肩こりによる腕のしびれが出てきたときの対処方法

osteoclinic / Pixabay

慢性的に肩こりはあったけど、 近頃はなんだか手がしびれるようになってきた。

これは、パソコン作業などの デスクワークをしている人に多い症状です。

デスクワーク、どんな姿勢で仕事していますか。

椅子に座り、背中をまるめて、 頭を前に出している体勢になっていないでしょうか。

また、スマホを使っているときも、 背中が曲がり、頭が前にでていて、さらに腕を上げている状態になりがちです。

このような姿勢を続けることによって、 肩こりがひどくなった、肩こりだけではなく、 腕や手がしびれるようになったという人も少なくありません。

腕や手のしびれが出てきたときの 症状や対処方法について見ていきます。

 

 

 

 

1.腕・手のしびれの症状と対処方法

「腕や手にしびれを感じる」といっても、 時々気になる程度のものから、日常生活に支障をきたすようなもの、さらに生命に関わるものまで、様々なケースがあります。

なかでも肩こりに伴い、 腕や手にしびれ・痛みを生じるケースでは、 肩こりが改善されると腕や手に感じていたしびれや痛みも 緩和されていくことがあります。

しかし、たかが肩こりと思っていると、 思わぬ疾患が隠れていることもあります。

早めにケアする意識が必要です。

 

1-1.親指の付け根から腕の内側がしびれる

原因は首周りにあります。

斜角筋という首の両側に筋肉が凝っています。

首のストレッチを行いましょう。

まずは、背筋をまっすぐ伸ばします。

右手を頭の上に乗せて、 右側に頭をゆっくりと倒していきます。

無理をせず、 頭の重みを利用して倒してください。

痛みは感じないくらい、首の左側が伸びているのが感じられればOKです。

背筋は伸ばしたまま行いましょう。

手の重さに引っ張られて、 右側に傾かないように注意が必要です。

20秒伸ばしたら、次は、左手で同じように首の右側を伸ばして下さい。

2〜3回繰り返してください。

首が伸びているのを感じられるといいでしょう。

 

1-2.肩から上腕がしびれる

肩甲骨が原因です。

肩甲骨のまわりがこってしまうことで、 可動域が狭くなって血行が悪くなっています。

肩甲骨のストレッチを行うといいでしょう。

まずは、肩甲骨の開閉を行います。

腕を左右にまっすぐ開いた状態から肘を90度曲げて、 手が上を指すようにします。

そこから肘を後方に持っていきます。

胸を開いて、両方の肩甲骨をくっつけるようなイメージです。

そのまま20秒キープしてください。

肘が地面と平行のまま、 後ろに引っ張っていく感じです。

肘の角度や高さが落ちないように気をつけましょう。

今度は逆にそのまま肘を前に持っていて、 両肘と両手首を体の前でくっつけてください。

肩甲骨が開きます。

体をガードしているようなイメージです。

同じく20秒キープしてください。

2〜3回繰り返してください。

肩甲骨周りの筋肉がほぐれていくのを 感じられるといいでしょう。

 

 

 

2.肩こりでしびれを感じるときに疑うべき病気とは

腕のしびれに応じた原因と、 簡単にできるストレッチを紹介しました。

しかし、肩こりを生じやすい環境で過ごしている人は、 肩こりを伴うしびれに要注意です。

肩こりに伴うしびれには、 病気がひそんでいることもあるからです。

具体的にどのような疾患が考えられるのか、 見ていきましょう。

 

2-1.椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア)

頚椎椎間板ヘルニアについて説明します。

まず、頚椎とは首の骨のことで、 この部分は7つの骨が積み重なるようにしてできています。

これらの骨の間に挟まるようにして、 クッションの働きをするのが椎間板です。

椎間板のおかげで頭の重さを支えられ、 骨と骨が直接ぶつかってすり減ってしまうのを防いでくれています。

しかし、 この椎間板がなんらかの原因で押しつぶされてしまい、 椎間板が飛び出してしまう場合があります。

このような状態を頚椎椎間板ヘルニアといいます。

頚椎椎間板ヘルニアになってしまうと、 首や肩のあたりにコリを感じたり、 手や腕にしびれがするといった症状が表れます。

頚椎椎間板ヘルニアになってしまう原因は、 特に特別なことはなく、 日常生活の些細なことで起こることが多くあります。

例えば、何かの拍子に急に後ろを振り返ったり、 長時間のデスクワークで姿勢が悪い状態が続いたりすることで、 頚椎(首の部分)に大きな負荷がかかってしまいます。

このように普通の日常生活で起こる首の負荷が積み重なって、 頚椎椎間板ヘルニアが発症してしまいます。

ぜひご自身の生活を振り返って姿勢が悪い状態が続いていないか、 自分に合わない枕で寝ていないかなどを振り返ってみてください。

椎椎間板ヘルニアになると、 次のような症状がでることがあります。

・首、肩周辺のコリ
・肩から腕、指のしびれ、痛み
・下肢のしびれ、痛み
・力が入らない
・ペンで字を書いたり、服のボタンを留めるなどの手先の作業に支障が出る
・首を後ろへ倒すと首の付け根、肩甲骨付近、指先に痛みが走る

 

2-2.変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)

変形性頚椎症とは、 加齢により頚椎が変形していき、 神経を刺激してしまう病気です。

首の骨に出来てしまった骨棘(こつきょく)が、 神経を刺激し、椎間板のクッション性の低下や、 筋肉・靭帯が弱くなることで頚部が不安定になると、 負担のかかっている骨にトゲのようなものが出来てしまいます。

このトゲの出来る位置や大きさによって、 症状が重くなることもあります。

私たちの首は常に頭の重さを支え続けていて、 たえず負荷がかかり続けてします。

そのため年を重ねるにつれて筋肉量の低下、 椎間板の劣化などが伴い頚椎が変形していってしまいます。

一般的には、首の部分を構成している背骨に起こる、 老化現象と言われていますが、 激しいスポーツで頚部に負担をかけている人にも
みられることがあります。

とはいっても、頚椎の変性がある場合でも、 必ずしも症状が出るわけではありません。

首への負担をかけ続けたり、何かのきっかけで、 腕の方への痛みやしびれといった症状が出てしまうこともあるため、 生活習慣を含めた改善が必要になるかもしれません。

変形性頚椎症になると、 次のような症状がでることがあります。

・首・肩周辺の痛み
・腕、手先のしびれ・痛み、脱力感
・頭痛、後頭部の痛み
・吐き気
・めまい、耳鳴り

変形性頚椎症が悪化すると、頚椎椎間板ヘルニアを発症してしまうこともあります。

 

2-3.後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)

後縦靭帯骨化症とは、 頚椎を支えている後縦靭帯という組織が、 骨のように硬くなってしまう病気です。

硬くなってしまうことで肩こりを感じたり、 神経を刺激し手のしびれが生じたりします。

首を構成している7つの骨は、 縦に積み重なるように配列されていますが、 この状態を支える組織のひとつに「後縦靭帯」があります。

この靭帯は背骨に沿って縦に走っているのですが、 後縦靭帯が骨のように硬くなり、 大きくなってしまうと神経根や脊髄を障害します。

首以外の背骨にも起こる可能性のある 原因不明の疾患です。

手先の作業がうまくできなくなったり、 しびれを感じる場合は後縦靭帯硬化症を 疑ってみることも必要かもしれません。

後縦靭帯骨化症の症状になると、 次のような症状がでることがあります。

・首、肩こり、こわばり
・頭を動かす範囲が制限される
・首や肩、肩甲骨あたりの痛み・しびれ
・指先、腕へのしびれ(悪化すると徐々に広がっていくことも)
・手先の作業ができない

 

 

 

 

3.まとめ

肩こりが原因で、 腕や手がしびれるようになったときの 症状や対処方法について見てきました。

肩こりからくる手のしびれは、 デスクワークをしているときに背中が丸まっていたり、 スマホを見るためにずっと下を見続けていたりする 姿勢の悪さが原因のことが多くあります。

首や肩に大きな負荷がかかってしまいますので、 姿勢を正すことやストレッチで解消していきたいものです。

しかし、それで解決しない場合には、 病気を疑う必要もあります。

肩こりでしびれを感じるときに疑うべき病気として、 椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、後縦靭帯骨化症について紹介しました。

たかが肩こりと思っていると、 思わぬ疾患が隠れていることもあります。

早めにケアする意識が必要です。

 

 

 

 


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