原因は遺伝?!家庭でできる坐骨神経痛に効果的な4つの療法を紹介

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腰や太もも、足といった下半身部分に痛みや痺れを感じて、 整形外科や整骨院を受診した経験はありませんか?

この痛みや痺れから、 解放されたいと思ったことはありませんか?

その症状の原因は、「坐骨神経痛」が考えられます。

そして、坐骨神経痛の原因は、 「遺伝」であると診断される場合もあります。

坐骨神経痛は腰や太もも、足先まで痺れたり痛みがあったりと、 生活の様々なシーンで障害になるような症状が現れます。

生活に支障を来す前に、 早期に痛みや痺れなどの症状を改善したいですよね。

そのためには、坐骨神経痛とは何なのか、何が原因なのか、痛みの根本は何なのかを詳しく知る必要があるのではないでしょうか?

そこで、坐骨神経痛が起こる原因と症状の特徴、早期に症状の改善が期待できる4つの療法や、 困ったときの治療院選びも含めて詳しくお伝えします。

 

 

1 坐骨神経痛の原因とは?

1-1 坐骨神経痛になる原因

坐骨神経痛の原因として、 よく挙げられているのは3つの病気です。

・椎間板ヘルニア
・脊柱菅狭窄症
・腰椎分離すべり症

この3つに共通しているのは、 「骨や組織の変形で脊椎の神経を圧迫している」ということです。

生活の中で負担や負荷が脊椎にかかり、脊椎の神経を圧迫してしまうと、 腰やお尻、太もも、ふくらはぎ、足裏など下半身のあらゆる場所に、痛みや痺れといった症状が発生します。

これが一般的に「坐骨神経痛」と言われているのです。

つまり、椎間板ヘルニアなどの病気が原因となって、 坐骨神経痛という症状が現れているというわけですね。

上記の3つの病気の主な違いをわかりやすく説明すると、
・椎間板ヘルニア・・・下半身の片側、片方の足に症状が現れる
・脊柱菅狭窄症&腰椎分離すべり症・・・下半身の両側、両足に症状が現れる

下半身の片側に痛みや痺れがあれば、 椎間板ヘルニアの可能性が高く、 下半身の両側に痛みや痺れがあれば、 脊柱菅狭窄症か腰椎分離すべり症の可能性が高いというわけです。

他にも、坐骨神経痛の原因と考えられているのは、
・交通事故の後遺症
・転倒した際の外からの強い力

これらは、交通事故や転倒によって、外から体に強い力が加わることで、 腰椎を変形させ、神経が圧迫されることによって発症すると考えられています。

交通事故の中でも、 坐骨神経痛を誘発しやすいと言われるのが「追突事故」です。

信号待ちや渋滞中に、 後ろからドン!と追突された場合、片足でブレーキを踏んでいる状態で、 後ろから急激に強い力が体に加えられます。

これにより、片足や腰に大きなダメージを受けてしまい、 坐骨神経痛を発症してしまう恐れがあるということです。
事故の直後は、特になんとも無いと思っていたら、 「時間が経ってから発症した」という人も少なくないようです。

そして、転倒も交通事故と同じように、 外部からの強い力が体に加えられることで、 坐骨神経痛を発症してしまうと考えられています。

ここで気をつけていただきたいのは、 腰を直接打ち付けていなくても、坐骨神経痛になる可能性があるということです。

例えば、転倒した際に足を強く打ち付けたとします。

その場合、腰を打っていないから大丈夫と思っていると、 後日、坐骨神経痛を発症するといったケースも有るようです。

転倒するというのは、自分で想像している以上に、 体の様々な箇所にダメージを与えていると考えられます。

「足を強く打ち付けた」という場合でも、 その時の衝撃は足を伝って腰にも確実に届いているとのことです。

つまり、坐骨神経痛は腰の周辺に直接ダメージがない場合でも、 発症する可能性があるというわけですね。

坐骨神経痛は痛みや痺れが出る部分が、 腰やお尻、太もも、ふくらはぎ、足裏など、下半身の広範囲に発生するため、 どこが原因になってもおかしくないと考えられます。

特に外部から強い衝撃を受けた場合は、 現在、痛みや痺れの症状が無いとしても、 一度医療機関で詳しく検査することをオススメします。

では「遺伝」と関係が無いかというと、 全く関係が無いとは言い切れないと考えられています。

そのことについて詳しく見ていきましょう。

 

1-2 坐骨神経痛に遺伝は関係するのか?

坐骨神経痛の原因の1つ「椎間板ヘルニア」は、 椎間板という腰椎の間にあるクッションが、突出(ヘルニア)することで神経を圧迫する病気です。

椎間板は使えば使うほど変化しますので、 「加齢や老化による椎間板の変化」や、 「ハードなトレーニングによる椎間板の変化」などが、 椎間板ヘルニアの原因だと考えられています。

一見、遺伝は関係しないのかもしれませんが、 近年の研究で「遺伝が原因である」ということがわかってきました。

 

第2章 病態

■ Clinical Question 5

腰椎椎間板ヘルニアの発症に遺伝的背景はあるか

要約

【Grade C】

腰椎椎間板ヘルニアや椎間板症の発症にはさまざまな背景が寄与しており,遺伝的背景もその1つにあげられる.

タイプIX,XIコラーゲンやCILP,ビタミンD受容体の遺伝子多型性の関与が報告されているが,民族間での差異や発症頻度に差があり,今後詳細な検討が望まれる.

背景・目的

腰椎椎間板ヘルニアは特に若年性で家族集積性が高いことが知られている.

ここでは,腰椎椎間板ヘルニアの遺伝的背景についてゲノムの多型を調べて多因子疾患の発症に関連する遺伝子を解析した,分子生物学的特徴について検討する.

解説

腰椎椎間板ヘルニアで手術を行った38例の一親等以内の親族(椎間板群)と,肢疾患と診断され腰椎椎間板性疼痛の既往のない50例の一親等以内の親族(上肢群)にアンケート調査を行った報告がある.

これによると,椎間板群の28%,上肢群の2%が腰椎椎間板性疼痛の定義にあてはまっていた.

また椎間板群の7例が腰椎椎間板性疼痛のために手術を受けていたが,上肢群に手術を受けた例はなかった.

以上より,腰椎椎間板性の疼痛や損傷は家族性に起こりやすいと結論した(DF01121, EV level 6).

21歳以下の腰椎椎間板ヘルニア手術群63例と対照群を比較した報告では,手術群では32%に家族歴があったが対照群では7%であり,約5倍の頻度で若年者の腰椎椎間板ヘルニアにおいては家族性の素因を有していた(DF02430, EV level 5).

18歳以下で手術を行った腰椎椎間板ヘルニア40例と,年齢・性別をマッチングした対照群120例を調査した報告でも,対照群と比べて家族性素因が認められた(odds ratio 5.61)(DF02343, EV level 6).

以上の報告から,腰椎椎間板ヘルニアの発生にはある程度は遺伝的背景が関与すると考えられ,特に若年性腰椎椎間板ヘルニアでは明らかに家族集積性があるといえる.

また,変性のない椎間板からヘルニアが発生することはないので,椎間板変性はヘルニアの発生に直接的には関連しないもののある程度は関与しているといえる.

椎間板変性と遺伝的背景との関連にはいくつかの報告がある.

20組40例の男性の双子を対象にした調査では,MRI上椎間板の輝度や椎間高に対する影響は,双子であることが喫煙や年齢の10倍影響を与えると報告されている(DF01473, EV level 9).

腰椎変性疾患で手術を行った65例と,年齢・性別でマッチングした脊椎以外の疾患で手術を行った67例を対象にした報告では,腰椎変性疾患で手術を行った群では44.6%に腰椎変性疾患の家族歴があった.

一方,脊椎以外の疾患で手術を行った群では25.4%に腰椎変性疾患の家族歴があり,両群間に有意差を認めた.odds ratio analysisでは2.37倍で,腰椎変性疾患で手術を行った群のほうが腰椎変性疾患の家族歴があったと報告されている(DF01379, EV level 6).

また,最近腰椎椎間板ヘルニア発症の疾患遺伝子としていくつかの候補遺伝子が報告されている.

フィンランドからタイプIXコラーゲンのα2鎖のトリプトファン多型は椎間板症に寄与しているが(D2F02307, EV level 9),タイプIX コラーゲンのα3鎖のトリプトファン多型変異は,椎間板症の患者群においてコントロール群と比較し3倍多いと報告された(D2F02308, EV level 9).

日本人およびギリシャ人を対象にした腰椎椎間板ヘルニア患者では,タイプIX コラーゲンα2鎖におけるトリプトファン多型は存在しなかったことから(D2F02289, EV level 9),(D2F01902, EV level 9)],同じ疾患遺伝子でも人種間で腰椎椎間板ヘルニア発症に差があることが示されている.

タイプXI コラーゲンは軟骨特異的な細胞外マトリックスを構成するタンパクで,椎間板内の髄核および線維輪の双方に発現し,軟骨コラーゲン線維の直径を制御している.

タイプXI コラーゲンのα1鎖の制御遺伝子であるCOL11A1は椎間板変性の進行に逆比例して発現が減少し,その遺伝子多型は腰椎椎間板ヘルニア患者群と関連していた(D2F00094, EV level 6).

 

ほかに,CILPは軟骨内に介在するタンパクであるが,TGF-βと結合することで軟骨基質の産生を抑制するが,その遺伝子多型は腰椎椎間板ヘルニア患者群と関連がみられたとの報告(D2F02284, EV level 9)や,ビタミンD受容体の遺伝子多型が椎間板変性および腰椎椎間板ヘルニアの発症に関連がみられたとの報告もある(D2F00803, EV level 9).

引用元 椎間板ヘルニアガイドライン(http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0017/G0000309/0020

わかりやすく説明しますと、 両親が椎間板ヘルニアや坐骨神経痛を経験したことがあるという人は、 一般の人よりも5倍近く症状が出やすくなるということです。

では、遺伝も原因に加えられるとしたら、「打つ手は無いのか」と思われるかもしれませんが、 坐骨神経痛の症状を詳しく理解することで、 痛みや痺れを生み出している根本を知ることが出来ますので、詳しく見ていきましょう。

 

 

2.坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛は「坐骨神経」という、 腰から太ももを通って足先に伸びる長い神経が、 椎間板ヘルニアなどが原因で圧迫されることで起こります。

そのため痛みや痺れが起こる範囲は、 坐骨神経に沿って長く広い範囲で起こるのが特徴です。

腰回り、お尻、太ももの裏、ふくらはぎの外側、足先、足裏、 このあたりに痛みや痺れを感じる場合は、 坐骨神経痛を疑ったほうがいいかもしれません。

2-1 坐骨神経痛の代表的な症状の特徴

では、坐骨神経痛を発症した場合、 どのような痛み方や痺れ方をするのでしょうか?

坐骨神経痛の代表的な症状と言われているのが、
・常に腰やお尻にピリピリとした痛みや痺れがある
・足が激しく痛み、少し歩くと歩けなくなる
・安静時でも腰やお尻、足が痛む
・前かがみになると腰だけでなく足にも痛みが出る
・お尻が痛くて座っていられない、長時間立っていられない
・足の裏にジリジリした痺れがある
・太ももの外側や裏側、ふくらはぎや足首にジリジリとした痺れがある

このような痛みや痺れが発生するので、 生活の中で様々な障害になることが考えられています。

例えば、痛みや痺れがあるために、前にかがむのが辛いので、 ズボンや靴下を履くことすら難しいというケースも有るそうです。

これらの症状に少しでも心当たりがある場合は、 坐骨神経痛の発症を疑ったほうがいいかもしれません。

その他、坐骨神経痛の症状の特徴として「冷え」が挙げられます。

・いくら温めても足の冷えが取れない
・くるぶしあたりから足先までが冷たい
・足が冷えて足先の感覚が無い

このような症状がある場合は、 坐骨神経痛が起こっている可能性があります。

冷え性だからと決めつけるのではなく、坐骨神経痛かもしれないと疑い、 悪化する前に早めに手をうつ必要があるでしょう。

症状がどんどん進んでいくと、痛みが激しくなり、 歩行が困難になる可能性もあるので、坐骨神経痛の症状の変化を知り、
適切な対策を取る必要があると考えられます。

2-2 坐骨神経痛の初期症状と末期症状の違い

坐骨神経痛の初期症状は、
・お尻や太ももあたりが痛むときと痛まないときがある
・腰やお尻、足全体に軽いダルさや違和感がある
・下半身に冷えを感じることがある
・痺れはないがダルさや重さがある

こういった症状のうちは、セルフマッサージやヨガ、ストレッチなどで、 症状を緩和することも充分可能だと言われています。

例えば、掃除をする場合も、汚れが少ない内にやってしまう方が、 かかる時間も手間も少なくて済みますよね。

体の痛みも症状が軽い内に手をうったほうが、 治るのが早い可能性が高まります。

続いて、末期症状としては、
・足の指先まで痛みや痺れがある
・筋肉が固くなり、足がむくむ
・痛みや痺れから歩行が困難になる運動障害が起こる
・排尿、排便をコントロールする神経が圧迫され、便秘や排尿障害が起こる

特に、運動障害、排尿障害が起こると、 一般的な生活が困難になることが予想されます。

歩くことすらままならない、となれば、 仕事や家事に集中することが出来なくなりますよね。

そうならないために、初期症状の段階で対策を講じて、 早期に坐骨神経痛を緩和する必要があるというわけですね。

では、症状の改善に効果が期待できる、 家庭でできる4つの癒やし方を詳しく紹介します。

 

 

 

3.坐骨神経痛の症状を緩和する4つの療法

3-1 血流を改善して痛みや痺れを緩和

坐骨神経痛の特徴に「下半身の冷え」がある、ということは、 下半身に上手く血が流れていないことが考えられます。

血流が悪いため、痛みを起こしている患部に老廃物が溜まり、 更に症状を悪化させていく場合があります。

つまり、冷えを改善するために血流を改善すれば、 痛みや痺れなどの症状の緩和が期待できるということです。

一般的に血流の改善に効果的とされているのは、
・ストレッチ
・マッサージ
・ヨガやウォーキングなど軽い運動
これらが代表的ではないでしょうか。

ただ、無理に体を動かすことは、 症状を悪化させてしまう恐れがありますので、 あまり体を動かすこと無く、血流を改善できる方法を紹介します。

それは「温冷交代浴」というもので、 家庭のお風呂で実践できる療法です。

やり方は、バスタブに少し熱めのお湯(42℃ 前後)を張って、それに1分程浸かり、 シャワーで冷たい水(15℃ ~20℃ )を1分程浴びるだけです。

温浴には血管拡張効果があり、 血流は足先や手の指先といった末端に向かって移動しようとします。

お風呂に入った時に、足先が「ジーン」となったことはありませんか?

それは、冷えた状態の体の血流が改善されて温まるため起こるのです。

逆に冷たい水を浴びると、体内の血管は収縮しようとします。

この血管の拡張と収縮を利用して血流を改善させるのが、 「温冷交代浴」なのです。

銭湯にある、 サウナと水風呂をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

サウナで体を温め、水風呂で体を冷やす、 温冷交代浴は、これを家庭で再現できるというわけですね。

バスタブにお湯を張るのが面倒であれば、 熱いシャワーと冷たいシャワーでも効果はほぼ同じです。

ただ気をつけていただきたいのは、 あまり長時間やらないことです。

温冷交代浴は効果が期待できる反面、 体への負担も大きいものになります。

特に、高血圧や心臓、循環器に疾患がある方、 発熱や体調不良を起こしている方は控えた方が良いとされています。

ご自身の体調と相談して試してみてくださいね。

3-2 坐骨神経痛の根本を刺激するアイテムを使ったストレッチ

「トリガーポイント」という言葉を聴いたことはありませんか?
「発痛点」とも言われますが、痛みが最も強い部分を指している言葉です。

坐骨神経痛のトリガーポイントは、 お尻、太もも、ふくらはぎ、膝裏、 このあたりにある筋肉に多いとされています。

自分の指で押してみて、 強く痛む部分があればそれが「トリガーポイント」というわけですね。

そこを上手に刺激してやれば、 痛みや痺れといった症状の緩和が期待できるとされています。

家庭で簡単にトリガーポイントを刺激する方法は、 「テニスボール」を使ったストレッチです。

例えばお尻のあたりに痛みや違和感がある場合、 まず床に仰向けに寝てリラックスした状態で、 痛みがあるお尻の部分にテニスボールをあてて、 ゆっくり体重をかけていけばOKです。

太ももやふくらはぎも同様に、 痛む部分と床の間にテニスボールをはさみ、ゆっくり体重をかけていけば、 トリガーポイントをしっかり刺激することが出来ます。
余裕があればボールが上下左右に転がるように体を動かせば、なお効果が期待できるとされています。

太ももの裏や膝裏を刺激する場合は、 膝の裏側にテニスボールをあて、正座をするように座り、 太もも、膝裏、ふくらはぎでボールを挟むようにすればOKです。

筋肉がほぐれているお風呂上がりにやると、 より一層効果的ではないでしょうか。

テニスボールを使用する理由は、 硬すぎず柔らかすぎず適度な弾力があるため、 強すぎる刺激にならないというメリットがあるからだと言われています。

そうはいっても初めてやる場合は、強く痛む可能性もありますし、 やりすぎると逆に悪化させてしまう可能性もあるので、 決して無理をしないようにしてくださいね。

3-3 体幹インナーマッスルを鍛えるトレーニング

腰や下半身の痛みから治療院を受診した際に、 「運動して下さいね」とか「腹筋がいいですよ」とか、 「筋肉が弱っていますね」と言われた経験はありませんか?

そうはいっても体を動かすのが億劫だとか、 痛くてあまり動かせないという場合もあるかと思います。

ですが、体幹のインナーマッスルが弱ってくると、 腰を支える力が弱くなってきます。

そうなると坐骨神経痛の症状がどんどん進むと考えられていますので、 しっかり腰を支える筋肉を付けたほうが良いというわけですね。

そこでオススメなのは、 「腹横筋」と呼ばれるインナーマッスルを鍛えるトレーニングです。

腹横筋は腹筋の1番深いところにある筋肉で、 骨を支える、正常な位置に調整するという役目を持っています。

腹横筋を鍛えるトレーニングは、 「腹筋」が効果的であるとされていますが、坐骨神経痛で悩んでいる方が腹筋をするのは結構辛いのではないでしょうか?

なので、簡単に腹横筋を鍛えるトレーニングを1つ紹介します。

やり方は、

1 床に仰向けに寝る
2 膝を軽く曲げて背筋を伸ば
3 お腹に軽く両手をあてる
4 ゆっくりとお腹を凹ませながら吐き出せるだけ口から息を吐き出す
5 最大限まで吐ききったら吸い込めるだけ鼻から息を吸う
6 これを5回1セットとして、1日に2セット行う

つまり、「床に仰向けに寝て深呼吸をするだけ」です。

これなら痛みや痺れが酷い方でも実践できるのではないでしょうか。

このテクニックは「ドローイン」と呼ばれていて、 普段使われない筋肉を刺激する効果が期待できるとされています。

今回は仰向けに寝た状態でのやり方を紹介しましたが、 もちろん立った状態でもドローインは行うことが可能です。

やり方は、
1 足を肩幅ぐらいに開いて軽くあごをひく
2 背筋を伸ばして軽く胸を張る
3 お腹に軽く両手をあてる
4 ゆっくりとお腹を凹ませながら吐き出せるだけ口から息を吐き出す
5 最大限まで吐ききったら吸い込めるだけ鼻から息を吸う
6 これを5回1セットとして、1日に2セット行う

これなら、いつでもどこでも、 気がついた時に少し意識するだけでできるので簡単ですよね。

腹横筋を鍛えることは、一般的な腰痛にも効果が期待できるので、 ぜひ無理のない範囲でやってみてください。

3-4 痛みを悪化させないちょっとした生活習慣のコツ

一般的に、坐骨神経痛は生活習慣を改善すれば、 痛みや痺れが緩和する可能性があると言われています。

長時間イスに座っているとお尻や足の付根が痛んでくるとか、 朝起きて顔を洗う時にかがむのが辛いという経験はありませんか?

その1番の原因は「姿勢が悪いこと」です。

特に最近増えてきたと言われるのが、 「スマホを長時間見ること」で姿勢が悪化している人です。

スマホは気軽に調べ物やゲームができたり ショッピングができる便利なアイテムなので、 長時間見ることが多くなっているのではないでしょうか?

坐骨神経痛とスマホを見ることは、 あまり関係がないように思うかもしれませんが、 実は長時間スマホを見ることは脊椎に大きなダメージを与えていると言われます。

坐骨神経痛の原因は、椎間板ヘルニアなどの、脊椎あたりに負担がかかり続けることで起こる病気です。

スマホを見る時は、 基本的に目線を下に落として見ることが多いですよね?

目線を落としているということは、 重い頭や首を前にもたげている状態ですので、 背中や腰に過度に負担がかかってしまいます。

それが長時間続くと、 脊椎に大きなダメージが蓄積してしまうので、 椎間板ヘルニアなどの病気になってしまう可能性があるのです。

なので、スマホを使う際の注意点として、
・適度に休憩を入れて、長時間同じ角度でスマホを見ない
・できるだけスマホを掲げて目線を落とさないようにする
・頭をなるべく垂直にするように意識する
これらを意識して取り入れてみるといいでしょう。

スマホは便利なアイテムですが、 使い方次第では姿勢の悪化につながる恐れがあるので、 ちょっとした工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

4 坐骨神経痛時にやってはいけないこと

坐骨神経痛に効果的な療法を4つ紹介しましたが、 逆に坐骨神経痛時にやってはいけないこともありますので、詳しく見ていきましょう。

4-1 長期間放置する

一般的な腰痛であれば、数日安静にしていれば、 自然に痛みも改善されていくと考えられていますが、 坐骨神経痛は放置しておくと、悪化してしまう恐れがあります。

それは、坐骨神経痛の症状の原因が、 「神経の圧迫」によるものであるとされていますので、 長期間に渡って神経を圧迫し続けることで、 神経が損傷してしまうと考えられているからです。

しかも、放置した時間が長ければ長いほど、 改善に時間を要する場合もあるとのことですので、 早めの対処をする必要があると考えられます。

4-2 外部から強い刺激を与えること

腰やお尻に、ダルさや痛み、痺れがある時に、患部をトントンと拳で強く叩いた経験はありませんか?

それは患部の筋肉が固まっているために、 本能的に叩いてほぐしたくなるからだと考えられます。

ですが、坐骨神経痛時にこれは逆効果だと考えられています。

拳でトントンと叩きたくなる場合、 すでに患部の筋肉が固くなっている状態ですので、 激しく叩いたりすると、逆に筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。

これは過度に強いマッサージやストレッチ、 負荷の高い筋力トレーニングも同様だとされています。

筋肉を傷つけてしまうと、痛みの元である患部の炎症を、 更に悪化させてしまう可能性があります。
腰やお尻を叩きたくなる、という時点で、 坐骨神経痛の症状の前触れである可能性は否定できませんので、 早めに医療機関で検査することをオススメします。

 

5 病院、治療院選びのポイント

坐骨神経痛が酷くなってくると、家庭での処置では手に負えなくなってくる可能性もあります。

そういった場合は医療機関を受診することをオススメします。

ただ、そうはいってもなにを基準に選べば良いのか、 迷うこともあるのではないでしょうか?

そこで、あなたに考えて頂きたいのは、 「坐骨神経痛になった原因を知りたいのか」、 「坐骨神経痛の症状を緩和したいのか」 のどちらを選択するか、ということです。

坐骨神経痛の原因は遺伝的な要素もありますが、 椎間板ヘルニア、脊柱菅狭窄症、腰椎分離すべり症など、 素人が判断するには難しいと考えられます。

原因を特定したい、検査を受けたいのであれば、整形外科を受診することをオススメします。

症状が辛くて生活が困難なため、 症状を緩和したいと考えるのであれば、 整骨院や整体院を受診することをオススメします。

ただ、坐骨神経痛は悪化すると、 最悪「手術」という選択も出てくるほどです。

下手な治療は症状を悪化させる可能性もありますので、 まずは、病院で原因を特定し、 その後、症状に合わせて治療法を選択するのが良いのではないでしょうか。

特に、交通事故や転倒によって、外部から強いダメージを受けた際には、 「異常はないから大丈夫!」と決めつけずに、 必ず医療機関で精密検査を受けることをオススメします。

 

6 まとめ

坐骨神経痛について様々な情報をまとめてみましたが、 いかがだったでしょうか?

坐骨神経痛は遺伝が関係する面もあるので、 ご自身で判断するのではなく、医療機関を受診して、 まずは原因をしっかりと把握するところからスタートするのがいいでしょう。

もし、症状が軽いうちであれば、

今回紹介した4つの療法
・温冷交代浴で血流改善
・テニスボールでトリガーポイントを刺激する
・ドローインで腹横筋を鍛える
・姿勢を改善するためにスマホの見方を変える
これらを活用してみてください。

ただし、1週間続けても症状が緩和しない場合は、 別の病気である可能性も否定できませんので、 早めに医療機関で詳しく検査を受けることをオススメします。

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