筋トレで坐骨神経痛は治らない!根本原因から改善する簡単な方法

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坐骨神経痛は筋トレで筋肉を強くしても治りません。

なぜなら坐骨神経痛は、 筋力の低下が原因で起こるわけではないからです。

お尻から太もも、足の先に痛みやしびれがあり整形外科へ行くと、 こんなことを言われなかったでしょうか。

「それは坐骨神経痛ですね。薬を出すので様子をみてください。
それから腹筋と背筋の筋力トレーニングをしてください。」

確かにその症状は坐骨神経痛かもしれません。

でも、症状を伝えただけで、簡単に坐骨神経痛だと言われませんでしたか。

それに具体的な筋力トレの方法は、 教えてくれなかったのではないでしょうか。

もしくは、接骨院や知り合いから、 それは坐骨神経痛だと言われて信じていませんか。

もしそんな時に、坐骨神経痛に筋トレが効くと聞いて、 安易な気持ちで始めると症状が悪化することがあります。

もしくは、なかなか治らない坐骨神経痛を治すために、 藁にもすがる思いで我慢しながら、 筋トレを始めようとしていないでしょうか。

本当に筋トレで治るのか、 症状が悪化するんじゃないかと不安だと思います。

では、なぜ坐骨神経痛には、 筋トレが効くと言われるのでしょうか。

それは、表面的な部分しか見ていないからです。

坐骨神経痛の原因を知ると、 筋トレでは治らない理由がわかります。

そして、筋トレよりも必要なことは、 姿勢を治すことだとわかります。

つまり、姿勢を治せば坐骨神経痛が改善するとうことです。

それに、そもそも筋トレをしたとしても、1週間や2週間では筋力は改善しません。

数ヶ月単位で継続することが必要です。

そんな大変な筋トレを我慢してやらなくても、 毎日簡単に続けられる方法で、 坐骨神経痛の根本原因である姿勢を治すことができます。

そこで今回は、 坐骨神経痛に筋トレをすると危険な理由と、 姿勢を治して坐骨神経痛を改善する簡単な方法をお伝えします。

 

 

1.坐骨神経痛が筋トレで治るのは間違い?!

筆者自身も過去に経験があるのでよくわかるのですが、 坐骨神経痛でツラくても見た目には異常がないので、他人にはなかなか理解してもらえません。

坐骨神経痛のツラさは、 経験したことがある人にしかわからないものです。

言葉で伝えようとしても、うまく表現できないような痛みやしびれがあります。

医者でもそうです。

お尻や太ももから足の先に痛みやしびれがあると、それは坐骨神経痛だと簡単に診断されます。

話を聞くだけで、 痛い場所を触ったり検査すらしない場合もあります。

医者は坐骨神経痛の症状は知っているかもしれません。

ですが、その本当の苦しみは、 経験したことがある人にしかわからないものです。

でも患者はこの苦しみから抜け出したくて、 その方法を必死で探します。

そんな時に、坐骨神経痛には筋トレが効くと言われれば、本当は筋トレなんて大変だからやりたくないと思っていても、本当に治るのかどうかわからなくても期待してしまいます。

でも、実は筋トレで筋力を強くしても、 坐骨神経痛は改善しません。

それどころか悪くなることさえあります。

なぜなら、坐骨神経痛が起こる原因は、 筋力の低下ではないからです。

 

 

 

 

2.坐骨神経痛の原因とは

まず坐骨神経痛とは、 怪我や病気の名前ではなく症状のことを言います。

つまり、坐骨神経と言われる太い神経に、 何らかの問題が起こることで現れる症状のことを まとめて坐骨神経痛というのです。

特にお尻や太ももから足先の痛みやしびれに対して言われます。

坐骨神経に起こる問題とは、 神経が圧迫されたり傷つくことです。

例えば、肘の内側をぶつけて、 肘から指先まで痛みやしびれを感じた経験があると思います。

これは、肘の神経が圧迫されることが原因です。

坐骨神経痛もこれと同じです。

ただし、坐骨神経は肘の神経とは違い、体の奥深くに存在しているのでぶつけたりすることはありません。

坐骨神経を圧迫したり傷つける元となる原疾患があるのです。

それが次の3つです。

 

2-1.腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニアと聞けば、一般的には腰痛の原因だと認識されています。

これは、背骨の間に存在する椎間板と言われるクッション材が、 本来あるべき場所からはみ出してしまうものです。

このはみ出した椎間板が坐骨神経を圧迫することがあり、坐骨神経痛の原因にもなります。

2-2.腰部脊柱管狭窄症

背骨は首から腰にかけて24個の骨がつながっています。

背骨がつながることでトンネルのような空洞を作り、 その中を脳から続く太い神経が通っています。

この太い神経を脊髄(せきずい)といい、 そこから枝分かれして足に伸びている神経が坐骨神経です。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、 この背骨のトンネルが狭くなった状態をいいます。

トンネルが狭くなると、 その中を通る神経が圧迫されます。

特に腰のトンネルが狭くなると腰部脊柱管狭窄症と言われ、 坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛の原因となります。

 

2-3.梨状筋症候群

梨状筋(りじょうきん)とは、 お尻の深い部分にある筋肉です。

脊髄から枝分かれした坐骨神経は、 お尻を通って太ももやふくらはぎへ続きます。

坐骨神経がお尻を通過する際に、 梨状筋の隙間を通って行きます。

しかし、ここで梨状筋が硬くこわばっていると、 坐骨神経を圧迫して坐骨神経痛の原因となります。

これを梨状筋症候群と言います。

 

 

 

 

 

3.坐骨神経痛が筋トレで治ると言われる理由

ここまでお伝えしたように、 坐骨神経痛が起こる原因は筋力の低下ではなく、 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群が原因となっているのです。

では、なぜ坐骨神経痛は、 筋トレで治ると言われるのでしょうか。

その理由は次の2つに分かれます。

 

3-1.体幹インナーマッスルが坐骨神経痛を治す?

坐骨神経痛を筋トレで治す方法を調べてみると、 その多くは体幹(たいかん)のインナーマッスルを鍛える方法です。

例えば、肘を曲げると力こぶができますが、 これは体の表面にあるアウターマッスルと言われる筋肉です。

これとは違い表面からは見えませんが、 体の奥深くにある筋肉がインナーマッスルです。

なぜ、このように区別されているのでしょうか。

それは、それぞれ筋肉の機能が違うからです。

アウターマッスルは、 素早く関節を大きく動かすのに適しています。

それと比較すると、 インナーマッスルには関節を大きく動かす働きはありませんが、 土台をしっかり安定させる重要な働きがあります。

筋トレやスポーツに詳しい人は、 インナーマッスルを鍛えると良いとよく聞くと思いますが、 これは間違いです。

インナーマッスルだけでは、 関節を大きく俊敏に動かすことができません。

逆にアウターマッスルだけでは、 関節が安定せずグラグラしてしまいます。

例えば鉛筆を持って字を書くときのことを思い出してみてください。

ほとんどの人は手首から先だけを動かして、 肘から手首までは机に固定しています。

もし、肘を浮かして字を書こうとすればどうなるでしょうか。

鉛筆を持つ指先がグラグラして上手に字がかけません。

手首から先を動かして字を書くような働きがアウターマッスル、 肘から手首までを固定するような働きがインナーマッスルです。

つまり、どちらの筋肉もバランスよく動くことが大切なのです。

では、なぜ坐骨神経痛には、 体幹のインナーマッスルの筋トレが効くと言われるのでしょうか。

坐骨神経痛の原因となる椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は、 コルセットを巻くと症状が軽減することがあります。

体幹インナーマッスルとは、 このコルセットのように腰を安定させる機能があります。

つまり、コルセットを巻く代わりに、 体幹インナーマッスルで支えようとするのが、 坐骨神経痛に筋トレが聞くと言われる理由です。

これは一見すると坐骨神経痛を治すために、 正しい方法のように見えます。

でもよく考えてみると、コルセットをつけている時は楽になりますが、 コルセットをとると症状が出ます。

コルセットは腰を保護するもので、 坐骨神経痛を治すためのものではないのです。

体幹インナーマッスルを鍛えることもこれと同じで、 筋肉に力を入れている時は良くても、 力を抜くと症状はぶり返してしまいます。

根本的な解決にはならないのです。

3-2.坐骨神経痛と無関係な筋トレがリハビリ?

もう一つ、筋トレをすると良いと言われる理由があります。

それは、坐骨神経痛になるとツラくて動かなくなり、 動かないと筋力が低下する。

だから、筋トレをした方が良いというものです。

これは整形外科のリハビリでもよく言われるので、 あなたも経験があるかもしれません。

これも正しいような気もしますが、 坐骨神経痛を治す方法ではありません。

坐骨神経痛が原因で体を動かさなくなる、 もしくは動かせなくなるのです。

いくら筋力をつけたとしても、 根本原因である坐骨神経痛を改善しなければ、 いつまでも同じことです。

痛くて動けないから困っているのに、 そこを理解した方法とは言えませんし、 根本原因を治す方法でもありません。

病院のリハビリだからと言って鵜呑みにせず、 なぜ筋トレが必要なのか、なぜそれをやるのか、 納得のいくまで説明を受けましょう。

 

 

 

 

4.あなたはどのタイプの坐骨神経痛?

坐骨神経痛に筋トレが効くと言うのは、 その表面的な部分だけを見たものです。

坐骨神経痛を起こす原因である、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、 梨状筋症候群については考えられていないのです。

この原因を無視しては、 坐骨神経痛を治すことはできません。

それでは、あなたの坐骨神経痛は、 一体何が原因になっているのでしょうか。

次の4つのタイプから判断することができます。

 

4-1.前かがみがツラいタイプ

次のような場合は、 腰椎椎間板ヘルニアが原因となる坐骨神経痛タイプです。

・体を前かがみにすると症状が出る
・靴下や下着、ズボンの着脱ができない
・椅子に座る時に症状が出る
・中腰になれない・軽く体を反ると楽になる

4-2.体を反るのがツラいタイプ

次のような場合は、 腰部脊柱管狭窄症が原因となる坐骨神経痛タイプです。

・体を後ろに反ると症状が出る
・棚の上や高いところに手を伸ばすと症状が出る
・一定時間立っていたり歩いていると症状が出る
・しゃがんだり腰をかがめると楽になる

 

4-3.混合タイプ

体を曲げても反っても症状が出る場合は、 腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症の 2つのタイプが混合している可能性があります。

 

4-4.長時間座っているのがツラいタイプ

次のような場合は、 梨状筋症候群による坐骨神経痛タイプです。

・長時間座っていると症状が出る
・横座りをすると症状が出る
・足を内側にねじると症状が出る
・足を組んで座り、前かがみになると症状が出る

 

 

 

 

5.坐骨神経痛は筋トレではなく姿勢の改善が必要

あなたはどのタイプの坐骨神経痛だったでしょうか。

大きく分類すると前かがみで痛くなるタイプと、 後ろに反ると痛くなるタイプですが、 どちらも姿勢を変えることで症状が出たり強くなります。

つまり、坐骨神経痛には、 姿勢が大きく関係していることがわかります。

では、どうして姿勢を変えると症状が出たり強くなるのでしょうか。

それは、姿勢を変えることによって、 最大で10倍以上も腰の骨にかかる負担が増えるからです。

例えば、正しい姿勢で立っている場合に比べて、 前かがみの姿勢は1.5倍も負担がかかります。

また、正しく座っている場合に比べて、 前かがみの座り方はおよそ2倍もの負担がかかります。

前かがみだけでなく体を反っても同じです。

うつ伏せで体を反ると、 およそ2.5倍も負担がかかります。

つまり、悪い姿勢で腰の骨に負担のかかることが、 坐骨神経痛の原因である腰椎椎間板ヘルニアや、 腰部脊柱管狭窄症を引き起こす根本原因となるのです。

また梨状筋は、背骨の土台になる骨盤を 正しい姿勢に保つ筋肉です。

姿勢が悪ければ、 背骨を支える梨状筋にも負担がかかり、 筋肉が硬くなって坐骨神経痛の原因になるのです。

このように坐骨神経痛が起こる根本原因は、 姿勢が悪いことだというのがわかります。

坐骨神経痛が筋トレで改善するという考えは、 この姿勢を無視してしまっているのです。

いくら筋肉が強くなったとしても姿勢は良くなりません。

猫背の人が背中を伸ばす筋トレをしたら猫背が治るかと言えば、 答えはNoです。

例えば、最近はパソコンやスマホの普及で、 若者の姿勢が悪くなっていると言われます。

これは筋力の低下が原因なのでしょうか。

高齢者と20代の人を比べれば、 当然20代の方が筋力はあります。

しかし、20代の人よりも姿勢の良い高齢者もたくさんいます。

筋力が弱くなるから姿勢が悪くなると思われがちですが、 単純に筋力の低下だけが原因ではないのです。

つまり、パソコンやスマホが原因で姿勢が悪くなるように、 いかに普段から良い姿勢で過ごしているかが重要なのです。

 

 

 

6.筋トレは不要!頑張らなくてもできる坐骨神経痛の改善方法

坐骨神経痛を改善するためには、 その根本原因である姿勢を治すことが必要です。

そのために必要なことは、 毎日当たり前にしている立つ姿勢、 座る姿勢を少し意識するだけで良いのです。

痛みやしびれを我慢しながら、 ツラくて続かない筋トレを無理にする必要もありません。

あるポイントに注意するだけで、 姿勢を治すことができます。

その結果、腰の骨にかかる負担が減り、 坐骨神経痛を根本から改善することができるのです。

 

6-1.正しい立位はかかとで立つ!

正しい立位姿勢をとるためのポイントは、 かかとで立つことです。

次の7ステップで確認しましょう。

ステップ1:普段の楽な姿勢で立つ

ステップ2:少しかかとを浮かせてつま先立ちになる

ステップ3:そのまま力を抜いてストンとかかとを下ろす

ステップ5:かかとが地面に当たる場所を確認する

ステップ6:ステップ5で確認した場所に体重を乗せるように立つ

ステップ7:ステップ5で確認した場所の真上に頭が乗るように意識する

ポイントは、かかとと頭の位置を意識して、 それ以外の場所はだらんとリラックスして力を抜くことです。

実際にやってみるとわかるのですが、 普段から姿勢が悪くなっている人は、 後ろに倒れそうな感覚になります。

ですが、その時にお腹や足の付け根、 お尻の筋肉はどうなっているでしょうか。

おそらく普段より力が入っています。

その筋肉がインナーマッスルです。

つまり、無理なツラい筋トレをするよりも、 坐骨神経痛の原因である姿勢を治しながら、 同時に筋肉も強くすることができるのです。

ただ良い姿勢で立つだけです。

歯磨きをする時に良い姿勢のまま磨く、 電車を待っている時に良い姿勢で待っている、 ただそれだけです。

 

6-2.正しい座位はお尻の穴で座る!

正しい座り方は、 胸を張って背筋を伸ばすことだと思っていないでしょうか。

これは間違いです。

胸を張って背筋を伸ばせば腰は反ってしまいます。

その状態で常に座っていれば、 見た目は良くても体の中では悲鳴をあげています。

正しい座り方は次の通りです。

ステップ1:足の裏がしっかりつく椅子に座る

ステップ2:お尻の下に手を入れる

ステップ3:手のひらにお尻の骨が当たるように姿勢を整える

ステップ4:手のひらを抜く

ステップ5:ステップ3で確認したお尻の骨に左右均等に体重を乗せる

ステップ6:尻の穴より2〜3mm前を意識して、そこに体重が乗るように座る

ステップ7:お尻の穴の2〜3mm前の真上に頭が乗るように意識をする

ポイントはお尻の穴と頭の位置を意識して、 その他の部分はだらんとリラックスして力を抜くことです。

正しい立位姿勢と同じように、 自然とお腹や足の付け根周りに無理なく力が入ります。

それが正しい姿勢と、 正しい姿勢を保つための筋肉の使い方です。

息を切らして力いっぱい筋トレする必要もありません。

毎日の座る姿勢を意識するだけです。

 

 

 

 

7.まとめ

坐骨神経痛のツラい症状は、 経験をしたことがある人にしか理解できません。

そんなツラい坐骨神経痛に対して、 医者も簡単に診断をして筋トレが必要だと言います。

そもそも痛みやしびれで苦しいのに、 症状がひどくなるような筋トレなんてできません。

無理して我慢しても継続できないので、 結局効果も感じられません。

著者もそんなツラい経験をしました。

でもあなたはそんなツラい思いをする必要はありません。

坐骨神経痛を治すために筋トレは必要ないのです。

それよりも、坐骨神経痛の原因である椎間板ヘルニアや、 腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群を引き起こす根本的な原因である 姿勢を治すことが大切です。

簡単なポイントに気をつけて、 毎日の立つ姿勢や座る姿勢を治すだけです。

もちろん、24時間常に意識することは難しいです。

そんな場合は、 歯磨きの時はいい姿勢を意識する、 仕事前の3分間だけいい姿勢で座ってみるなど、 毎日の生活の中に小さな目標を決めることがおすすめです。

これができた状態で余裕がある方は、 一般的に言われている体幹インナーマッスルの筋トレを行うと、 その効果を感じられます。

坐骨神経痛の正しい原因と改善方法を知り、 ぜひこのツラい坐骨神経痛から解放されましょう。

今回の記事があなたのお役に立てれば幸いです。

 

 

 


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