生理不順はサプリで治らない?!知らないと危険なワケと正しい選び方

cuncon / Pixabay

生理不順は、子宮筋腫や子宮内膜症が原因になっていたり、 不妊症の原因にもなると言われています。

もちろん、こうした病気だけが原因ではありませんが、 生理周期が不安定だったり、数ヶ月も生理が来ないと、 不安やイライラを感じますよね。

そんな時、婦人科を受診したようと、 考える方も多いと思います。

でも、受診する時間がなかったり、 恥ずかしさや何をされるんだろうといった不安もあると思います。

薬やピルを使って治療することにも、 抵抗があるのではないでしょうか。

そこで、何か他の方法で 生理不順を治したいと探している方にとっては、 サプリで生理不順が治ると聞いて、 魅力を感じていると思います。

サプリメントは薬とは違い、 一般的には健康補助食品や、 栄養補助食品と言われるものです。

最近は、ドラッグストアでも、 たくさんのサプリが市販されるようになりました。

ダイエットや美容に関するサプリもたくさん出ているので、 女性のあなたなら一度は目にしたことがあると思います。

サプリを手に入れるためには、 病院へ行く必要もありませんし、薬ではないため安全だと思い、 魅力的に感じているのではないでしょうか。

実際に、インターネットで調べてみると、 生理不順を治すという謳い文句のサプリが、 ずらっと並んでいたり、治ったという体験談がたくさん出て来ます。

実は、ここに危険が潜んでいます。

軽い気持ちで、 これらの情報を鵜呑みにしてはいけません。

そもそも、「治る」「効く」「有効成分」などの表現は、 法律に触れてしまう誇大な表現の可能性があります。

つまり、真実ではない情報もあるということです。

そこで今回は、生理不順を改善するために、 サプリを使う際の危険や注意点をまとめました。

さらに、正しいサプリの選び方もご紹介します。

治ると思っていたのに治らない、 それどころか悪くなってしまったなんてことになる前に、 ぜひ一度目を通してください。

 

 

 

 

 

1.生理不順とサプリの危険な関係

生理不順を改善しようとサプリを使う前に、 知っておくべきことがあります。

それは、なぜサプリメントが、 生理不順を改善するのかと言うことです。

ここを間違えると、 サプリには薬と同じような効果があると思い、 使い続けてしまいます。

しかし、中には効果がない物だったり、 逆に健康を害する可能性もあります。

実際に、サプリによる健康被害は、 いくつも報告されています。

ただ、こうした方も、 サプリを使い始める前には、 本当に効果があるのかと不安や疑問を感じていたと思います。

それにも関わらず、 なぜ安易にサプリを使い始める方が多いのでしょうか。

それは、インターネットで調べてみると、 「生理不順が治る」「これを飲んで生理不順が治った」という情報で
溢れているからです。

「治る」「効く」「有効成分」こんな言葉を目にすると、 それなら私も試してみようと考えてしまいますよね。

しかし、サプリは薬ではないため、 こうした効能や効果を表現することは、 薬事法違反などの法律違反になることがあります。

つまり、誇大に表現されているということです。

こうした間違った情報に惑わされてはいけません。

厚生労働省も次のように注意を促しています。

食生活を通じた健康づくりに対する関心の高まりから、「健康食品」を利用する方がますます多くなってきています。
そのような中で、 その健康増進効果等について 必ずしも根拠が十分でない情報が氾濫するなど、消費者の方々が「健康食品」を適切に利用することが困難な状況も 一部に生まれてきています。
引用:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/tekiseturiyou.html

つまり、生理不順が治る根拠もないのに、 治ると表現されていたり、 あたかも治るように思わせるような表現がされていることがあるのです。

では、なぜこうしたサプリが溢れているのでしょうか。

 

 

 

2.なぜ多くのサプリが市販されているのか?

現在は、多くの人がサプリという言葉を知っています。

実際に、乳児から高齢者までサプリを利用しています。

消費者庁の資料によれば、約8割の方がサプリの使用経験があるとされます。

テレビを見ていれば、 頻繁にサプリメントのCMや、 通販番組で紹介されていますし、 ドラッグストアでもずらっとサプリメントが並んでいますよね。

ただ、サプリについて、 正しく理解している人が少ないのも事実です。

実際に健康被害も数多く出ていまし、薬と同じように考えている方もいます。

2-1.サプリと薬の違い

サプリとはサプリメントを略した表現で、 健康食品とも言われます。

つまり、食品の一部であり、 薬(医薬品)とは全く別物です。

サプリは錠剤やカプセルになっているものが多く、 見た目も薬に似ていますが、 あくまで食品として位置付けられているのです。

健康食品と聞くと、 健康に良い特別なものとイメージしますが、 実はニンジンやピーマンと同じものとして 分類されているということです。

では、サプリとニンジンやピーマンとの違いは、 どのようなものなのでしょうか。

消費者庁の資料には次のように書かれています。

特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品
引用:消費者庁 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin368.pdf

例えば、美容やアンチエイジングに良いされる コエンザイムQ10というものを聞いたことがあると思います。

これは、テンサイやサトウキビなどから、 コエンザイムQ10という成分を抽出して凝縮したものです。

このように、「健康食品」「成分濃縮」と聞けば、体に良いものだったり、 病気などを治して健康になるためのものだというイメージを受けると思います。

しかし、あくまでニンジンやピーマンと同じ、 食品として扱われているのです。

その大きな違いは、 特定の成分だけを抽出していることです。

 

 

2-2.サプリのメリット

なぜこれほどまでに、 サプリが増えて簡単に手に入るようになったのでしょうか。

それは、栄養摂取が効率的にできるからです。

昔は、カルシウムが不足していたら小魚を食べたり、 牛乳を飲みましょうと言われました。

しかし、現在は、サプリを飲みましょうと言われます。

牛乳コップ1杯(200ml)には、220mgのカルシウムが含まれています。

1日に必要なカルシウム量650mgですので、 コップ3杯の牛乳を飲むことが必要になります。

もしかしたら、 コップ3杯くらい意識すれば、 簡単に飲める方もいるかもしれません。

しかし、牛乳に含まれるカルシウムは、 全て体に吸収される訳ではありません。

吸収率というものがあるからです。

牛乳のカルシウム吸収率は40%と言われます。

つまり、コップ1杯から吸収できるカルシウム量は、 220mgの40%である88mgになります。

すると、毎日コップ7杯の牛乳(1,400ml)を 飲むことが必要になります。

牛乳パック1本が1,000mlですので、 毎日およそ1.5本の牛乳を飲む必要があると計算になります。

これは、非常に効率が悪いですよね。

これを解消するのがサプリです。

カルシウムという成分が凝縮されたサプリを飲めば、 コップ7杯の牛乳を毎日飲む必要がなくなるのです。

例えば、ある有名会社が販売しているカルシウムサプリメントは、 わずか4粒の錠剤で300mgのカルシウムが含まれるとされています。

これなら、牛乳を毎日7杯も飲めなくても、 必要なカルシウムが摂れそうですよね。

さらに、サプリには複数の成分が含まれています。

例えばカルシウムの場合、先ほどの吸収率を高めるために、 ビタミンDが含有されていることがあります。

このように、効率的に必要な成分(栄養素)を 摂ることができるのがサプリです。

現代人は、だれもが毎日忙しく過ごし、 食事や睡眠が不規則になりました。

さらには、食事の欧米化により、 栄養のバランスも崩れています。

こうした現実から、 効率的に栄養を摂ることができるサプリに注目が集まり、 ドラッグストアやインターネットでも、数多くのサプリが市販されるようになったのです。

サプリは健康補助食品や栄養補助食品とも言われるように、 現代の生活環境や生活習慣を補助するという、 時代にマッチしたものだったのです。

 

 

 

3.生理不順にサプリが効くと言われる理由

ここまでお伝えしたように、 サプリは薬ではないため、 ある特定の病気や症状を直接的に治すものではありません。

熱を下げるための解熱剤や、 痛みを抑えるための痛み止めとは違うのです。

しかし、インターネットで調べてみれば、 生理不順に効く、治ると言われるサプリが、 数え切れないほど出てきます。

では、なぜ生理不順にサプリが効くと言われるのでしょうか。

それは、生理不順を引き起こす原因にありました。

3-1.生理不順の原因

生理不順の原因は、 生理が起こる仕組みを理解するとわかります。

つまり、エストロゲンやプロゲステロンと言われる、 女性ホルモンのバランスが変化することによって、 生理が起こるのです。

さらに、この女性ホルモンは、 脳からの指令を受けて増減しています。

つまり、生理不順の根本的な原因は、 脳からの指令が乱れることになります。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

その原因は、次のようなものがあります。

・精神的なストレス
・肉体的な疲労
・食生活の乱れ
・睡眠不足
・冷え性
・過激なダイエット

つまり、不規則な生活習慣が、 主な原因になっているのです。

 

 

3-2.生理不順に効くサプリとは

実際に生理不順に効くと言われるサプリには、 次のようなものがあります。

・マカサプリ
・葉酸サプリ
・大豆イソフラボンサプリ
・ローヤルゼリー
・プラセンタ

特に、マカや葉酸を勧める情報が多くなっています。

これらの成分が効くと言われる理由をご紹介します。

 

 

3-2-1.マカサプリ

マカとは、ペルーを原産とする植物のことです。

このマカには、女性ホルモンの分泌を促す成分や、女 性ホルモンと似た働きをする植物性エストロゲン、 ホルモンバランスを整えるアミノ酸やミネラルが含まれています。

こうした成分が、生理不順の改善に効くと言われています。

 

 

3-2-2.葉酸サプリ

葉酸とは、ビタミンの一種で、ほうれん草、ブロッコリー、いちご、 レバー、納豆などに多く含まれています。

この葉酸には、 女性ホルモンのバランスを整えるとされるビタミンEや、 ストレスを改善すると言われるビタミンB、 カルシウムが多く含まれています。

このほかにも、造血機能があるため、 冷え性を改善すると言われます。

これらが、生理不順の改善に効くと言われる理由です。

 

 

3-3.生理不順はサプリでは治らない?!

これだけ見ると、 サプリを飲めば、生理不順が治るように 感じられるかもしれませ。

しかし、それは間違いです。

なぜなら、サプリは食品の一部であり、 栄養の補助が目的だからです。

つまり、生理不順の原因となる、 ストレスや食生活の乱れなどの、 不規則な生活習慣からくる栄養不足を補うものが、
サプリだということです。

薬のように、それを飲んでいれば治るというものではありません。

生理不順の原因をみつけ、 それを改善するために、 サプリも使うというのが正しい方法です。

例えば、葉酸が不足していることが原因だったとします。

そうした場合には、 安易に葉酸サプリに手を伸ばすのではなく、 葉酸を含むほうれん草やブロッコリーを食べるように気をつけ、 足りない部分をサプリで補うということです。

さらに、栄養をたくさんとればいいというものではありません。

サプリは成分が凝縮されているものですので、 過剰に摂ることによる被害も出ています。

 

 

 

4.正しいサプリの選び方

サプリを使用している人は、 どのような基準でサプリを選び、 どこで購入しているのでしょうか。

消費者庁の資料には次のように記載されています。

健康食品やサプリメントを利用する際の情報源は、製品の広告、家族や友人・知人などの身近な人から得た情報、テレビ・雑誌の情報が大きくなっています。
製品の購入経路は、店頭が多いものの、最近ではインターネットを介したものや 通信販売のルートも増加しています。
引用:消費者庁 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/pamph_healthfood_d.pdf

ここで、注意しなくてはならないことは、 こうした情報が本当に正しいものなのかどうかということです。

特に、広告やインターネットの情報には注意が必要です。

これまでお伝えしたように、 サプリは食品の一部であり、 また栄養の補助という位置付けです。

つまり、薬のように、 それを飲めば生理不順が治るというものではありません。

それにもかかわらず、 「治る」「効く」「有効成分」と言った言葉を多く目にします。

実は、こうした表現は薬事法違反になることがあります。

簡単にお伝えすれば、 厳しい実験や検証の結果、国がその効果を認めたものだけが、 こうした表現をすることができるです。

そのほか、景品表示法にも触れてしまうことがあります。

健康や美容、ダイエットに関する商品の広告やCMには、 必ずと言っていいほど 「個人の感想であり、効果、効能を示すものではありません」という 注意書きが見られます。

これらは、薬事法や景品表示法に触れないような対策です。

でも、小さな文字で一瞬しか表示されなかったり、 それ以上に効果をうかがわせる表現が、 大げさにされていたりするので、 気づかないことがありますよね。

消費者の立場からはわかりづらいですが、テレビなどの場合は、規制が厳しいこともあり、 こうした対策がされています。

しかし、インターネットの場合には、 さらに注意が必要です。

「治る」「効く」「有効成分」という言葉が、 当たり前のように出てきます。

特に、おすすめのサプリ商品が、 ずらっと紹介されているような情報には注意しましょう。

このような、本当に効果があるのか、 誰が販売しているのかわからないようなものは、 避ける必要があります。

しかし、正しく使えばメリットもあります。

毎日忙しく働いていたり、欧米化した食生活や保存料、 添加物などが多く含まれるものを食べるようになった現代では、 どうしても栄養が偏ったり不足しがちです。

こうした問題を解消するためには、サプリを使うのも一つの手段です。

効率的に栄養補給ができるからです。

正しくサプリを選ぶ際には、 次のことに注意しましょう。

1.原料の記載(できれば原産地)があり、天然素材でつくられている
2.成分が正確に単位づけ(mg、μg、IUなど)で表示されている
3.加工方法が適切であること
4.目的に応じて、適切な量の栄養成分がふくまれていること
5.同じ成分なら安い方が良いと判断するのは間違い。
天然素材で丁寧に作るためにはある程度費用がかかる
6.商品の宣伝が個人の体験だけのものは万人の認めるエビデンス
(医学的証拠)がないと思うべき
引用:田中消化器クリニック
http://www.tanaka-cl.or.jp/anti-aging/chance/anti-aging11/anti-aging12/index.html

これをシンプルにすると、 次のような3ステップになります。

・ステップ1:自分にとって必要な成分を調べる
「○○に効く」という理由だけで判断するのは危険です。

まず、あなたの目的を達成するために、 必要となる成分を調べる必要があります。

今回の生理不順を改善することが目的であれば、 次のようなものになります。

・マカサプリ
・葉酸サプリ
・大豆イソフラボンサプリ
・ローヤルゼリー
・プラセンタ

また、病院でもむやみに薬を処方せずに、 サプリメントを勧めているところもあります。

そうした病院を受診すれば、 自分にとってどのような成分が必要なのかを聞くこともできます。

・ステップ2:必要成分を含むサプリを探す
これもステップ1と同様に、 「○○に効く」「○○が治った」という言葉に、 惑わされないようにしましょう。

必要としている成分が、 含まれているサプリを選ぶことが大切です。

成分表示を必ず確認しましょう。

成分表示すら無いようなものや、 含有量が記載されていないものには注意しましょう。

・ステップ3:製造会社、メーカーを調べる
最後に、そのサプリが、 どこで作られているのかを調べましょう。

サプリは、薬ではないから安心だと思われている方もいますが、 そうではありません。

故意的に薬の成分が含まれていることもあります。

それを知らずに飲めば、 重大な副作用を引き起こす可能性もあるということです。

また、薬は1錠ずつ、 どれも同じだけの成分が含まれていますが、 サプリの場合にはそうでない場合もあります。

ひどい場合には、 記載されている成分が含まれていないということもあります。

こうした問題を解消するためには、 そのサプリが信頼できる会社や、 メーカーで製造されているかを調べることが重要です。

今は、インターネットを使えば、簡単に調べることができますし、コールセンターやお客様相談センターがあれば、
直接確認することもできます。

また、健康食品に関する情報は、 次のようなところでも調べることができるのでご紹介します。

万が一、健康被害にあった場合の連絡先にもなります。

厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/
内閣府食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp
消費者庁 http://www.caa.go.jp/foods/
国立医薬品食品衛生研究所 http://www.nihs.go.jp/index-j.html
国立健康・栄養研究所 http://www.nibiohn.go.jp/eiken/
国民生活センター http://www.kokusen.go.jp

 

 

 

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

生理不順を改善するために、サプリを使う場合の危険性や、 サプリの選び方について詳しくお伝えしてきました。

まず大切なことは、 サプリは薬とは違い、 病気や症状を直接治すためのものではないとうことです。

食品の一部に分類されているのです。

また、健康補助食品とも呼ばれるように、あくまで健康を補助するためのものです。

テレビやCM、広告やインターネットで謳われているような、 「生理不順が治る」「効く」「有効成分」という表現には注意してください。

そもそも、サプリはこうした表現をして、 販売することが法律で禁止されています。

つまり、誇大な表現で売されているものがあるということです。

そのような危険なサプリを使うことによる健康被害は、 厚生労働省や消費者庁などからも、 数多く報告されているため、注意が必要です。

こうした危険を防ぎ、 正しいサプリを選ぶためには、 次の3ステップを心がけてください。

ステップ1:自分にとって必要な成分を調べる
ステップ2:必要成分を含むサプリを探す
ステップ3:製造会社を調べる

今回の記事を参考にしていただきながら、 正しくサプリを選び、 生理不順の不安やイライラから解放されましょう。

 

 


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