サプリメントでアトピーの治療のゴールに導く3つの成分について

アトピー性皮膚炎で辛い思いをされている人に対して、
少しでも楽になって頂けたらと考え、
改善の方法を提案させて頂きました。

まずは、アトピー性皮膚炎の原因を良く知り、
その根本原因を改善出来るように、
日々の生活を少しずつ良い方向に変えていく事が重要です。

アトピー性皮膚炎は患者の多くがアトピー素因をもっていて、
慢性的に増悪と寛解を繰り返しますが、
症状の程度に応じた適切な治療を行うことにより、
症状がコントロールされた状態に維持されると自然寛解の期待できる疾患です。

アトピー性皮膚炎の治療のゴールとしては、
アトピー性皮膚炎治療ガイドラインより、
治療の目標は患者を次のような状態にもっていくことにある。

1)症状はない、あるいはあっても軽微であり、
日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
2)軽微ないし軽度の炎症は持続するも、
急性に悪化することはまれで、悪化しても遷延することはない。

つまり、
「アトピー性皮膚炎のない人と同じような生活ができて、
軟膏(保湿剤)を塗るとき以外はアトピー性皮膚炎があることを忘れていられること」です。

当サイトを見て頂けると、
このゴールが達成できるように、
アトピーの原因と対処法について書かれてあります。

  • 目次
    1.アトピー性皮膚炎の原因
     1-1.アトピー素因がある(遺伝的要因)
      1-1-1.家族歴・既往歴
      1-1-2.IgE抗体
     1-2.欧米化した食生活
     1-3.不規則的な生活スタイル
     1-4.ダニ・ハウスダスト・真菌などの環境因子
     1-5.かきむしったり洋服ですれたりなどの物理的刺激
     1-6.乳児では食べ物が関係する場合もあります。
     1-7.ストレス
    2.アトピー性皮膚炎の重症度分類
    3.アトピーの一般的治療方針について
     3-1. アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの治療方針とは
     3-2. 薬物療法
      3-2-1. 抗炎症外用薬
      3-2-2. 内服抗ヒスタミン薬
      3-2-3. シクロスポリン
      3-2-4. ステロイド内服薬
     3-3. 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア
      3-3-1. ステロイド外用薬について
      3-3-2. ステロイド外用薬の副作用について
      3-3-3.スキンケアについて
    4.生活指導
    4-1.入浴について
    4-2.衣服と洗濯について
    4-3.掃除について
    4-4.寝具について
    4-5.冬の注意点について
    4-6.夏の注意点について
    4-7.その他について
    5.アトピー性皮膚炎とサプリメントについて
    アトピー性皮膚炎に有効な成分
     5-1. 乳酸菌
      5-2-1. 植物性ラクトバチルス乳酸菌
      5-2-2. L-92乳酸菌
      5-2-3. 乳酸菌KW3110
     5-2. ビオチン
     5-3. 亜鉛
      5-4-1.日本人は潜在的亜鉛欠乏症
      5-4-2.亜鉛は皮膚の強い味方
      5-4-3.亜鉛とアトピー性皮膚炎
    6.サプリメントを服用する上での注意事項
    7.まとめ


1.アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因は、
「はっきりと分かっていない」というのが現状ですが、
様々な原因が考えられます。

1-1.アトピー素因がある(遺伝的要因)

アトピー素因とは何でしょうか?
それは以下の2つに当てはまるかどうかという事です。
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎の定義では
1-1-1.家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、
アトピー 性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)がある。

または
1-1-2.IgE抗体を産生しやすい素因がある。
とされてます。

1-1-1.家族歴・既往歴

アトピーとは気管支喘息、
アレルギー性鼻炎・結膜炎(代表的なものとして花粉症)、
アトピー性皮膚炎などを生じる免疫的な傾向を持つ状態を総称しています。

アトピーの事を考える時には免疫の知識も重要です。

免疫とは簡単に言うと、
細菌やウイルスなどから体を守るシステムの事です。

免疫の機能は通常、細菌やウイルスから体を守るために働きますが、
アトピーの人では、それが普通以上に働いてしまう事が問題となります。

ダニやハウスダスト、スギやイネ科の花粉や、場合によっては卵白、牛乳に対して、
それらに過敏に反応を示してしまいます。

過敏に反応する結果、
気管(空気の通り道)、鼻、眼、皮膚などで炎症を起こします。

このような体質を持っている事を、
アトピー素因があると言います。

アトピー素因はある程度遺伝するといわれています。

ある程度遺伝するとは、
原因となる遺伝子が多因子遺伝といって一つではないと考えられています。

一定のパターンで必ず素因をもって生まれてくる訳ではないため、
ある程度という表現になります。

また、実際の発病には生活環境も関係してくるので、
アトピー性皮膚炎は遺伝するとは言えないのです。

しかし、本人や家族が喘息や花粉症がある場合には、
アトピー素因をもっているので、
アトピー性皮膚炎を生じやすいと思われます。

1-1-2.IgE抗体を産生しやすい素因がある。

IgE抗体とは、上記のように免疫が過剰に働く状態を起こす体の中の物質で、
リンパ球という細胞から出されています。

アトピー性皮膚炎患者では,ダニ,ハウスダスト,花粉,真菌,食物など複数のアレルゲンに対して
IgE 抗体を産生しやすく,血液検査などで特異的 IgE 抗体検査陽性を示すことが多い。

現在200種類以上のアレルゲンに対する、
特異的IgE抗体を測定することができます。

測定値は、クラスという0~6までの7段階で、
量をわかりやすく示す方法がとられています。
値が高い方がその特異IgEの量が多いことを示しています。

しかし、ここで気をつけなければいけないことは、
この値が高いからと言って必ずしも臨床症状と相関しないということです。

特に、食物アレルゲンでは、特異IgE抗体がある程度高いにも関わらず、
そのアレルゲンを摂取しても症状がでないことがしばしば経験されます。

診断の参考にしていると考え頂くのが良いようです。

1-2.欧米化した食生活

アトピー性皮膚炎の原因は複数ありますが、
その中でも特に大きな割合を占めているのは食べ物です。

近年は日本でも食の欧米化が進み、
動物性食品の摂取量が増えています。

それはアレルギー反応を引き起こしやすい食品を、
たくさん摂取しているという事になります。

食べてみて、かゆみ、炎症、湿疹といった反応が出たら、
しばらくその食品を避けるようにしましょう。

また、前は食べても問題がなかったものでも、
体調によって反応が出てしまう場合もあるので注意が必要です。

洋食中心の食生活を少しずつ和食にするだけで、
アレルギー反応を引き起こしやすい牛乳、卵、油の摂取量を減らすことができます。

「それだけでも症状が良くなった」という声が上がるほどです。

もし3食とも洋食を食べているなら、
1食だけでも和食にするのが良いでしょう。

難しければ間食をやめたり、
ヘルシーなものに置き換えても効果的なので、
出来る事から始めてみましょう。

1-3.不規則的な生活スタイル
小さいころは親と一緒に生活しているので、
バランスのとれた食事や掃除の行き届いた環境です。

しかし、大人になると、
一人暮らしや会社勤めによる不規則で不摂生な環境が、
アトピーを発症させたり、
一旦改善していた人でも再発させる要因になっています。

特に都市部に住む方にアトピー性皮膚炎が多く、
これは都会病のひとつともいわれています。

1-4.ダニ・ハウスダスト・真菌などの環境因子
ハウスダストがアトピーの天敵とばかりにお部屋の掃除ばかりしてませんか?
実は、ハウスダストはアトピーの原因ではないのです。

ハウスダストに含まれているダニやダニの死骸、ダニの糞がアトピーの原因なのです。
免疫機能は体内に入ってきた自分以外のタンパク質を敵とみなして攻撃します。
ちなみにダニやダニの死骸、ダニの糞はタンパク質でできているのです。
この攻撃が行き過ぎると自分の内臓や皮膚までも攻撃してしまうのです。
皮膚への攻撃はアトピー性皮膚炎を引き起こします。

1-5.かきむしったり洋服ですれたりなどの物理的刺激
アトピー性皮膚炎になりやすい人の皮膚は、
角質層の異常によりバリアー機能が弱く、
健康な皮膚よりも細菌や化学物質などが侵入しやすい状態になっています。

これは角質層をつなぎとめるセラミドという脂質が不足しているからです。
セラミドが不足して角質層に隙間ができると水分も失われやすく、乾燥肌になります。
バリアー機能が低下した乾燥肌では、
アレルギーを起こす原因となるアレルゲン物質の花粉やハウスダスト、
化学物質などの侵入を防ぐことができません。

アトピー性皮膚炎では、
強いかゆみのために無意識のうちに患部をかきむしってしまいます。
かきむしると、皮膚のバリアー機能はますます低下し、
細菌や汚れが侵入して、さらにひどい湿疹になっていきます。

上記のようにかきむしる事による直接的な物理的刺激以外にも、

アトピー性皮膚炎を悪化させる原因の1つに「服の摩擦による刺激」があります。

普段、意識することはあまりないと思いますが、
実は普通に歩いたり、座ったりするだけでも衣類の布地が肌に触れてダメージを受けてしまいます。

ほんの小さな摩擦ダメージかもしれませんが、
アトピー性皮膚炎の人の肌にとっては重要な問題です。

基本は肌触りのよいもの、 つるつるしていたりサラサラしていたり、
触っただけでも気持ちいいとわかるような素材がおすすめです。

おすすめの素材は綿を使ったものです。
特に100%のものは、毛玉になりにくく、肌触りも良いのでおすすめです。

ただし、服は薬ではないので、
治療に直接関係があるわけではありません。

素材を肌に優しいものに変えたからといって、
アトピー性皮膚炎が治るというわけではありません。
しかし、悪化を防ぐことは不可能ではありません。
摩擦によって痒みを誘発したり、さらに発疹がひどくなるを防ぐためにも、
少しでいいので服の選び方にも気をつけてみてはいかがでしょうか。

1-6.乳児では食べ物が関係する場合もあります。
乳幼児期のアトピー性皮膚炎は、
ほとんどすべて「食べ物アレルギー」だと考えられています。

食べ物のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)は、
その子が生まれてから最も早く獲得されるアレルゲンであり、
また最も大量に毎日取り込まれるため、
アレルゲンの特定は治療において重要なカギとなります。

食べ物のアレルギーが皮膚に起こるとは限っていませんが、乳児では圧倒的に皮膚に出ます。

最初のステップとしては、食物アレルゲンを除去することです。
食物アレルゲンでも頻度的に多く、
また、症状に与える影響が大きい順番はほとんど決まっています。

卵・牛乳、そして小麦、大豆、その次は米という順です。
他の食物は皮膚を一時的に悪化することはあっても、
持続的に悪い状態を作り出すことは少ないのです。

アレルゲンとなる食べ物を食べないようにする、除去食療法は現在、標準的な治療法です。
これでアトピー性皮膚炎の湿疹は治ってきます。

しかし、アレルゲンのものを食べても症状が出ないようにするには、
少量から少しずつ食べて試していきます。

少量とはどのくらいの量なのか?
それを決めなければなりません。
それを決めていくのは限界値検査と呼ばれています。
方法としては、これくらい少量であれば、
絶対に症状が出ないという量から摂取していき、
少しずつ増やして初めて症状が出る量を限界値と言います。
この限界値を求めたあと、これを少しずつ増やすような食べ方をすれば良いのです。

1-7.ストレス
ストレスで悪化することもよく知られており、
皮膚症状が心理社会面に影響し、
心理社会的因子が皮膚症状に影響するという心身相関がみられ、
遷延化している例では悪循環が持続していることが多い。

アトピーにかかる多くの人は、
ストレスを感じているときに症状が悪くなると感じています。

不安を感じたり、緊張したり、イライラしてしまったり、
精神的にストレスを感じてしまうと、
ホルモンバランスが不安定になってしまうのです。

この事が免疫力を下げてしまう原因になり、
アレルギー反応が出やすくなってしまうのです。
また、強いストレスや緊張を加えると、
皮膚の水分量が少なくなることがあり、
その影響で肌が乾燥してかゆくなる場合があります。

2.アトピー性皮膚炎の重症度分類

治療の主体であるステロイド外用薬の選択は、
「個々の皮疹の重症度」により決定されます。

すなわち、範囲は狭くとも高度な皮疹には、
十分に強力な外用療法が選択されますが、
範囲は広くても軽度の皮疹には強力な外用療法は必要としません。

よって、外用療法の選択のためには「個々の皮疹の重症度」が最も重要であり、
重症度判定はその判断を下し、さらには治療効果を予測しうるだけの、
皮膚科診療技能を有する医師によってなされなければいけません。

参考表:個々の皮疹の重症度のめやす(厚生労働科学研究班)
軽 症 面積に関わらず,軽度の皮疹のみみられる。
中等症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 10% 未満にみられる。
重 症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 10% 以上,30% 未満にみられる。
最重症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 30% 以上にみられる。
*軽度の皮疹:軽度の紅斑,乾燥,落屑主体の病変

**強い炎症を伴う皮疹:紅斑,丘疹,びらん,浸潤,苔癬化などを伴う病変

(文献 17:厚生労働科学研究班アトピー性皮膚炎治療ガイドライン 2008 より引用)

 

 

 

3.アトピーの一般的治療方針について

3-1. アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの治療方針とは

アトピー性皮膚炎は、皮膚の症状で軽微、軽症、中等症、重症の4段階に分けられ、それぞれの段階で治療法が変わります。

症状が改善したら一段階軽いステージの治療に変更します。逆に悪化した場合は治療を一段階悪いステージのものに変更します。これを繰り返して症状を安定させます。

最終的には保湿剤だけで日常生活に支障がない程度まで安定させることを目標にします。

 

アトピー性皮膚炎の治療方法は,その病態に基づいて

  1. 薬物療法
  2. 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア

が基本になります。

これらはいずれも重要で、個々の患者ごとに症状の程度や背景などを勘案して適切に組み合わせていきます。

 

 

3-2. 薬物療法

アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性の疾患であり疾患そのものを完治させうる薬物療法はありません。よって対症療法を行うことが原則となります。

アトピー性皮膚炎は、重症度に応じて4段階に分けられます。治療薬は重症度によって異なります。皮膚炎の重症度を知って、あなたに合った対処法を見つけてください。

 

皮疹の重症度とステロイド外用薬の選択
皮疹の重症度 外用薬の選択
重症 高度の腫脹/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑,丘疹の多発,高度の鱗屑,痂皮の付着,小水疱,びらん,多数の搔破痕,痒疹結節などを主体とする

 

必要かつ十分な効果を有するベリーストロングないしストロングクラスのステロイド外用薬を第一選択とする.痒疹結節でベリーストロングクラスでも十分な効果が得られない場合は,その部位に限定してストロンゲストクラスを選択して使用することもある
中等症 中等度までの紅斑,鱗屑,少数の丘疹,搔破痕などを主体とする ストロングないしミディアムクラスのステロイド外用薬を第一選択とする
軽症 乾燥および軽度の紅斑,鱗屑などを主体とする ミディアムクラス以下のステロイド外用薬を第一選択とする
軽微 炎症症状に乏しく乾燥症状主体 ステロイドを含まない外用薬を選択する

 

3-2-1. 抗炎症外用薬

 現時点において,アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静するための薬剤で,有効性と安全性が科学的に十分に検討されている薬剤はステロイド外用薬タクロリムス軟膏の2種類のみです。

強力な薬効を必要とする重症の皮疹を生じた部位に使用する場合には、原則としてまずベリーストロングクラス以上のステロイド外用薬により皮疹の改善を図ったのちにタクロリムス軟膏に移行する事が推奨されています。

  1. ステロイド外用薬・武田の分類を改変したステロイド外用薬のランク表を以下に挙げます。このランクを指標にして、個々の皮疹の重症度に見合ったランクの薬剤を適切に選択し、必要な量を必要な期間、使用することが重要です。
  2. ・ステロイド外用薬は、その炎症を抑える強さから5段階(強い順にストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム(マイルド)、ウィーク)に分類されます。症状が重いほど強いステロイド外用薬を使います。
  3. ・ステロイド外用薬は一部の論文を除き,年齢に関わらずプラセボより有意に効果的であることが示されていて、アトピー性皮膚炎の炎症を鎮静しうる薬剤であると言われています。
  4. タクロリムス軟膏(topical calcineurin inhibitor;カルシニューリン阻害外用薬) ・タクロリムスは細胞内のカルシニューリンを阻害する薬剤であり、副腎皮質ステロイドとは全く異なった作用機序で炎症を抑制します。・しかし、びらんや潰瘍面には使用できない、薬効の強さには限界がある、などステロイド外用薬にはない使用上の制約があります。・タクロリムス軟膏には 0.1%成人用と 0.03%小児用があります。2 歳未満の小児には安全性が確立していないため使用できません。また妊婦や授乳中の婦人にも使用出来ません。
  5. ・使用にあたっては、別途公表されている「アトピー性皮膚炎におけるタクロリムス軟膏の使用ガイダンス」に忠実に従うことが必要であり、高度の専門性を有する医師により処方される事を前提とします。
  6. ・タクロリムス軟膏は副作用の懸念などからステロイド外用薬では治療が困難であったアトピー性皮膚炎の皮疹に対しても高い有効性を期待できるそうです。
  7. ・タクロリムス軟膏(商品名:プロトピック軟膏,藤沢薬品工業(株))は,1999年11月より,日本で世界に先駆けて大人(16歳以上)のアトピー性皮膚炎治療薬として使用されるようになり、約4年を経て、世界数十カ国でアトピー性皮膚炎の治療に大変役立つお薬として広く使用されるに至っています。
ステロイド外用薬のランク
ストロンゲスト

0.05% クロベタゾールプロピオン酸エステル(デルモベート ®)

0.05% ジフロラゾン酢酸エステル(ジフラール ®,ダイアコート ®)

ベリーストロング

0.1% モメタゾンフランカルボン酸エステル(フルメタ ®)

0.05% 酪酸プロピオン酸ベタメタゾン(アンテベート ®)

0.05% フルオシノニド(トプシム ®)

0.064% ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロン DP®)

0.05% ジフルプレドナート(マイザー ®)

0.1% アムシノニド(ビスダーム ®)

0.1% 吉草酸ジフルコルトロン(テクスメテン ®,ネリゾナ ®)

0.1% 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(パンデル ®)

ストロング

0.3% デプロドンプロピオン酸エステル(エクラー ®)

0.1% プロピオン酸デキサメタゾン(メサデルム ®)

0.12% デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ ®,ザルックス ®)

0.1% ハルシノニド(アドコルチン ®)

0.12% ベタメタゾン吉草酸エステル(ベトネベート ®,リンデロン V®)

0.025% フルオシノロンアセトニド(フルコート ®)

ミディアム

0.3% 吉草酸酢酸プレドニゾロン(リドメックス ®)

0.1% トリアムシノロンアセトニド(レダコート ®)

0.1% アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(アルメタ ®)

0.05% クロベタゾン酪酸エステル(キンダベート ®)

0.1% ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド ®)

0.1% デキサメタゾン(グリメサゾン ®,オイラゾン ®)

ウィーク

0.5% プレドニゾロン(プレドニゾロン ®)

(2015 年 9 月現在)(文献 1 より引用,改変)

 

 

3-2-2. 内服抗ヒスタミン薬

  ・アトピー性皮膚炎の瘙痒に対して抗ヒスタミン薬が広く用いられていますが、

その効果は症例による差が大きいといえます。

・アトピー性皮膚炎の治療においては,ステロイドやタクロリムスなどの抗炎症外用薬によって皮膚炎を鎮静化することが最も重要であり,抗ヒスタミン薬の内服はその補助療法として勧められています。

・抗ヒスタミン薬には,抗コリン作用や鎮静作用が比較的強い第一世代抗ヒスタミン薬と、

抗コリン作用のない第二世代抗ヒスタミン薬があります。

・治療効果には差がなく、眠気,倦怠感や自覚を伴わない能力低下(インペアードパフォーマンス)などの副作用が少ないことから、非鎮静性の第二世代抗ヒスタミン薬の使用が勧められています。

 

3-2-3. シクロスポリン

・シクロスポリンは欧米の多くの国でアトピー性皮膚炎に対する有効性が示され、アトピー性皮膚炎に対する使用が承認されています。

・日本では質の高い臨床試験が行われた結果、2008年に既存治療で十分な効果が得られず、

強い炎症所見を伴う皮疹が体表面積の30%以上に及ぶ重症成人アトピー性皮膚炎患者に対する使用が承認されています。

・使用例)顔面の難治性紅斑や紅皮症などにも有効で、投与後速やかに痒みが軽快することから、痒疹や搔破の著しい患者のQOLの改善にも有用です。

・しかし、長期使用での安全性が確立しておらず、腎障害や高血圧、感染症などの副作用にも注意する必要がある事から、症状が軽快した後は速やかに一般的な外用治療に切り替えることが重要です。

 

3-2-4. ステロイド内服薬

・急性増悪や重症・最重症の寛解導入時に用いられ、経験的に有効であると認められています。

・しかし,長期間のステロイド内服には種々の重篤な全身性副作用があることから、ステロイド内服薬によってアトピー性皮膚炎を長期間コントロールする治療法は一般的に推奨されておらず、投与するとしても短期間にとどめるべきであると言われています。

 

 

3-3. 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア

 

3-3-1. ステロイド外用薬について

・免疫反応を抑える働きがあります。
「ステロイド外用薬は怖い」と考えて、
「なるべく少なく、短い間だけ使おう」と考える人もいるかもしれませんが、
中途半端に使うとかえって症状を悪化させたり長引かせたりすることがあります。

医師に処方されたステロイド外用薬は、指示通りに、
必要な量を必要な期間、必要な部位に使い続けることが大切です。

 

3-3-2.ステロイド外用薬の副作用について

飲み薬と違って、皮膚に塗るステロイド外用薬の場合は、
ほぼ塗った場所だけに作用するので、副作用は最小限にとどまります。

医師の指示通りに使用していれば、
一時的に副作用が起こったとしても、
それがずっと続く可能性は低いと考えられます。

ただし、長期使用により皮膚萎縮(皮膚が薄く弱くなること)や、
毛細血管拡張(血管が網の目状に見えること)などが現れる可能性がありますので、
必ず医師の指示通りに使用し、皮膚に何か気になる症状が現れたら、
早めに医師に相談してください。

 

3-3-4.スキンケアについて

保湿剤にはいろいろな種類があるので、医師と相談して症状や好みなどに合わせて選ぶようにしてください。

保湿を目的としたもの ヘパリン類似物質製剤 角層内の水分を引きつけてうるおいを保つ力が強い。
ヒアルロン酸製剤(市販のみ)
水溶性コラーゲン製剤(市販のみ)
尿素製剤 角層内の水分を引きつけたり、角層を柔らかくする作用がある。傷があるとしみることがあるので注意する。
セラミド含有製剤(市販のみ) 角質細胞間脂質であるセラミドを補う。
白色ワセリン 油分が皮膚を覆って水分の蒸発を防ぐ。
保護を目的としたもの 亜鉛華軟膏 炎症を抑える作用がある。
ジメチルイソプロピルアズレン含有軟膏 抗菌効果と炎症を抑える作用がある。

 

 

 

4. 生活指導

アトピー性皮膚炎は、難治性で根気強く治療を継続する必要がありますが、

それと同時に、日頃の生活環境を整えることも重要になります。

以下に、お勧めの生活指導について、記載しています。
今までの生活スタイルを変えることは、意外と難しいものです。

全てをいっきに行うのではなく、
まずは、できる範囲から少しずつがんばってみましょう。

 

4-1.入浴について

汗や汚れを除くためにも大切ですが、注意点もあります。

湯舟はやや低めの温度で、短時間にしましょう。

夏や皮膚炎が悪化している時などは、シャワーをお勧めします。

ごしごしこすらないようにしましょう。

洗面器にお湯を張り、そこに石鹸を薄く溶かし、泡立てます。
その泡を手に取り、手で体を洗う方法をお勧めします。

洗った後は、十分すすいで、石鹸が残留しないように注意してください。

ナイロンタオルなどは禁止。

石鹸は、一般のものでかまいませんが、洗浄力の強いものは避けてください。
重要なのは、その濃度と洗い方だと思いますが、
上記の方法でも悪化する場合は、低刺激石鹸を使用されてもよろしいでしょう。

入浴剤は、つい長風呂になったり、
暖まりすぎて痒みが強くなる場合もありますので、要注意です。
特に、入浴後、ほてりを感じる入浴剤は、さけてください。

入浴後は、すぐ(湿り気がある間)に保湿剤を塗布しましょう。

体を拭く時も、ごしごしこすらないようにしましょう。

 

 

4-2.衣服と洗濯について

下着は木綿製をお勧めします。

ワイシャツやセーターはできるだけ柔らかいものを

毛糸は直接皮膚に触れると痒みを誘発しやすいので注意が必要。
ジーンズもあまりお勧めできません。

新品は一度洗濯してから着用してください。

洗剤は、界面活性剤の含有量が少ないものを使用してください。

十分すすぎましょう。残留が心配な場合は、
洗濯後に、もう一度水洗いすることをおすすめします。

 

4-3.掃除について

最近のマンションなどの住宅は、
気密性が高くダニが多く繁殖する環境になっています。
そのため、こまめな掃除が必要となります。

畳の上に絨毯やカーペットを敷かないようにしましょう。
ダニの繁殖につながります。

換気、風通しを十分におこないましょう。

掃除機の使用をお勧めしますが、掃除機の排気に注意してください。

ダニだけではなく、カビも注意が必要です。
風呂場など水回りのカビの発生や、換気に注意してください。

 

4-4.寝具について

肌触りのよい木綿のシーツをお勧めします。

糊付けはあまりお勧めできません。

毛羽だった毛布や布団は、皮膚に触れれば痒みの原因となりますので、注意が必要です。布団カバーを是非つけてください。

手入れはこまめにおこなってください。

布団をこまめに干しましょう。

取り込むときは、布団たたきでたたくのではなく、
表面を丁寧に掃除機で吸い取りましょう。

掃除機の布団用吸い取り口(アタッチメント)は、
専用のものがメーカーオプションであったり、
ホームセンターなどには汎用品もあるようです。

 

4-5.冬の注意点について

特に冬は乾燥しがちなので、アトピー性皮膚炎が悪化する場合があります。

エアコンの暖房はあまりお勧めできません。

部屋の中では、暖房器具の対角線(できるだけ遠く)に居るようにしましょう。

直接温風が当たらないようにしましょう。

暖まりすぎると、痒みがでますので、できるだけ低めの温度で。

湿度は50%以上をめやすに。下がりすぎる場合は加湿器の使用をお勧めします。

 

4-6.夏の注意点について

汗、汚れは、痒みに大敵です。
汗をかいたり汚れたら、そのつどぬるま湯で洗うか、
濡れたタオルなどで拭き取るようにしましょう。

プールも塩素などの刺激で、痒みがでたりする場合があります。
水泳の後は、十分シャワーを浴びて洗い流してください。

海水浴も同様。 その後すぐに保湿剤を塗布しましょう。

日焼けで湿疹が悪化する場合があります。

 

4-7.その他について

爪はなるべく短く切りましょう。

なるべく掻かないようにしましょう
(これは言うのは簡単ですが、非常に難しいですね)。
知らずに掻く癖がついている場合があります。

髪の毛先が首などの皮膚に触れると痒みがでることがあります。
短くするか、束ねるような工夫も必要でしょう。

ぬいぐるみは丸洗いできるものを。

ペット(犬など)はおすすめできません。

 

 

5.アトピー性皮膚炎とサプリメントについて

国民の10%が悩まされていると言われているアトピー。

とにかく身体がかゆい!
赤くなるのが恥ずかしい!
ステロイドには頼りたくない!

このようなお悩みの方も多いですよね。

今ではそんなアトピー対策のために、
様々な商品が発売されています。

しかし、
商品がいっぱいありすぎてどれを選んで良いのかわからない…
自分にピッタリ合う商品ってどうやって選んだら良いか分からない…
本当に効果があるのだろうか…

 

5-1.アトピー性皮膚炎のお肌に優しい成分

以下の成分はアトピー性皮膚炎のお肌に、
非常に優しいと言われている成分ですので、

これらの成分が入っているものを選ぶことをお勧めします。

 

5-2. 乳酸菌

腸内環境を整えてくれる善玉菌の筆頭です。

最近の研究で、
乳酸菌がアトピー性皮膚炎に効果があることがわかってきました。

腸内環境を整えることで様々な良いことが身体には起こりますが、
乳酸菌の種類によってはアトピーには効果のないものもありますので、
アトピーに効果的という研究結果が出ているものを選びましょう。

アトピー性皮膚炎のアレルギー反応を緩和させる効果が、
期待できるものには、以下のような乳酸菌があります。

 

5-2-1. 植物性ラクトバチルス乳酸菌

酒粕から分離された乳酸菌で、
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和する効果があります。
アトピー性皮膚炎の成人患者を対象にした試験では、
植物性ラクトバチルス乳酸菌100mgを摂ったグループに、
アレルギー症状を緩和する効果が確認されました。

 

5-2-2. L-92乳酸菌

アトピー性皮膚炎に悩む小児に対して、
L-92乳酸菌の粉末を含む食品を摂取したグループと、
摂取しないグループに分けて皮膚の症状の変化を数か月間観察。

すると、摂取したグループの方が、
あきらかに症状が改善される結果が得られました。

 

5-2-3. 乳酸菌KW3110

マウス実験において、「LgE抗体」の増加が抑えられ、
「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが整い、
アレルギーの症状緩和が確認されました。

 

 

  5-3.ビオチン

ビオチンはビタミンB群の一種であり、ビタミンHと呼ばれる水溶性のビタミンです。

ビタミンは5大栄養素の1つであり、私達人間の体を健康に維持するためには、
必要不可欠な栄養素と言ってもよいのです。

最近の研究ではアトピー性皮膚炎患者の中には、
血清中のビオチン濃度が低下している状態の人がいるそうです。

ビオチンは抗炎症物質を生成する働きがあり、
それによってアトピーを緩和させる働きがあります。

また、ビオチンはタンパク質の生成にも関係しており、
皮膚を作る細胞を活性化させ、老廃物の排泄を促して、
皮膚の機能を正常に保つ働きもあるといわれています。
つまり、体内で不足しているビオチンを積極的に摂取することで、
正常な皮膚ができやすくなるのです。

そのため、アトピー性皮膚炎の治療にも、
積極的にビオチンを使用する医師もいるのです。

アトピー性皮膚炎の全ての患者さんに効果があるわけではありません。

しかしビオチン不足によってアトピーが引き起こされている場合には完治する例もあるようですよ。

ステロイドの使用をやめたい、食事療法や生活習慣改善でも治らないという人は試してみるとよいですね。

 

 

5-4.亜鉛

亜鉛は生物の成長や発達に欠くことのできない必須ミネラルであり、
成人の一日の所要量は12mgとされています。

亜鉛は酵素を働かせるために必要不可欠な成分です。
亜鉛が不足すると体のあらゆる機能が低下し、皮膚炎が悪化することもあります。

また、亜鉛は身体に有害なミネラルの吸収を防ぎ排出を促進する働きもあり、
かゆみの物質であるヒスタミンの生成を抑制する作用もあることから、
アトピーに効果があると考えられています。

 

5-4-1.日本人は潜在的亜鉛欠乏症

日本の土壌にはミネラルが少なので、欧米人に比べると血清中の亜鉛量は少なめです。
そして、平均的な日本食では一日に9mg程度しか取れないといわれています。
日本人の多くは潜在的亜鉛欠乏症(marginal zinc deficiency)の状態にあるということです。

 

5-4-2.亜鉛は皮膚の強い味方

亜鉛は、300種類の酵素を体の中で作り出すために必要なミネラルで、
他のミネラルとは比較にならないほど多くの働きをします。
皮膚においては、細胞分裂の酵素は亜鉛関連の酵素なので新陳代謝を活発にします。
また、皮膚にある活性酸素を除去する酵素で、炎症を抑えたり、
老化を防いだりするSODも亜鉛で働きます。

皮膚のコラーゲン生成にも重要な役割を果たすので、
アトピーで痛んだ皮膚を新しい皮膚に修復するのに役立ちます。

 

5-4-3.亜鉛とアトピー性皮膚炎

日本は、他の国と違い、もともと亜鉛が不足気味なことから、
アトピー性皮膚炎の重症患者が他の国に比べて圧倒的に多いことが社会問題となっています。
ステロイド剤と抗アレルギー剤だけでは治らない患者が増えており、
また、アトピー性皮膚炎の炎症は広範囲に発症することもあり、
炎症を抑える効果のある亜鉛の消費量も増加しています。

日本人にはもともと亜鉛が不足しているので、
特にアトピー性皮膚炎の患者に対しては、
酵素やホルモンを十分に活性化させるために、
亜鉛を補充して自然治癒力を高めることが必要です。

 

 

 

6.サプリメントを服用する上での注意事項

サプリメントは健康補助食品であり、
いかなる病気の診断・治療・予防目的には意図されておりません。
また、医師の処方で服用する薬ではありませんので、
選択から使用まで全てご自身の責任となることを予めご了承ください。

  • 医師による治療、処方薬の服用をしている場合、サプリメントの使用について担当医師の指導を受けて下さい。自己判断で治療・医薬品の使用を中止し、サプリメントを代替にするような行為は病状を悪化させる事もありますので、絶対におやめ下さい。
  • メーカーの示す摂取目安は必ずお守り下さい。ラベルに表示されている摂取量の目安は、平均的なアメリカ人の体格(体重約60kg)を基準にしています。お子様や体重の軽い方は、体重による比例計算をして摂取量の目安にしてください。
  • 原材料・成分に特有の匂いや色がある場合があり、またロット毎に匂いや色が異なる場合もありますが、特に製品の異常ではございません。
  • ご使用者の体調や体質によっては身体に合わないことがあります。万が一、体調に合わない場合はすぐに使用を中止し、必要によっては医師にご相談下さい。
  • 個人輸入では一度に輸入できる数量には制限があります。規制の範囲内で必要分をご購入下さい。
  • 個人輸入で海外よりご購入した商品は、自己責任による「個人使用」のみが許可されています。その為、個人輸入した商品を第三者へ譲渡・転売することは法律により禁止されております。

 

5.まとめ

アトピー性皮膚炎で辛い思いをされている人に対して、
少しでも楽になって頂けたらと考え、改善の方法を提案させて頂きました。

まずは、アトピー性皮膚炎の原因を良く知り、
アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの治療方針に従い治療する事が第一優先です。

そして、根本原因を改善出来るように、
日々の生活を少しずつ良い方向に変えていくために、
日常生活での注意点についても説明させて頂きました。

最後は、アトピー性皮膚炎に対する、
様々なサプリメントが発売されています。

出来るだけステロイドを使用したくないという方も多いため、
サプリメントを選ぶ際に、
アトピー性皮膚炎に優しい成分が入っている物を選ぶ必要があります。

サプリメントを選ぶ際の参考になればと、
優しい成分について説明させて頂きました。

 

必ずしも、このサプリメントを服用すると良くなるというものではありません。

 

医師と相談して正しい服用をオススメします。

 

当サイトがあなたのアトピー性皮膚炎のゴールに少しでも近づけるよう、

お役に立てて頂けましたら幸いです。

 

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