
足の付け根の痛みでお悩みではありあせんか?
・長時間立っていると(座っていると)足の付け根が痛む
・歩いていると足の付け根が痛くなり、歩くのがツラい
・股関節が外れそうな感覚がある
・片足に重心をかけると足の付け根が痛む
・足の付け根だけでなく、腰やお尻が痛む
このような症状が出ていると、日常生活で支障を来してしまいますよね。
慢性的に足の付け根の痛みに悩まされ、 1日休んだ所で痛みが改善するわけでもなく、 いつ痛みが治まるのかと不安を感じているのではないでしょうか?
上記のような足の付け根の痛みは、 「坐骨神経痛」が原因かもしれません。
坐骨神経痛は一般的に、 お尻から太もも、ふくらはぎや足の先に 痛みしびれを感じると言われています。
足の付け根が痛む場合は、 坐骨神経ではないと思われるかもしれませんが、 詳しく調べてみるとそうとも言いきれないことがわかりました。
そこで今回は、坐骨神経痛と、足の付け根の痛みの関係をご紹介します。
そして、1日でも早く痛みを緩和するために、坐骨神経痛から来る足の付け根の痛みに 効果的なツボを厳選してご紹介します。
あなたのツラい痛みを緩和するために、 今回の記事を参考にしてみてくださいね。
- 目次
1 坐骨神経痛の症状と原因について解説
1-1 坐骨神経痛の症状
1-2 坐骨神経痛の原因は?
2 足の付け根の痛みの原因
2-1 足の付け根の痛みは坐骨神経痛が原因?
2-2 足の付け根が痛むのは「坐骨神経痛」だけじゃない?
3 1分で解消!足の付け根の痛みに効く即効性が高いツボ4選
3-1 坐骨点(ざこつてん)
3-2 環跳(かんちょう)
3-3 委中(いちゅう)
3-4 崑崙(こんろん)
4 ツボを刺激する時に知っておきたい豆知識
5 まとめ
1 坐骨神経痛の症状と原因について解説
ここでは、
・坐骨神経痛の主な症状
・坐骨神経痛を起こす原因
この2点についてわかりやすく解説していきます。
根本的な治療をめざすのであれば、症状と原因は知っておいて損はないと考えられます。
まずは、あなたの痛みの原因を知ることから始めてみましょう。
1-1 坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛は、 「坐骨神経」という1m以上の長さがある非常に太くて長い神経に、 何らかの障害で起こる痛みやしびれなどの症状を意味します。
坐骨神経は、腰骨の下から足の先まで伸びていて、 お尻や太もも、膝やふくらはぎ、足先まで走っているため、 症状があらわれるのは広範囲と言われています。
・腰やお尻から足にかけて痛みやビリビリしたしびれがある
・足全体が重くてだるい
・冷たい鉛が皮膚の下を通るような不快感がある
・歩くのが困難になるほど腰や足の付け根が痛む
・横になって安静にしていてもお尻や足が痛んで眠れない
・腰を動かすと足の痛みが強くなる
・お尻が痛くて長時間座っていられない
・長時間立っていられない
・足だけでなく腰も痛む
このような症状に覚えがある方は、 「坐骨神経痛」である可能性が高いと考えられます。
では、坐骨神経痛を引き起こす原因はなんでしょうか?
1-2 坐骨神経痛の原因は?
坐骨神経痛を引き起こす主な原因は3つあります。
・椎間板ヘルニアによる坐骨神経の圧迫
・脊柱菅狭窄症による坐骨神経の圧迫
・梨状筋症候群
椎間板ヘルニアと脊柱菅狭窄症はともに、 背骨の腰の部分である「腰椎」に異常が起こります。
それで、坐骨神経が圧迫されることによって、 痛みやしびれがあらわれます。|
梨状筋症候群で坐骨神経痛があらわれるのは、 お尻の奥を横切るようについている「梨状筋」という筋肉が、 外傷やスポーツで固まったりこわばったりすることで、 梨状筋の隙間を通る坐骨神経が圧迫されるからと言われています。
この他、「腰椎分離すべり症」や、 「脊椎、脊髄のガン」、「骨盤内のガン」でも起こるとも言われています。
これらの詳しい解説は、別記事の、 「原因は遺伝?!家庭でできる坐骨神経痛に効果的な4つの療法を紹介」や、 「筋トレで坐骨神経痛は治らない!根本原因から改善する簡単な方法」の中で、 ご紹介していますので、ぜひそちらもご覧になってください。
2 足の付け根の痛みの原因
では、足の付け根の痛みは、 坐骨神経痛と関係があるのでしょうか?
ここでは、足の付け根の痛みと坐骨神経痛の関係と、 他に足の付け根の痛みを起こす原因になる 「変形性股関節症」について解説します。
2-1 足の付け根の痛みは坐骨神経痛が原因?
冒頭で足の付け根の痛みの原因は 「坐骨神経痛」かも知れないとお伝えしました。
お尻や太もも、ふくらはぎや足先に 痛みやしびれがあらわれるのが坐骨神経痛の特徴ですが、 症状が悪化し続けると、足の付け根である
「股関節」に痛みがあらわれることもあるそうです。
まず、なんらかの原因で坐骨神経痛が起こり、 そのまま生活をしていると、下半身の筋肉が硬く突っ張った状態になります。
その状態で歩く、立つ、座る、を繰り返していれば 股関節や足の付け根に負担がかかり続けることになります。
すると、最終的に足の付け根に痛みが起こってしまうのです。
つまり、足の付け根にまで痛みが起こっている場合は、 坐骨神経痛が重症である可能性が高いので注意が必要です。
2-2 足の付け根が痛むのは「坐骨神経痛」だけじゃない?
他にも足の付け根に痛みが起こる原因はあり、 それが「変形性股関節症」です。
変形性股関節症は股関節の痛みを発生する代表的な病気と言われています。
関節軟骨という関節を滑らかに動かすための軟骨(クッション)が 何らかの理由によりすり減り、正しく機能しないことによって発症します。
日本の場合、生まれつき股関節の作りにやや問題がある人が発症するケースが多いですが、 異常のない人も運動不足や老化などにより変形性股関節症になることもあります。
特に、女性は男性に比べ関節が緩く、筋力が弱いこと。
また出産などをする機能が備わっているため、骨盤が横に広いので負担がかかりやすいので男性に比べて起こりやすいとされています。
引用元 ストレッチポール公式ブログ(http://stretchpole-blog.com/hip-pain-7934)
変形性股関節症は坐骨神経痛と痛む場所が似ているため、 治療院などでも「これは坐骨神経痛かもしれません」と言われることもあるそうです。
痛みの出どころや発生する年齢で判別するのは、非常に困難と言われていますので、 足の付け根に痛みが長期間ある場合は、 整形外科でレントゲンやMRIなどの画像検査を受け、 「坐骨神経痛」なのか「変形性股関節症」なのかを はっきりさせる必要があると考えられます。
あまりに長期間、足の付け根に痛みを感じている場合は、 整形外科を受診して画像検査を受けて、 痛みの原因を特定することをオススメします。
では、次に足の付け根の痛みに効く 即効性が高い対処法をご紹介します。
3 1分で解消!足の付け根の痛みに効く即効性が高いツボ4選
ツボ押しは、時間も場所も問わず、 思い立った時にすぐに実践できるメリットがあります。
長時間押す必要もありませんので、 1分間でも充分効果が期待できると言われているほどです。
仕事や家事の合間でも、痛みを緩和したいと思ったら、 ぜひ一度、足の付け根に効果的なツボを押してみて下さい。
3-1 坐骨点(ざこつてん)
引用元 肩こり・腰痛・腹痛・はり・こり解消ブログ(http://harikori.com/zakotu-tubo-1116)
坐骨点は、お尻の出っ張りの一番高いところにあり、坐骨神経痛であれば、ここを押すと痛みがあります。
このツボは坐骨神経痛に即効性があり、 かなり効果的と言われています。
ここを押す時はお尻のお肉があるため、 指で押すよりもにぎり拳でグッグッと押すほうが、 効き目がわかりやすいです。
手で指圧しても、あまりツボが押されている感じがしない場合は、 ゴルフボールやテニスボールが便利です。
床にゴルフボールやテニスボールを置き、 その上に坐骨点があたるようにゆっくりと体重をかけていくと、 しっかり押すことができますので試してみて下さい。
3-2 環跳(かんちょう)
引用元 鍼灸「癒久」(http://yukyu-h.com/mame/mame_k01.html)
環跳は、腰の両脇の大腿骨の先端から少し後ろのくぼんだ所にあります。
腰痛、膝痛、股関節の痛み、坐骨神経痛に 効果が期待できると言われているので、 足の付け根が痛む場合に利用したいツボですね。
ここを少し強めに押すと、 太ももの外側あたりに「ひびく」感じが起こります。
拳でグッと押すのもいいですが、 手のひらの付け根をあてて、回しながら揉むとより効果的です。
周囲の筋肉をほぐすようなイメージで押してみて下さい。
3-3 委中(いちゅう)
引用元 OurAge(http://ourage.jp/column/mainichi_yojo/32326/)
委中は、膝の裏のシワのちょうど真ん中に位置するツボです。
足の痛みを取り除く効果が期待でき、足のしびれにも効果を発揮すると言われています。
腰痛、坐骨神経痛などによって、腰や太もも、お尻に痛みがある場合も効果的と言われています。
腰に痛みがある人は、 ここがパンパンに張って固くなっていることが多いので、 押すとかなり強い痛みが出ることもあるそうです。
委中を押すのは床に座ってやるのが楽です。
まずは床に座り、片方の膝を曲げて、 両手の親指をツボにあててやります。
そのまま膝のお皿に向かうように、 親指でグッと押し上げるように押すと効果的です。
ただ、押すと強い痛みを感じることもあるので、 初めは様子を見ながら押すようにしてくださいね。
3-4 崑崙(こんろん)
引用元 あしたの生活(http://ashita-seikatsu.jp/blogs/27860)
崑崙は、足の痛みや坐骨神経痛に効果的なツボです。
崑崙の見つけ方は、まず外側のくるぶしの上端に指を当てて、そのままアキレス腱の方にずらしていくと、くぼみが見つかります。
そのくぼみの中にあるツボが崑崙です。
腰痛がある場合、 左右の足どちらか、または両方が腫れていることもあるそうなので、 腫れが酷い方を押してやると良いでしょう。
そして、崑崙を押した後に、 くるぶしの下側を押すと股関節痛にも効果的です。
引用元 股関節の痛み.com(http://kokansetunoitami.com/tubo.shtml)
この部分はツボではなく、股関節痛の反射区です。
足裏マッサージを想像していただくとわかりやすいと思いますが、 足裏を揉みほぐすことで、体の様々な場所の不調に効果があると言われていますよね。
これが「反射区」といわれるもので、 例えば足裏にある「胃」の反射区を刺激すれば、 胃の働きが活発になると言われているのです。
これと同様に、くるぶしの下側には股関節の反射区があり、 ここを刺激してやると股関節痛に効果が期待できるというわけです。
崑崙と場所が近いので、 股関節に痛みがあるなら一度試してみて下さい。
4 ツボを刺激する時に知っておきたい豆知識
ツボを押す最適なタイミングをご存知でしょうか?
ツボを押すタイミングは、 痛みが我慢できない時、仕事や家事の隙間時間でもOKですが、 特にオススメなのは「起床時」と「就寝前」です。
眠りにつきやすくなるというのがその理由です。
引用元 ツボ押しの効果的な時間帯(http://ikunyu.e-kaiketsu.info/tsubo/%E3%83%84%E3%83%9C%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%99%82%E9%96%93%E5%B8%AF/)
起床時の布団から出るまでに1分間ツボを押してみる、 就寝前に布団に入る前に1分間ツボを押してみるなど、 あなたが可能なタイミングでツボ押しを習慣にしてみると、 ツラい痛みが徐々に緩和していく可能性は否定できません。
ツボ押しは短時間を継続して行うと、 効果がより実感しやすくなるので、 毎日の習慣にすることをオススメします。
他にも、お風呂上がりはツボ押しに良いタイミングです。
入浴によって、筋肉の緊張がほぐれ、 精神的にリラックスしているので、 ツボを押す効果を高めることができるでしょう。
ツボを押す時は呼吸を意識すると更に効果が高まります。
息を吐きながら押し、吸う時に指を離す、 これを1つのツボにつき2回~3回行うのがオススメです。
あまり強く刺激したり、何度も押すと、逆に炎症を起こす可能性もあるので、2回~3回を「痛気持ちいい」の一歩手前くらいの強さで押してみましょう。
ここまでご紹介したツボを押す時は、
・起床時、就寝前、入浴後に押す
・ツボ押しを習慣化する
・呼吸をしながら押す
・1つのツボにつき2回~3回「痛気持ちいい」一歩手前くらいの強さで押す
より効果高めるための参考にしてくださいね。
5 まとめ
坐骨神経痛と足の付け根の痛みは、 まったく無関係というわけではありません。
症状が悪化した坐骨神経痛は、 足の付け根にツラい痛みを引き起こす可能性があるからです。
坐骨神経痛以外にも、変形性股関節症という足の付け根に痛みを起こすものもあります。
長期間足の付け根の痛みにお悩みであれば、 まずは整形外科を受診して画像検査を受け、 痛みの原因が「坐骨神経痛」なのか「変形性股関節症」なのかを、 はっきりさせることをオススメします。
生活の中で痛みがツラいと感じているのであれば、 今回ご紹介した足の付け根の痛みに即効で効果が期待できるツボ、
・坐骨点(ざこつてん)
・環跳(かんちょう)
・委中(いちゅう)
・崑崙(こんろん)
これらをあなたができるタイミングで押してみてください。
ツボはWHO(世界保健機関)が2006年に公認した、 グローバルな治療法として今後ますます注目が寄せられています。
あなたの足の付け根の痛みを即効で緩和するために、 1分間でできるツボ押しをぜひ試してみて下さい。
あなたのツラい痛みの緩和に、 今回の記事が役に立てれば幸いです。
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