、 心の準備をしておきましょう。

体の変化を正しく理解し、 日常生活で健康管理をすることも大切です。

趣味を持ったり、体を動かしたり、 新しい生きがいを探すことで、 更年期の時期を豊かに過ごすことが大切です。

 

 

 

 


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