甲状腺腫瘍になった人の食事?バランスが大切!

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福島原発事故で甲状腺がんのリスクが騒がれていますが、 甲状腺がん以外にも、女性芸能人が相次いで 甲状腺異常を明らかにしています。

実は、甲状腺の病気はポピュラーな病気なのです。

甲状腺の病気は、日本で推定500万人いるといわれています。

これは国民病といわれている糖尿病とほぼ同じ数字です。

甲状腺の病気になると、甲状腺がはれます。

はれ → 腫瘍 → がん、と考えてしまう人が少なくありません。

腫瘍がすべてがんというわけではありません。

腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。

甲状腺にできる腫瘍の大部分は良性のものです。

また、福島原発事故後、ヨードを含むわかめや 昆布などをとる人が増えました。

チェルノブイリ原発事故では、放射線被ばく対策に ヨードを投与したという報道を受けてのことです。

ひとつの食品成分をとるだけで、甲状腺腫瘍がよくなることはありません。

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル といった五大栄養素をバランスよくとることが大切です。

ここでは、甲状腺がどのような臓器で、 どのような働きをしているのかを説明したうえで、 甲状腺腫瘍になった人に適した食事や生活をご紹介します。

 

 

 

  • 目 次
    1.甲状腺とは何か
     1-1.甲状腺の位置と形
     1-2.甲状腺の働き
     1-3.甲状腺ホルモン
    2.甲状腺の病気
     2-1.甲状腺の病気の原因
     2-2.甲状腺腫瘍
    3.日常生活
     3-1.食事
      3-1-1.バランスのよい食事
      3-1-2.注意すべき食品
     3-2.運動
     3-3.休養と睡眠
    4.まとめ

 

 

1.甲状腺とは何か

1-1.甲状腺の位置と形

甲状腺は心臓、胃、腸などと同じ臓器の名前です。

甲状腺は喉にあり、ちょうど蝶が羽を広げたような 形をしている臓器です。

口から肺へとつながる空気の通り道である気管の前方に、 気管を包み込むように存在しています。

位置は男女によって少し異なります。

男性は喉仏の下あたり、女性はそれより少し高めになります。

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声をだすとき、喉に軽く手で触れてみると、 小さな振動を感じます。それが喉仏です。

甲状腺はその下にあります。

甲状腺は柔らかい組織です。

このため、健康な状態のときは、 手で触ってもわかるものではありません。

蝶の羽のように見える部分は、 左右それぞれ、縦に約4~5センチメートル、 横に約2~3センチメートル、 暑さが約1センチメートルの大きさです。

甲状腺は全体の重さが約15グラムです。

臓器としては大きくありません。

 

 

1-2.甲状腺の働き

甲状腺の主な働きはホルモンを作ることです。

甲状腺から出ている甲状腺ホルモンは、代謝をコントロールする働きをしています。

代謝というのは、食事でとった栄養素を 体が利用しやすい形に分解し、 合成することによって、生命を維持します。

甲状腺の働きが低下してホルモンの分泌量が減ると、 エネルギーの燃焼が少なくなるため、 代謝が低くなります。

すると、脈は遅くなり、 いつもだるい、眠い感じがします。

腸など内臓の働きが低下するので、便秘にもなります。

血液の循環も悪くなるので、 寒がりの冷え性になります。

加えて、皮膚はカサカサに乾燥します。

甲状腺は恒常性(ホメオスターシス)、 つまり体温など全身のバランスを一定に保つ 役割を果たしています。

気温が下がり寒さを感じたとき、 体の表面近くの毛細血管は狭くなります。

そうすることで、温かい血液を体の奥にとどめ、内臓が一定の温度を保てるようにしています。

体温が四季を問わず、外気温に影響されずに36度程度に保たれているのは、 体の恒常性(ホメオスターシス)のおかげです。

甲状腺は体を一定に保つために、 変化に対応してホルモンを血液中に分泌し、 体温など体をコントロールします。

甲状腺ホルモンはわかめや昆布などに含まれるヨードを材料として作られています。

食事で昆布などヨードを含んだ食品をとると、 胃腸で消化され、ヨードが血管に吸収されます。

ヨードは甲状腺に集められ、甲状腺ホルモンが作られます。

作られた甲状腺ホルモンは血液中に分泌されます。

すぐに使われない甲状腺ホルモンは、 甲状腺の細胞の中に蓄えられます。

 

 

1-3.甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンの働きは、 全身の臓器や細胞の働きを 活発にすることです。

甲状腺ホルモンの分泌量が増える状態は、体が燃やすエネルギーの量が増えることで、 全身の代謝が高まります。

心臓の動きは活発になりますので、 少し動いただけでもドキドキし、 脈が速くなります。

腸の働きも活発になるので、便の回数が増える、下痢になるといった症状が現れます。

エネルギーを燃やす速度も早くなり、体温が上がり、汗もよくかきます。

甲状腺ホルモンは代謝を促すホルモンであるため、 成長期の子どもにはなくてはならないものです。

胎児期や乳幼児期に甲状腺ホルモンが不足すると、成長ホルモンの分泌に影響して、体の発育が悪くなります。

知能や精神の発達に悪影響を与える可能性もあります。

 

 

 

2.甲状腺の病気

2-1.甲状腺の病気の原因

健康なとき血液中の甲状腺ホルモンは、適度な濃度が保たれています。

何らかの原因で分泌が適切に行われなくなるのが甲状腺の病気です。

原因は、次の3つに分かれます。

①甲状腺の機能の異常によるもの
②甲状腺の炎症によるもの
③甲状腺の形の異常によるもの

甲状腺の機能の異常は、機能が高まりすぎて甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)と、機能が低下して甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなる、甲状腺機能低下症があります。

甲状腺機能亢進症では、 活動的になって心拍数が増え、 のどが渇きやすくなります。

普通に食べていても体重が減り、 腸の働きが活発になりすぎて下痢になります。

甲状腺機能亢進症が現れる病気としては、バセドウ病、過機能性結節などがあります。

日本では約90%がバセドウ病です。

甲状腺機能低下症では、 代謝が減って、全体の活動が減るため、 食欲が落ちているのに体重が増えます。

体がだるく、便秘になります。

甲状腺機能低下症が現れる病気としては、 橋本病、無痛性甲状腺炎などがあります。

ヨードの過剰摂取でも同様の症状が現れます。

甲状腺の炎症が原因で起きる病気には、急性膿性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎などがあり、 甲状腺に痛みが起きることが多いです。

甲状腺の形の異常は、甲状腺にはれやしこり(結節)ができるものです。

いわゆる甲状腺腫瘍のことです。

 

 

2-2.甲状腺腫瘍

甲状腺に腫瘍ができると、 がんを思い浮かべるかもしれません。

甲状腺腫瘍には様々な種類があり、 がんはそのひとつです。

大切なのは、はれがどのような性質のもので、 どのように体に影響するかです。

甲状腺腫瘍は大きく分けて、 甲状腺全体がはれる「びまん性」のものと、 甲状腺の一部にしこりができる「結節性」のものがあります。

びまん性の甲状腺腫瘍は、甲状腺がその形のままはれます。

多くはホルモンの異常を伴います。

つまり、バセドウ病や橋本病です。

成長期の若者に多い「単純びまん性甲状腺腫」は、他の症状に移行しないことを定期的に経過観察するのみで、 特に治療の必要がなく、とんどが自然に治ります。

甲状腺にしこりができるものは、 「結節性甲状腺腫」といいます。

この腫瘍には、良性のものと悪性のものとがあります。

ほとんどの良性の結節性甲状腺腫は、 しこりができても甲状腺の機能そのものは正常に保たれ、甲状腺ホルモンの分泌も問題なく行われます。

結節性甲状腺腫には、次の3つのタイプがあります。

甲状腺腺腫 しこりが甲状腺の片側にひとつだけできます。しこりは薄い皮でつつまれています。
腺腫様甲状腺腫 しこりが左右の甲状腺に大小2つ以上できます。
嚢胞(のうほう) しこりの中が液状になり、ゴムまりのように見えます。

いずれも症状はほとんどなく、日常生活に支障をきたることはありません。

悪性に変わる心配もありません。

悪性の甲状腺腫瘍は、がんです。

結節性甲状腺腫の約5%です。

甲状腺がんには、次の5種類があります。

乳頭がん 濾胞細胞(ろほうさいぼう<甲状腺にある中が空洞のボール状の組織を構成する細胞のこと>)にできる腫瘍です。日本人の甲状腺がんの8割以上を占めています。チェルノブイリ原発事故後に周辺地域で頻発したことから、放射線被曝が原因とされています。特に40~50代の女性に多く見られます。がんの進行が遅く、手術成績のよいがんといわれています。
濾胞(ろほう)

がん

乳頭がんに次いで数が多い甲状腺がんです。全体の5~8%を占めます。発症の原因は不明な部分が多く、血液を介して肺や骨などへ遠隔転移しやすいのが特徴です。乳頭がんと同様に女性に多く、発症年齢は40~60代がピークといわれています。
髄様(ずいよう)がん 特殊ながんで、甲状腺がんの約1~2%程度です。そのうち2~3割は遺伝子異常が原因です。常染色体上にあるRET遺伝子と呼ばれる遺伝子に変異がある場合には、髄様がんをほぼ100%の確率で発症するといわれています。
未分化がん 甲状腺がんの約1~2%の割合で見られます。非常に進行が早い危険ながんです。発見から数週間で亡くなってしまう人もおり、そのほとんどが乳頭がんから移行するケースです。
悪性リンパ腫 悪性リンパ腫は、がんというよりは肉腫です。甲状腺の機能が低下する橋本病のときに、甲状腺に発生することがあります。橋本病の人の甲状腺が急激に大きくなっていたら、悪性リンパ腫を疑う必要があります。

 

 

 

3.日常生活

3-1.食事

3-1-1.バランスのよい食事

甲状腺腫瘍に効く食事療法はありません。

食事だけで、甲状腺腫瘍を予防または治療することはできません。

ただし、ストレスや食生活が甲状腺腫瘍に 関連しているのではないかといわれています。

ストレスに対抗する免疫力を高めることが有効 といえます。

免疫力とは、体が病気などに対抗する力、 つまり自己防衛機能のことです。

免疫力を高めるためには、1日3食、 バランスのよい食事をとることが基本になります。

五大栄養素である炭水化物、たんぱく質、 脂質、ビタミン、ミネラルに加え、 食物繊維をとることです。

体を維持するのに必要な栄養素の中で 特に重要なのが、炭水化物、たんぱく質、脂質です。

この3つを三大栄養素といいます。

三大栄養素にビタミンとミネラルを併せて 五大栄養素といいます。

体内に吸収されませんが、 食物繊維も大切な働きをしています。

五大栄養素および食物繊維の主な働きと、 それらを含んでいる食品は次のとおりです。

炭水化物 主に脳や体を動かすエネルギー源になる栄養素です。

 

ごはん、パン、麺、いも類などに多く含まれています。

 

炭水化物が足りないと、エネルギーが不足して、

疲れやすくなる傾向があります。

たんぱく質 主に人間の体を作る栄養素です。人間の体内では水分に次いで多い成分です。

 

筋肉、内臓、血液、ホルモン、皮膚、爪、髪の毛など、体の大切な組織を作ります。

 

たんぱく質は、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2つに分類できます。

 

動物性たんぱく質は、肉類、魚介類、卵、乳製品など動物性の食品に多く含まれています。

 

植物性たんぱく質は、豆類、穀類など植物性の食品に多く含まれています。

 

たんぱく質が足りないと、筋力や体力が衰え、病気になりやすくなる傾向があります。

脂質 脂質は、体を動かすエネルギー源として使われるほか、神経組織、細胞膜、ホルモンの成分になります。

 

肉の脂身、植物油、ドレッシング、マヨネーズ、バターなどに多く含まれています。

 

脂質が足りないと、エネルギーが不足して、疲れやすくなる傾向があります。

あぶらに溶けるビタミン(A、D、E、K)が吸収されにくくなって、体調が悪くなる傾向があります。

ビタミン 主に体の調子を整える栄養素です。

大きくあぶらに溶けるビタミン(A、D、E、K)と水に溶けるビタミン(B群、C)の2種類に分けられます。

ビタミンA 目、皮膚、粘膜を健康に保ちます。
ビタミンD カルシウムの吸収を促進します。
ビタミンE 過酸化脂質を分解し、血流をよくします。
ビタミンK 胃を丈夫にし、血液の凝固作用があります。
ビタミンB群 炭水化物の代謝を促します。
ビタミンC 抗ストレス作用があり、血液や皮膚を健康に保ちます。

 

緑黄色野菜、果物、レバーなどに含まれています。

 

ビタミンは種類によって体の中での働きが異なるので、足りないと様々な症状がでます。

ミネラル 人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないものです。

ミネラルには、カルシウム、鉄、ナトリウムなどがあり、体の中の約5%はミネラルで構成されています。

 

人の体の中で作ることができないので、食べ物からとる必要があります。

 

ミネラルは多すぎても少なすぎてもよくありません。

カルシウムが足りないと、骨粗しょう症になる傾向があります。

鉄が足りないと、貧血を起こす傾向があります。

ナトリウムをとりすぎると、高血圧や脳卒中などの生活習慣病の原因になります。

食物繊維 人間の消化酵素では消化できない成分です。エネルギーになりませんが、体によい様々な働きがあります。

 

腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。

コルステロールの吸収を妨げ、血糖値の急激な上昇を抑えます。

 

多くふくまれている食品は、野菜、果物、豆類、いも類、海藻類、きのこ類です。

食物繊維 人間の消化酵素では消化できない成分です。エネルギーになりませんが、体によい様々な働きがあります。

 

腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。

コルステロールの吸収を妨げ、血糖値の急激な上昇を抑えます。

 

多くふくまれている食品は、野菜、果物、豆類、いも類、海藻類、きのこ類です。

五大栄養素および食物繊維を効率的にとるため、 主食から炭水化物、主菜からたんぱく質と脂質、 副菜からビタミンとミネラルをとります。

この3品目だけで5つの栄養素がとれます。

これに具だくさん味噌汁などの汁物を加えると、 主食、主菜、副菜をさらに補うことができます。

これは、日本型食生活の基本である一汁三菜です。

主食のごはんを中心に、魚介類・畜産物、野菜など、様々な食材を組み合わせた食事です。

日本型食生活は、炭水化物、たんぱく質、脂質、 ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく とれる理想的な食事といわれています。

注意点は塩分を少なめにすることです。

運動をするにしても、体を作る栄養をきちんととらなければ効果は半減します。

バランスのよい食事をとることによって、免疫力を高め、 甲状腺腫瘍に負けない体をつくることです。

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3-1-2.注意すべき食品

甲状腺腫瘍になった人は、免疫力を高める日本型食生活が 最もよいということになります。

ただし、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症と、 橋本病などの甲状腺機能低下症では、 食品の選び方で注意が必要になります。

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症の場合には、 エネルギー消費が激しいので、 基本的に体が欲するだけ食べても問題ありません。

汗もたくさんかくので、 水分補給もしっかりとる必要があります。

ヨードの豊富な海藻類は控えたほうがいいといわれます。

甲状腺ホルモンの原料を断つことになるからです。

とうがらしは代謝を活発にしますので、 控えたほうがよいといわれます。

橋本病などの甲状腺機能低下症の場合には、 代謝が低くなっているので、 あまり食べなくても太りやすく、 便秘しやすくなります。

毎日の食事ではカロリーを控えめにして、 食物繊維を多くとるのがよいとされています。

甲状腺ホルモンの材料となるヨードを含む わかめや昆布などを多くとろうとする人がいます。

その必要はありません。

ヨードは体内では合成できない栄養素です。

しかし、日本人は海藻類から、 十分な量のヨードを摂取しています。

ヨードが不足することはありません。

橋本病など甲状腺機能低下症の場合には、 過剰なヨードを摂取すると、 甲状腺機能をさらに下げてしまうこともあります。

キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなどを食べると、甲状腺腫瘍によくないといわれることがあります。

キャベツやブロッコリーなど、アブラナ科の野菜には ゴイトロゲンと呼ばれる物質が含まれています。

ゴイトロゲンには、 甲状腺の細胞がヨードを取り込むことを邪魔し、 甲状腺腫瘍を誘発する物質といわれています。

このため、毎日大量に食べるのは避けてください。

ただし、ゴイトロゲンは熱に弱いため、 調理した野菜ではまったく心配ありません。

甲状腺にとって、特別よいといわれる 健康食品はありません。

むしろ甲状腺を悪くする可能性のある 健康食品がたくさんあります。

ダイエット食品には注意が必要です。

ダイエット食品の中には、漢方薬の麻黄(マオウ科マオウの茎を乾燥したもの)や 乾燥甲状腺末(動物の甲状腺をすりつぶして粉末したもの) を含む食品があります。

これらの食品を甲状腺機能が亢進している人がとると、急に発作が起きて、全身が脱力し、しばらくすると元に戻る という症状を起こすことがあります。

精力剤や栄養ドリンクの中には、ヨードを含んでいるものがあります。

ヨードの過剰摂取になる可能性があります。

ヨードは取り過ぎると、甲状腺の機能が抑制され、 ホルモンの分泌量が減ります。

 

 

3-2.運動

運動もストレス解消によいといわれていますので、 甲状腺腫瘍にも効果が期待できます。

びまん性の甲状腺腫瘍の場合において、 橋本病などの甲状腺機能低下症のときは、 運動に特別な制限はありません。

体に急な負担をかけず、 少しずつ運動を増やして、 積極的に体を動かしましょう。

一方、びまん性の甲状腺腫瘍であっても、 バセドウ病など甲状腺機能亢進症では、運動に注意が必要です。

甲状腺機能が亢進しているときは、 全身の代謝が活発になっているため 多くの酸素や栄養素を必要とします。

安静にしているときでも、心臓がドキドキして、 血液を送り出しています。

無理に運動をすると、体への負担が大きくなります。

水泳、テニスなどの激しいスポーツは避けましょう。

一方、筋力低下も起こしやすいので、 体を動かさないのもよくありません。

ストレッチなどの軽い運動から始め、 日常生活でこまめに動くことを心がけ、 散歩などの軽い運動をするようにします。

 

 

3-3.休養と睡眠

休養と睡眠もストレス対策のひとつですので、 甲状腺腫瘍にも効果が期待できます。

休養と睡眠をしっかりとります。

病気を意識しすぎないことです。

病気のときは、自分の体が思うようにならず、 気持ちが落ち込み、イライラしがちです。

「病は気から」といわれますが、 甲状腺腫瘍と考えるあまり、 体調が悪いことに意識が向くと、 かえって病気を悪くさせてしまいます。

自分がどんなことにストレスを感じやすいのかに意識して、 ストレスをためないように心がけます。

すべてが完璧でなくてもよい、と考えるようになれば、 気が楽になります。

自分がリラックスできる環境を整えることです。

 

 

 

4.まとめ

甲状腺の病気になっても、 初期の症状はあいまいで、 病気はじわじわと進行していきます。

このため、疲れやすい、 寝ても疲れがとれない、 すっきりと起きられない、 といった症状があっても、 仕事が忙しいから疲れがたまっているのだろう と考えてしまいます。

甲状腺の病気は全身に症状が現れるので、 他の病気とよく間違えます。

糖尿病には、のどが渇く、 汗をたくさんかく、 食べても体重が減る、 という症状があります。

これは、びまん性の甲状腺腫瘍の 甲状腺機能が亢進しているときと 同じ症状です。

このため、糖尿病と考えてしまいます。

甲状腺機能が低下しているときは、 気分が落ち込む、 皮膚がカサカサになる、 という症状が現れます。

これは更年期障害と同じ症状です。

他の病気と区別して、正しい治療を受けるためにも、 甲状腺のしくみとその不調から引き起こされる病気を理解することが大切です。

とはいうものの素人が自分勝手に判断するのは 危険です。

体に不調があったら、気のせい、疲れているだけ、 年のせいなどと片づけずに、総合診療科を受診し、 自分の体を調べることが大切です。

甲状腺腫瘍であれば、内分泌科または内分泌代謝科で治療を受けることになります。

専門医の指導の下、適切な治療を受けつつ、 五大栄養素をバランスよくとる食事をし、 免疫力を高めることが大切です。

 

 

 

 

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