むくみのメカニズムとケア

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なぜ人はむくむのでしょうか。

立ちぱなし、座りぱなしの人に、むくみは多く 夕方には足がパンパン、気付いたらぞうさんの足。

理由はなぜ?

また、お酒飲んだ翌朝はやけに、顔が腫ればったい。

体の代謝ってどうなってるのかなぁ?

たかがむくみと思っていたら、実は怖い病気の原因になっていることもあるので・・・
日頃から自分の体の状態をチェックし、 早めにケアしましょう。

 

 

 

 

 

 

1.むくみとは

「むくみ」とは、さまざまな原因によって、 細胞と細胞の間(組織間隙)に、水分(間質液)が 過剰に留まった状態のことを言います。

なぜ不要な水分が、 汗や尿から出ず溜まってしまうのか?

人間の体。約60%の水分でできていて、 細胞内に2/3、細胞の外に1/3存在しています。
この細胞の外に存在する水分の80%が間質液で、 残り20%が血管やリンパ管の中にある 血液の液体成分(血漿)やリンパ液などです。

間質液は、酸素や栄養素を含んだ水分、 毛細血管から漏れ出したもので、 酸素や栄養素を 細胞に与える一方で、 二酸化炭素(炭酸ガス)や、 老廃物を細胞から受け取り、 毛細血管に戻す 役割を担っています。

毛細血管からの染み出る水分量と、 再吸収する水分量のバランス、 リンパ管の働きが正常なら、むくみはおこりません。

しかし、何らかの要因で、 毛細血管から染み出る量が多くなったり、 毛細血管の再吸収や 、リンパ管の働きが悪くなると、 血管の外に水分が多く出てしまい、 細胞や組織のすきまに 水分があふれ、 とくに皮膚や皮下組織に溜まると、 目で見てもわかる「むくんだ」状態に なります。

健康な人でもむくみは起こり、 一晩寝て、翌朝には元に戻るむくみは、 病気ではありません。

 

 

 

2.むくみの原因

むくみの原因の前に、 血液の循環・役割について説明します。

人の体には、血液が流れる管(血管)があり、 ①動脈、②毛細血管、③静脈の3種類があります。

 

<血液の循環・役割>

1

筋肉ポンプ:手足の筋肉が静脈をはさみ、 筋肉が運動するときの力で静脈を押さえる ことにより、 ポンプのような働きをする。

2-1.長時間同じ姿勢

長い時間立ち続けていたり、 座っていたりすると、程度は様々ですが 誰でも足はむくんで きます。

理由は足の血液にも重力がかかり、足の血液が心臓に戻りにくくなり、 血流が静脈内 などに停滞するからです。

特に足を動かさずじっとしていると、 血液を心臓に戻す筋肉ポンプ作用が働かないため 血液が留まり、むくみがおこる。

 

 

2-2.運動不足

筋肉は鍛えないでいると、 年齢とともに衰え、 筋肉ポンプ作用の効率が悪くなる。

 

 

2-3.塩分・水分・アルコール

塩分の摂りすぎは・・・

腎臓が正常であれば、 ナトリウムは徐々に排泄されますが、 すぐには調節することが できないので、 塩分を摂りすぎると、 体の塩分濃度を薄めるために、 水分を多めに摂る ことになる。

水分を多めにとることで、 血管内の水分が増え血圧が上がり、 毛細血管から水分が漏れ 出して、むくみが起きる。

 

水分の摂りすぎは・・・

水を飲み過ぎてもむくむことはありません。

それは、水を摂、 多い分は腎臓が 働、尿として体外へ排出します。
そうは言っても、やはり水を飲み過ぎると むくむような気がするのは・・・

腎臓(尿)だけでは、完全に調節できないので、 その後「ホルモン系」の働きに委ね、 水分の調節期間が2~3日かかるので、 その間は、むくんだ状態になる。

 

アルコールの摂りすぎは・・・

アルコールをたくさん飲むとたくさん尿がでます。

尿が出ると、血管内の水分が少なくなり 「脱水」と感じ、水もしくは酒をどんどん飲んでしまう。

更に、アルコールを飲むことにより血管が拡張し、 その血管壁から水分が漏れ出すので、 余った水分が皮下脂肪にたまり、むくみが起きる。

 

 

2-4.むくみが起きる主な病気

(1) 心性浮腫

心臓の働きが低下、心臓に血液が戻りにくくなり、 心不全と呼ばれる状態になる。

心不全の症状のひとつに浮腫(むくみ)があり、 軽症の場合は、足のむくみから現れることが 多いため、 初期段階で適切な治療を行うためにも、 足の状態のチェックは不可欠。

夕方から夜間にかけて多い心性浮腫、 症状が重い場合には、できるだけ早く医療機関で 治療することが求められる。

 

(2) 腎性浮腫

腎臓の低下によって余分な水分や塩分が、 きちんと排出できず溜まってしまったり、たんぱく成分(主にたんぱくのアルブミン)が、 尿の中に出てしまうことで、体内の水分の
バランスが調整できなくなることで、むくみが起きる。

腎性浮腫が現れる病気には、 「急性・慢性腎炎」、 「ネフローゼ症候群」、 「急性・慢性腎不全」 などがある。

 

(3)肝性浮腫

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、 体内のが深くかかわっている。

肝機能が低下すると、 アルコールの解毒作用も低下し、 血液内に水分を留めるのに重要なアルブミン(たんぱく質) の合成がうまく行われなくなり、 血液中の水分濃度が 低下する。

血液中の水分濃度が低下すると、 消化器官から肝臓に向かって血液を流していく門脈 という機関の血圧が、 急上昇を起こし、本来体外へ排出されるはずの 水分やナトリウムが 体内に蓄積され、 腹水やむくみが起きる。

主な病気は肝硬変。

 

(4)粘液水腫

甲状腺の機能が低下すると、 血液中の甲状腺ホルモンの分泌が不足した状態になる。

甲状腺ホルモンが不足することにより、 代謝の低下がおこり、押してもへこまない (すぐ戻る)むくみが顔・手・首・下腿などにみられ、 特有の顔つきとなる。

 

 

 

3.むくみの改善

3-1.効果的な運動

座った状態での足首運動 (①かかとはつけてつまさきをあげる ②つまさきをさげかかとを上げる) や、 足首回しは 血流やリンパの流れがよくなり、 むくみが解消されます。
寝ながらできる空中自転車こぎも効果があります。

 

 

3-2.水分と塩分は控えめに

むくみやすい方は、 むくみの主成分である水分、ナトリウムを溜めないように、 食生活では 水分、塩分の過剰摂取を避けましょう。

しかし、 過度の水分の制限は脱水をきたし、有害となる場合もありますので、 特に高齢者は 注意が必要です。

 

 

3-3.十分な休息

睡眠時に横になると、 日中に足に溜まった余分な水分が移動を始め、 むくみが解消されます。

 

 

3-4.弾性ストッキング

足のむくみの予防には、 着圧・弾性ストッキング、 ソックスが効果的です。

中でも医療用が おすすめで、 足がむくむ前に履きましょう。
※むくんでしまった後に使用しても、効果は半減します。

 

 

3-5.マッサージ

足がむくんでパンパンになった日は、 マッサージしてリンパの流れを良くしましょう。
リンパマッサージは、 素人でもやり方さえ覚えれば自分でできます。

 

 

 

4.まとめ

日頃から体の状態のチェックを行い、 病気の初期症状(兆候)を見逃さないように、 大事に至らないように、 自分の体の異変を早期発見できるように観察しましょう。

※尿の色、むくみの状態、喉・舌の状態、 胃もたれ、疲れやすい、息切れ etc

また、豪華な食事(深酒)の翌日は、 軽めな食事にするなど、胃や肝臓をいたわり、 「~すぎ」には、気をつけましょう。

※「塩分の摂りすぎ」、「酒の飲みすぎ」、 「仕事のしすぎ」、「運動のしなさすぎ」、「眠りすぎ」 etc

人間には自然治癒力が備わっているので、 免疫力を高める食事をとり、 ウォーキングや軽いストレッチ、 深呼吸、十分な睡眠をとり、 自分に合ったストレス解消法をみつけ、 病気しらずの体質になりましょう。

 

 

 


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