治らない肩こりは血栓が原因?!ある病気に隠れた肩こりとは

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現代病となった肩こり。

厚生労働省の調査によると、女性が感じている健康に関するストレスの第1位、 男性の第2位が肩こりだと言います。
(平成25年国民生活基礎調査の概況より)

それほど何をやっても肩こりが治らず、 困っている方が多くいます。

ではなぜここまで肩こりに、 悩まされる方が多いのでしょうか。

肩こりの原因としては一般的に
・姿勢が悪くなり肩の筋肉に負担がかかる
・筋肉が硬くなると血管を押しつぶして血行が悪くなる
・ストレスで体が緊張して肩こりになる、などがよく言われています。

つまり、
・姿勢が悪いこと
・筋肉が硬くなること
・血行が悪くなること
・ストレス、が原因だと言われます。

特に最近ではインターネットの普及により、 パソコンやスマートフォンの利用が増えたことも、 肩こりの原因となっています。

さらに長引く肩こりは肩の痛みや重だるさだけでなく
・頭痛
・耳鳴り
・めまいや吐き気
などにも悩まされることがあります。

ではこの肩こりを改善するために、 できることは何があるのでしょうか。

まず思い浮かぶのが、
・整形外科を受診
・接骨院へ行く
・マッサージを受けるなどです。

さらに健康グッズやサプリメントなどの、 肩こり改善に効果があるといわれる商品も数多くあります。

あなたもこれまでにこのような、 肩こりに良いと言われるものを色々と試してきたと思います。

しかし、これらの方法では肩こりが改善せず、 長期間悩まされている方もいるのではないでしょうか。

他にも原因があるのでしょうか。

実は、もう一つ肩こりが改善しない原因として、 『血栓症(けっせんしょう)』という病気があります。

『血栓(けっせん)』と呼ばれるものが原因で、 血管そのものを塞いでしまい血液が流れなくなることによって起こる病気です。

そして、この病気の症状として肩こりがあります。

この血栓症には種類があるのですが、
・深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)
・脳梗塞(のうこうそく)
・心筋梗塞(しんきんこうそく)などです。

これらの病気の症状として、 『肩こり』があるということです。

今回は、これらの病気の症状を見逃さないためにも、 『血栓』と『肩こり』の関係性について詳しくお伝えしていきます。

今まで何をやっても、 肩こりが改善しないという方はぜひ参考にしてください。

 

 

1.一般的な肩こりの4大原因

 

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(平成25年平成25年国民生活基礎調査より)

上のグラフの通り厚生労働省の発表によると、 女性が感じている健康に関するストレスの第1位、 男性の第2位が肩こりとなっています。

それほど、現代は、 肩こりに悩まされる人が増えていることがわかります。

肩こりは現代病と言われるようにもなりました。

最近では肩こりの原因として、 『スマホ症候群』という言葉があるほどです。

スマートフォンの使いすぎが原因で肩こりが起きるなど、 時代の変化とともに肩こりに悩まされる人が増えてきています。

ではどうして肩こりが起こるのでしょうか?

一般的に言われる4大原因について見ていきましょう。

 

1-1.悪い姿勢

肩こりの原因として最も良く聞くのは、 姿勢が悪いということです。

最近ではインターネットの普及により、 パソコンやスマートフォンの使用時間が増えています。

パソコンやスマホを使っていると、 どうしても前かがみにり座っている姿勢が悪くなります。

こうした悪い姿勢が続くことで、 首や肩の筋肉に負担がかかり肩こりが生じます。

また、同じ姿勢で、 長時間過ごすことも原因だと言われます。

例えば、
・デスクワーク(事務職)
・立ち仕事
・長距離、長時間運転のドライバー
・エステティシャン
・ネイリスト
・美容師
・教師、と言った職業の方に多く見られます。

 

1-2.筋肉の疲れ

やはり普段から肩の筋肉に負担のかかる仕事をしている方に、 は肩こりの悩みが多く聞かれます。

筋肉に負担がかかると、 疲労物質と言われる乳酸などが出て痛みを生じます。

例えば、
・宅配業
・引越し業
・土木業
・調理師
・保育士
・看護師
・幼稚園教諭などの仕事です。

それから、主婦の方も家事に育児にと、 肩や腕を良く使うので肩こりに悩まされています。

 

1-3.ストレス

実はストレスも肩こりの原因になっています。

まずストレス状態になると、神経がいつも興奮状態になります。

すると無意識のうちに体に力が入ってしまいます。

その結果、筋肉が硬くなってしまい肩こりが生じます。

 

1-4.血行不良

上記3つの症状はどれも筋肉が硬くなることで、 肩こりが起きるとお伝えしました。

実はこのように筋肉が硬くなることによって、筋肉の近くにある血管も押しつぶされてしまいます。

そして血管が押しつぶされると血液の流れが悪くなり、 疲労物質と言われる乳酸などが溜まってしまい痛みを起こします。

そしてこの痛みを避けようとして一段と筋肉が硬くなるという悪循環が起こります。

つまり、
筋肉が硬くなる

痛みが出る

血管が押しつぶされる

血流が悪くなる

痛みが強くなる

さらに筋肉が硬くなる

という悪循環が起きてしまいます。

一般的にはこれらが、 肩こりの原因だと言われています。

 

2.長期化した肩こりの3つの特徴

さらに肩こりの悩みは、 肩の痛みや重だるさだけではありません。

肩こりが長期化すると
・頭痛
・耳鳴り
・めまいや吐き気
と言ったツラい症状が伴うことがあります。

やはりこれらの症状が起こる原因も肩や首の筋肉が硬くなること、 血行が悪くなることで起こると言われます。

 

 

 

3.あなたはいくつ試しましたか?

一般的に言われている肩こりの原因をまとめると、
・姿勢が悪いこと
・筋肉が硬くなること
・血行が悪くなること
・ストレスだと言われます。

では肩こりを改善するための方法には、 どのようなものがあるのでしょうか。

以下のような方法をあなたも試してきたのではないでしょうか。
・整形外科を受診する
・接骨院や鍼灸院へ通う
・マッサージを受ける
・電気治療や牽引を受ける
・首や肩を温める
・マッサージ機やツボ押しグッズを買う
・サプリメントを飲んでみる
・カイロや整体、民間療法を受ける
・健康番組などで紹介されるストレッチや体操
など挙げればキリがないほどの、 肩こり解消方法が存在しています。

そしてこれらに共通することは
・姿勢の改善
・筋肉を柔らかくする
・血行を良くする
ことを目的としているということです。

しかし、どれを試してもなかなか肩こりが改善しないことがあります。

それは一体なぜでしょうか。

実は他にも肩こりの原因があるのです。

その原因が『血栓(けっせん)』と言われるものです。

聞きなれない方も多いと思いますので、まず血栓とは何なのか、 そしてこの血栓と肩こりとの関係とはどういうことなのか、 詳しく見ていきましょう。

 

 

4.血栓ってなに?

まず『血栓(けっせん)』という、 言葉が聞きなれないと思います。

『血』というのは『血液』の事です。
『栓』というのは『ふさぐ』という意味です。

つまり『血栓=血液の流れをふさぐ』ということになります。

通常、血液というのはどこかで止まることなく身体中を流れ続けています。

心臓から血液が送り出され、そして体を回って再び心臓に戻ってくるのです。

しかし、その流れをふさいで止めてしまうのが『血栓』です。

もう少しわかりやすくお伝えすると、川とダムの関係と似ています。

つまり、
・血液=川
・血栓=ダム、ということになります。

川の流れを止めるダムのように、血液の流れを血栓が止めてしまうのです。

このように血栓によって血液の流れが止まってしまう病気のことを、 『血栓症(けっせんしょう)』と言います。

 

5.血栓症の原因とは

では、なぜ血液の流れを止めてしまう血栓ができてしまうのでしょうか?

その原因は大きく分けて以下の3つに分類されます。
・血液が固まりやすくなる
・血液の流れが滞る(とどこおる)
・血管が傷つく

ではそれぞれ詳しく見ていきます。

5-1.血液が固まりやすくなる

もともと血液には固まる性質があります。

例えば、転んで擦り傷ができたときに、『かさぶた』ができると思います。

あれは、血液が固まることで傷口をふさぎ出血を止めているのです。

このように本来血液には固まる性質があるのですが、 通常は血液の流れを止めてしまうほどまで固まらないようになっています。

ですが、この性質が過剰になってしまい、血管の中でかさぶたのような固まりができてしまうことがあります。

この血管の中でできるかさぶたが血栓です。

以下のような場合が当てはまります。
・癌や腫瘍
・経口避妊薬を使用
・喫煙
・出産後
・手術後
・脱水
これらが、血液の固まる性質を過剰にすると言われます。

 

5-2.血液の流れが滞る

血液は体の中を常に流れています。

しかし、以下のような原因によって血液の流れが滞る、 もしくは流れる速度が遅くなると血液の固まる性質が機能してしまい血栓が生じます。
・長期間の安静
・怪我や病気で体が動かせない
・不整脈

 

5-3.血管が傷つく

血管そのものが傷ついてしまうと、 その血管を治すために血液の固まる働きが強まります。

具体的には以下のような原因があります。
・外傷
・手術
・感染症
・動脈硬化

 

6.血栓症の代表的な3つの病気

ここまで、血栓症が起きる原因についてみてきました。

わかりやすくまとめると、 血液のかたまり(血栓)が血管の中で詰まってしまい、 血液の流れを止めてしまうのが血栓症です。

そして、どこの血管で起こるかでそれぞれ症状や病名が違っています。

ここでは血栓症の代表的な3つの病気についてお伝えします。

6-1.エコノミークラス症候群

あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。

正式には深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)という病名があります。

これは、飛行機などで長時間同じ姿勢で過ごすことによって起きます。

特に、長時間足の筋肉を動かさないことで血流が悪くなります。

そのためふくらはぎの血液の流れが滞り、血栓ができてしまうものです。

症状としては以下のようなものがあります。
・ふくらはぎが赤くなる
・熱を持つ
・押すと痛む
・腫れる
・痛みがでる
・しびれる

 

6-2.脳梗塞

最近では、元プロ野球選手の長嶋茂雄さんや芸能人の磯野貴理子さんが患った病気です。

脳梗塞は脳の血管がつまることで起こります。

脳の血管が詰まってしまうと、脳へ栄養が届かなくなってしまいます。

そのため、脳の神経がダメージを受けてしまい脳が働かなくなってしまったのが脳梗塞です。

どの場所の血管が詰まるのかで症状が異なるのですが、代表的なものは以下のようなものです。
・ろれつが回らなくなる
・片側の手足が動かなくなる
・箸が持てなくなる
・歩けなくなる
・視野が狭くなる
・言葉が理解できなくなる

 

6-3.心筋梗塞

心筋梗塞とは心臓の血管が詰まって起こる病気です。

俳優の西田敏行さんや女優の天海祐希さんがこの病気を患ったことがあります。

心臓というと、心臓の中に血液が送り込まれて、 ポンプのようにして再び送りだされるようなイメージがあります。

ですが、実は心臓自体を動かすために必要なエネルギーが必要になります。

そのために、心臓の周りを取り囲むように血管があるのです。

この心臓を動かすためのエネルギーを届ける血管が詰まることを心筋梗塞と言います。

代表的な症状は以下の通りです。
・胸の痛み
・胸が締め付けられる
・呼吸困難
・動悸
・吐き気
・冷や汗

 

 

7.血栓症と肩こりの関係とは

ここまで、血栓症について詳しく見てきました。

ただ、今回知りたいことは『肩こりと血栓の関係』についてです。

ですので、ここまでのお話を踏まえて、 肩こりと血栓の関係について見ていきましょう。

 

 

7-1.エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)と肩こり

深部静脈血栓症とは、 エコノミークラス症候群に代表されるもので、その多くが足に起きます。

そこで、肩(腕)に起きるものがあるのか調べて見ました。

すると、 「上肢深部静脈血栓症(じょうししんぶじょうみゃくけっせんしょう)」 という病気があることがわかりました。

この病気の症状としては
・腕全体の腫れ
・腕が熱を持つ
腕の痛み
などがあり、肩や腕にも痛みが生じるようです。

ただし、この病気は、 静脈血栓症のうち1〜2%の割合となり稀な病気です。

 

7-2.脳梗塞と肩こり

脳梗塞の後遺症として『運動麻痺(まひ)』というものがあります。

これは、手足が思い通りに動かなくなる後遺症です。

こういった運動麻痺が生じると、その後に肩から指先にかけての痛みやしびれが起こることが多くあります。

これを『肩手症候群(かたてしょうこうぐん)』と言います。

脳梗塞後の後遺症について調べた研究によるとおよそ37%の患者さんに肩の痛みがあったとされます。
引用元:当院における平成23年と平成27年の脳卒中患者の肩の痛みの保有率.第51回日本理学療法学術大会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_1106/_pdf

 

7-3.心筋梗塞と肩こり

心筋梗塞が起こると、胸を締め付けるような痛みが生じます。

これは、心筋梗塞が起きたサインです。

心臓が左胸にあるので胸が痛くなるのも納得です。

しかし、実は心筋梗塞が起きた時、心臓とは離れた場所に痛みを感じることがあるのです。

これを『放散痛(ほうさんつう)』と言います。

では、心臓付近以外のどこに痛みが起きるのかというと、
・左肩の痛み
・背中の痛み
・胃の痛み
・吐き気
・歯の痛み、が起こると言われます。

 

8.もし血栓症だとしたらどこで診てもらえばいいの?

こうしてみると、血栓症に分類される深部静脈血栓症、脳梗塞、心筋梗塞が起きた時の症状や後遺症に『肩の痛み』が含まれていることがわかります。

もし、これらの病気による肩の痛みが起きているのだとしたら、 どこへ受診すればいいのでしょうか。

8-1. エコノミー症候群(深部静脈血栓症)の診療科

心臓血管内科、血管外科、血液内科、循環器科、整形外科など複数あります。

どこへ受診したらいのかわからない時は、インターネットで調べてみましょう。

「深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう) 病院 (地域名)」で調べてみてください。

例えば、東京に住んでいるのであれば、 「深部静脈血栓症 病院 東京」と調べます。

もしくは、「エコノミークラス症候群 病院 (地域名)」でもわかります。

 

8-2.脳梗塞の診療科

脳神経外科や脳神経内科があります。

近くの脳梗塞の検査が受けられる病院を探すときには、 インターネットで「脳梗塞 病院 (地域名)」 と調べると見つけることができます。

東京に住んでいるのなら、 「脳梗塞 病院 東京」と調べてみましょう。

8-3. 心筋梗塞

心筋梗塞の場合、循環器内科を受診します。

近くの循環器内科を探す場合、 「循環器内科 (地域名)」 とインターネットで検索しましょう。

もし東京に住んでいるのなら、 「循環器内科 東京」と調べると見つけることができます。

 

 

 

9.待ち時間を短縮して受診する方法

血栓症の検査や診断ができる病院は、 総合病院や大学病院が多くなります。

しかし、そのような大きな病院では、 『待ち時間』が2時間も3時間もかかることがあります。

中には半日かかるということも珍しくありません。

特に、初診でかかる場合はどうしても時間がかかります。

さらに、大病院へ『紹介状』なしで初診を受ける場合には、診察料とは別に費用がかかります。

政府のホームページによるとその金額は5,000円以上とされています。
(政府広報オンライン:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201603/5.html

しかし、紹介状があるとこの診察料以外の負担がなくなるのです。

そこで、余分な費用をかけずスムーズに病院を受診するためにも、 かかりつけ医がある場合はそこで『紹介状』を書いてもらいましょう。

ただし突然、 「病院を変わりたいので紹介状を書いてください」

では、かかりつけ医も驚いてしまいますし、 もしかしたらいい顔をしないかもしれません。

もちろんかかりつけ医に気を使うよりも、 ご自身の体の方が大切なのですが、きっちりと紹介状の内容を書いてもらうためにも以下のことに注意しましょう。

・ステップ1:血栓の検査ができるか訪ねる

まず、 「肩こりの原因は血栓かもしれないと聞いたのですが、こちらで血栓の検査はできますか?」と聞きましょう。

ポイントは、 「検査はできますか?」と訪ねることです。

もし、「血栓が原因なんじゃないですか」と聞くと、 医者も自分の診断が間違っていると言われているようでいい気がしません。

ですので、「こちらで検査はできますか?」と尋ねましょう。

・ステップ2:「できない」と言われたら、紹介状を依頼する

そこで「できない」と言われたら、「心配なので検査を受けたいのですが、紹介状は書いていただけますか?」
と尋ねてください。

すると紹介状を書くことも医者の仕事ですので、 これまでの経緯を踏まえて書いてくれるでしょう。

その際に、受診する病院を決めておくと紹介状が書きやすくなります。

前章でお伝えした方法で、 お近くの血栓の検査ができる病院を探しておきましょう。

ステップ3:「できる」と言われたらお願いする

もし検査ができるかどうかを尋ねて、 「できる」という返事が返ってきたら、 そのまま検査をお願いすることができます。

ポイントは、かかりつけ医へ不信感を与えないことです。

「心配だから検査を受けたい」 という心構えでお話ししてみましょう。

10.まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は血栓と肩こりの関係についてまとめました。

血栓が起きて血管が詰まることで、 エコノミークラス症候群や脳梗塞、 心筋梗塞といった病気が起きることがあります。

そしてこれらの病気の症状に『肩の痛み』があります。

心配な方は、 病院の受診先のご紹介もしましたので是非参考にしてください。

 

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