肩こりと首こりを見分ける4つのポイントとは?

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なかなか肩こりが改善しない場合、 もしかしたら首こり(頚椎症)の可能性があるかもしれません。

肩こりと首こり(頚椎症)は、 どのように異なるのでしょうか。

4つのポイントから、違いについてみていきます。

 

 

 

1.肩こりと首こり(頚椎症)の違い

肩や首が凝ったり、痛んだりしてつらい症状が続くと、 肩が凝っている、首が凝っていると、私たちは何気なく言っています。

実際に肩こりの症状と首こりは、どのように違うのでしょうか。

その違いについてみていきたいと思います。

首の筋肉が原因で肩が凝っているとすると、 それは首こりではなく肩こりになります。

ツライ症状を感じる場所で、 首こりと肩こりと言葉を分けるのが適切といえるでしょう。

ツライ症状を感じる場所以外の違いは、 神経症状として出るか出ないかという点があります。

首こりについてもう少し詳しくみていきましょう。

1-1.首こり

首には7つの骨があり、その中で首の付け根にある骨 「第7頸椎」は頭の重みによる負担が最もかかる場所です。

この部分の疲労は首こりになりますが、 肩こりと勘違いされる場合がとても多いと言われています。

首にはたくさんの神経が集中しています。

例えば、首には上神経節・中神経節、星状神経節という 自律神経(交感神経)が存在します。これらが首こりによって、 圧迫刺激されることによりバランスを乱し、偏頭痛や吐き気、めまい、 睡眠障害といった自律神経失調症状が引き起こされます。

この神経(交感神経節)は、左右一対あり、 数珠のように首から腰まで背骨の際を一つながりになり、 交感神経幹という組織を形成します。

そのため、それらが不調となると、 肩甲骨や背中の不快感にもつながってしまうのです。

また、自律神経への影響として血圧の変動といった、 循環器領域や各内臓機能も不安定となり、 イライラや情緒不安定などの精神症状にもつながります。

加えて、迷走神経という副交感神経も脳から出て、 首の筋肉間を通って内臓へと下降していくため首こりにより、 不要な刺激を受けることでバランスを乱し、内臓諸機関の機能を乱します。

肩こりは主にその局所のつらさに留まる一方で、 首こりは、首だけにとどまらず、悪化・長期化すると、 自律神経系の異常をきたし全身症状へと移行していくため、 首こりのほうがつらいと感じる方が多い傾向にあるようです。

1-2.頚椎症

頚椎症は、首の骨や関節・靭帯などに 何らかの以上が起きている診断名です。

首こりのところでも少しふれましたが、 首の骨(頚椎)は、7つ積み重なってできています。

この骨同士が椎間関節でつながっています。

1つずつは大きく動くことはできませんが、 7つの骨が連動することで、天井を見上げたり、 自動車で後ろの安全確認ができたり、下をのぞきこんだりすることができます。

他の部分の骨、例えば背中の骨や腰の骨に比べると、 上下、左右、ねじるなどの広範囲を動かすことができるようになっているのです。

しかし、長年首を使っていると、 椎間板や椎間関節、神経組織に、 知らず知らずのうちに負担がかかっています。

その負担が積み重なると、頚椎症として肩こりや首こり、 腕の痛みやだるさ、首を動かすことによる痛みや可動域が狭まる、 電気が走るような痛みやしびれ、感覚鈍麻などの 痛みや神経症状が出ることになります。

病院で、頚椎症の病名がつけられる対象は、 以下のような状態のときになります。

・首、肩などを含めて、頚部痛がある
・首を動かすことで痛みがともなう
・首の可動域に制限がある
・レントゲンで椎間関節変形がみられる

頚椎症は、長年体を使ってきたことによって起こっているものなので、 一定以上の年齢になれば誰にでも起こるものです。

ですから、治療と言っても根本的に直せることはありません。

しかし、痛みや過剰な負担がかかっているのであれば、 負担を軽減することによって、 痛みを解消したり、和らげることはできるでしょう。

 

1-3.肩こりと首こり(頚椎症)の違い

肩こり、首こり(頚椎症)についてみてきました。

まとめとして、肩こりと首こり(頸椎症)の違いを確認したいと思います。
①.首や肩や背中以外に、腕や手などに痛みが発生しているかどうか。
首こり(頚椎症)の神経痛は腕や手なども痛みを発生させる可能性が高く、 一部分ではなく、いくつかの部分に症状がでてくる場合は、 単純な肩こりでは考えにくい症状の一つです。

もし、腕や手などにも痛みが発生している場合は、 高い確率で首からの神経痛と考えることができるでしょう。
②.夜寝ている時に痛みが発生しているかどうか。
首こり(頚椎症)の神経痛は夜間や朝方に痛みを発生させることが多く、そのため睡眠障害を伴なう人も多くいます。
夜寝ている時に痛みが発生している様であれば、神経痛の可能性があります。

③.マッサージなど治療の後に、頻繁に症状が悪化する。
単純な肩こりに関しては、 マッサージや強い刺激の治療でも問題がないことが多いのですが、 首こり(頚椎症)の神経痛の場合は、強い刺激と相性があまり良くありません。

マッサージなどを受けた後に、揉み返しなどが発生して、 症状が悪化する可能性が高くなりますので、 普段から揉み返しを感じることが多い場合は、 首からの神経痛の可能性が高いと言えるでしょう。
④.首を動かすと、首や腕や背中に痛みがでる。
首を動かす、特に首の後屈という動作は、 神経を圧迫する方向の動作のため、首こり(頚椎症)が原因で発生する神経痛の場合、 この動作で痛みが発生することが非常に多くなります。

しかし、軽度の症状では痛みが発生しないこともありますし、 人によっては首の後屈では痛みが発生せず、 前屈(うつむく動作)や、回旋(横を見る動作)といった動作で、 痛みが発生する人もいます。

個人差があるので、首の限定した動作を行うと、 必ず痛みが発生する場合は首こり(頚椎症)の可能性があります。

この他にもいくつか特徴がありますが、肩こりの症状と限定した場合は、 この4点を気をつけていただければ、だいたい判別可能だと思います。

 

 

 

 

2.頚椎症の種類

一口に頚椎症といっても、大きく分けると以下の3種類に分けられます。

2-1.変形性頚椎症

変形性頚椎症は、悪姿勢、老化、スポーツ、事故による損傷、 長年の生活習慣などによって頚椎が変形し、 首、肩、腕、指などに痛み(凝り)を感じる症状のことで、 この変形性頚椎症から「頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症」に繋がっていきます。

2-2.頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症は、頚椎の変形などによって神経根が圧迫されたために、 首、肩、腕、指などに痛み(凝り)、痺れを感じる症状のことで、 レントゲン検査、MRIなどによって診断されます。

2-3.頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症は、頚椎の変形などによって脊髄が圧迫されたために、 肩、腕、指、足などに痛み(凝り)、痺れ、運動障害、歩行障害が生じたり、 場合によっては顔面麻痺、排尿障害が生じることもある症状のことで、 レントゲン検査、MRIなどによって診断されます。

 

 

 

 

3.頚椎症の症状と治療

3-1.頚椎症の症状

頚椎症は原因によって、 変形性頚椎症、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症の3種類に分けられ、 原因によって症状は若干異なりますが、
基本的には以下のような症状が徐々に現れてきます。

・首、肩、背中の痛み(凝り)
・腕、指の痛み、痺れ
・冷え
・感覚麻痺
・運動障害
・歩行障害
・排尿障害
・血行障害
・指の変形

 

3-2.頚椎症の治療

頚椎症のところでも説明しましたが、 頚椎症は、長年体を使ってきたことによって起こっているものなので、 一定以上の年齢になれば誰にでも起こるものです。

ですから、治療と言っても根本的に直せることはありません。

そのため、対処療法として、病院では、 湿布や痛み止めなどが処方されることが多いようです。

治療は症状によって異なりますが、 症状別に以下の治療が行われます。

・姿勢の改善
・薬物療法(性消炎薬・ステロイド剤など)
・頸椎固定用のカラーの装着
・温熱療法
・レーザー治療
・低周波
・頚椎牽引
・手術

痛みや過剰な負担がかかっているのであれば、 負担を軽減することによって、痛みを解消したり、 和らげることはできるでしょう。

首こり(頚椎症)が疑われる場合、 自己判断で治療するとより症状が悪化する恐れがありますので、 必ず専門医の診察を受けましょう。

 

 

 

 

4.まとめ

なかなか肩こりが改善しない場合、 もしかしたら首こり(頚椎症)の可能性があるかもしれません。

肩こりと首こり(頚椎症)の違いについてみてきました。

首こり(頚椎症)は、肩だけでなく、 体の他の部分の痛みや辛さが生じることがあります。

残念ながら、頚椎症は、長年体を使ってきたことによって起こっているものなので、 一定以上の年齢になれば誰にでも起こるものです。

ですから、治療と言っても根本的に直せることはありません。

しかし、痛みや過剰な負担がかかっているのであれば、 負担を軽減することによって、痛みを解消したり、和らげることはできます。

首こり(頚椎症)が疑われる場合、痛みやしびれなどが、 肩だけでなく広範囲に及ぶときなどは、無理せず、 専門医の診察を受けましょう。

 

 

 


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